「ONE: MASTERS OF DESTINY」出場選手·BESTノックアウト６選

　７月１２日（金）にマレーシアのクアラルンプールで開催される「ONE: MASTERS OF DESTINY」。メインカードでは、キックボクシングルールによるジョルジオ·ペトロシアンとペットモラコット·ペッティンディーアカデミーの再戦が行なわれる。

　格闘技の華であり、最高潮の盛り上がりを見せるKO劇。本大会に出場する選手たちの過去の試合から、最高のKO勝利を６選紹介する。

ペットモラコット·ペッティンディーアカデミーの左エルボー

　まずは「ONE：DESTINY OF CHAMPIONS」でリアム·ハリソンと対戦したときのペットモラコット·ペッティンディーアカデミーだ。

　１Rはハリソンがキックとカウンターで優位に試合を進めたが、２Rに入ると一転。ペットモラコットが劇的なKO勝ちを飾った。

　ハリソンの隙きを突いて、肘を当てると、ハリソンはカンバスに沈み、二度と立ち上がって来なかった。

アンジェラ·リーの圧倒的なパウンド

　本大会で復帰を果たすアンジェラ·リー。彼女は寝業師としても卓越しているが、打撃も特筆だ。

　アンジェラは、ジェニー·ファンを挑戦者に迎えたONE女子アトム級タイトルマッチで、最高のキックボクシングを見せた。

　終始、攻め続け、ヘッドロックで相手を倒すと無理な姿勢からも、巧みに体を動かして、好位置につけた。そこからはパウンドで一気に削り、アンジェラを止められるのは、もはやレフリーだけだった。

　７月１２日は８回のブラジリアン柔術世界王者に輝いたミッシェル·ニコリニと闘うアンジェラ·リー。復帰戦で、どんな闘いを見せるのか。

エブ·ティンのヘッドキック

　こちらは、ティンが「ONE: ROAR OF TIGERS」で、エドワード·ケリーと対戦したときの映像だ。この試合は、いつ一撃でKO決着してもおかしくない緊張感にあふれるものとなった。

　２Rになると、ティンのキックがケリーを完璧に捉えた。

　エアポケットのような空間にティンのキックが炸裂。ティンのスネが、ケリーの側頭部に直撃し、マットに沈めた。

マンガットの猛攻

　次は、ガダーシャン·マンガットのONEデビュー戦から。「ONE: REIGN OF VALOR」で、トニ·タウルと対戦したマンガットは、最終３Rの早い段階から猛攻を仕掛けた。

　グラウンドの状態になると、パウンドで畳み掛け、最後は頭部に膝蹴りが入り、これが大きな一撃になった。あとは、鉄槌を浴びせ続け、圧倒的な勝利を記録した。

　７月１２日、マンガットはフライ級でアブロ·フェルナンデスと対戦する。

パク·デソンが契約を勝ち取ったKO

ONE契約への登竜門でもある「ONEウォリアーシリーズ」に出場したパク·デソン。日本の江藤公洋から衝撃的なTKO勝ちを収め、本戦出場を勝ち取った。

　ゴング直後から積極的に仕掛けたパクは、ヘッドキックを当ててさらに主導権を握る。そして、一気にチャージを仕掛け、パンチの連打を浴びせると、レフリーが試合を止めた。

　パクが本戦契約を勝ち取るのに十分な試合内容だった。

　破れた江藤も、その後「ONEウォリアーシリーズ」で３試合連続一本勝ちを収め、本戦契約を勝ち取った。そして、７月１２日に両者が再び激突する。

　江藤にとっては、絶対に負けられない相手だ。

アドリアン·マテイスのボクシングコンビネーション

　最後は、アドリアン·マテイスが「ONE：CONQUEST OF HEROES」で見せた強力なパンチ力だ。

　序盤、グラウンドでの攻防で圧倒したマテイスは、スタンドに戻ると左フックや右のアッパーカットで、連打を浴びせ、相手に尻もちをつかせた。追撃を試みたが、それはレフリーによって止められ、試合が終わった。

　アドリアン·マテイスは、７月１２日にストロー級でリョウ·ペンシュアイと対戦する。まさに世界最高峰の闘いが繰り広げられるONEストロー級戦線で、トップグループに食い込むことができるか注目だ。