“Thathie”プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール

ウーシュー世界選手権メダリストのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオールは、17歳の時にウーシューのトレーニングを始め、のちにインドネシア代表チームのメンバーに選ばれた。学生時代の成績はクラスでトップ。大学では奨学金を獲得した。にもかかわらず、ルンバン・ガオールは生業として格闘技を選んだ。定職に就いてほしいと願っていた両親は猛反対した。

試合で結果を残し、両親に認めてもらおうと決意したルンバン・ガオール。ウーシューの国内選手権と地方のボクシング大会を制覇。ウーシューの世界選手権では銅メダルを獲得した。

転機は、母国インドネシアで開かれたONEチャンピオンシップで、ONE女子アトム級世界チャンピオンのアンジェラ・リーの試合観戦だった。リーの戦いぶりに心揺さぶられ、後に続こうと、総合格闘技に転向。以来、ジムに入り浸り、持ち味の打撃と同様に、寝技のスキルを磨いた。

2017年にONEデビュー。両親が営むジャカルタの本屋で過ごした幼い頃の穏やかな日々から180度、生活が変わってしまった。2018年は、白星を５つ積み上げ、大きく世界チャンピオンの夢へ前進した。