「ONE: LEGENDARY QUEST」出場選手のベスト・サブミッションTOP４

　６月１５日に上海で開催される「ONE: LEGENDARY QUEST」。この大会では、王者スタンプ·フェアテックスが登場するONE女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチのほか、秋山成勲待望のONEデビュー戦、日本のホープ松嶋こよみの２０１８年９月以来となるONE参戦、女子の新星·平田樹の初参戦など、目が離せないカードが目白押しになっている。

この大会に出場予定の選手のこれまでの印象的な一本勝ちシーンを紹介する。

１　アギラン·ターニの完璧な試合展開

　２０１８年に３月に開催された「ONE: VISIONS OF VICTORY」でアミテシュ·チョーベイと対戦したアギラン·ターニは完璧な試合運びを見せた。

強力なタックルでチョーベイを倒し、容赦ないパウンドで相手の体力を削っていく。そして、一瞬の隙きをついて足を取ると、あっという間に関節技を極めて、タップアウトを奪った。相手との距離を詰めるタックル、相手の精神と体力を削る打撃、そして神業のようなスピードのサブミッション。これほどまでに美しく、合理的な試合は珍しい。

アギラン·ターニは、「ONE: LEGENDARY QUEST」で秋山成勲と対戦する。レジェンドと実力者の対決の結末はいかに。

２　ライニア·デ·リダーのデビュー戦

　今年１月に開催された「ONE: HERO’S ASCENT」でONEデビューを果たしたライニア·デ·リダーは、この１試合でミドル級の王者候補に名前が挙がる選手になった。

試合は全ての局面でリダーが圧倒し、試合序盤に片足タックルで相手を倒すと、キムラロックを極めにかかる。その後、サイドからチョークを狙い、グラウンドの攻防の末、首に腕を巻き付けると、最後は失神させるに至った。

次戦の相手はブラジル強豪ジルベルト·ガルバオ。寝技のスペシャリストは、グラウンドで芸術的なサブミッションを披露するのか？

３　チェン·レイのアームバー

　２０１７年５月に開催された「ONE: KINGS＆CONQUERORS」でサイフル·メリカンと対戦したチェン·レイは、３Rの大激戦でアームバーを極めて勝利をもぎ取った。

序盤から積極的に仕掛けたチェン·レイだが、サイフル·メリカンも卓越したディフェンス技術で応戦し、一進一退の攻防が続いていた。しかし、３Rに入ると、チェンは、パウンドから隙きを作り出し、メリカンの右腕を強引にこじ開けた。

４　アンソニー·エンジェレンのチョーク

　次戦でチェン·レンと対戦するアンソニー·エンジェレンは、２０１８年１１月に開催された「ONE: WARRIOR’S DREAM」で、ジミー·ヤーボと対戦し、電光石火のチョークで一本勝ちを収めた。

試合開始直後に、ヤーボを寝かすことに成功したエンジェレンは、バックを取ることに成功し、まるで蛇のように相手に絡みついて離さない。そして、リアネイキドチョークを完璧に極め、１Rで試合を終わらせた。

高度なグラウンドテクニックを持つチェン·レイとアンソニー·エンジェレンの対決は、コアな総合格闘技ファンにとってはたまらないカードだ！