セーマペッチ・フェアテックス

セーマペッチ・フェアテックスは、タイのチェンマイ生まれ。一家の稼ぎが１日３米ドル（約300円）に満たぬこともあったという極限の貧困の中で育った。父親はごみ収集の仕事で、セーマペッチの学費を稼いだ。

偶然町長にムエタイを紹介されたことが人生の転機となる。数日のトレーニングののち、11歳で初試合を経験。負けたものの、それから練習を重ね、初めて手にした賞金は17米ドル（約1700円）。ムエタイは家計を支える手段となった。

それから３年足らずでタイ・バンコクの権威ある「ラジャダムナン・スタジアム」で戦うようになった。17歳でタイの「タイガー・セメント・トーナメント（Tiger Cement Tournament）」で優勝。2018年4月には、英国を拠点とした団体「ムエタイグランプリ（MTGP）」ウェルター級世界王者に。2018年7月にONEチャンピオンシップに参戦した。