ジェニー・“Lady GoGo”ファン

ジェニー・ファンは、バスケットやバレーボールが大好きなスポーツ少女だった。８歳のとき、格闘技に魅了され、テコンドーを始めたが、学業を優先するため数ヶ月でやめることになった。

だが、それは格闘技人生との決別とはならなかった。ファンは12歳で柔道を始め、たった４年で黒帯の腕前にまで成長した。 台北市立体育学院で健康学を専攻し卒業。競技生活への夢を諦めきれず、さまざまな格闘技の練習にのめり込んだ。

2015年にプロデビュー、ONEチャンピオンシップに参戦後は、判定によらない勝利を数々積み重ねている。2016年にゴゴプラッタ（ブラジリアン柔術の絞め技）を決め白星を挙げた一戦は、その年の年間ベストサブミッションに選ばれた。これにより2017年、アンジェラ・リーの持つ世界タイトルへの挑戦権を獲得。「安定した職業に就いてほしい」と常々願っていた両親も、ファンの度重なる成功に心を動かされ、理解を示しつつある。