【10/25大会】DAWN OF VALOR見逃せない3試合
10月25日(金)にインドネシア・ジャカルタで開催される「ONE:DAWN OF VALOR」は、世界タイトルマッチ2試合を始め、好カードが目白押しだ。
アンダーカードも盛り上がりに欠けるとは思わないでもらいたい。世界に知られる爆発力のあるフィニッシャー、エキサイティングな新顔も、ONEチャンピオンシップのケージ「ザ・サークル」に登場する。
ここではタイトルマッチ以外の試合から、見逃し厳禁の3試合を紹介しよう。
#1 プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール対ボズヒナ・アントニア
プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)がザ・サークルに入場する時、ジャカルタの地元ファンは大歓声で迎え入れるに違いない。
母国のリングでは必ず好試合をやってのけてきた31歳のルンバン・ガオールは、トップクラスのウーシュー技術による打撃、もしくは成長著しいグラップリングのどちらを駆使しようと、常にフィニッシュを狙っている。
しかし「ONE:DAWN OF VALOR」では、今まで対戦した以上にアグレッシブなファイターが相手だ。ボズヒナ・アントニア(ミャンマー)は、フィニッシュ狙いで拳を振るうことが大好きな選手で、これまではそのやり方で結果を残してきている。
ミャンマー国内のボクシング王者であるボズヒナ・アントニアは、プロであげた2勝をどちらもKOでマーク。そのうちの1試合は、ONE女子史上最速のKO劇だった。また、今年の8月にビー・ニューイェンと対戦した際には、15分フルで戦える力も証明した。
#2 ジョン・リネカー対ムイン・ガフロフ
ONEは、この夏にジョン・リネカー(ブラジル)という大物フリーエージェントの1人との契約にこぎ着けた。
全力でフィニッシュを追い求めるリネカーのニックネーム、“石の拳”は、相手を倒せるすさまじいノックアウトパワーに由来している。リネカーのゲームプランは、相手を追い詰め、強烈なフックを頭とボディにたたき込む、というもの。試合を終わらせるには、狙いすました一撃で十分だ。
ジャカルタでのONEデビュー戦の相手は、彼のスタイルに完璧に合致する相手、ムイン・ガフロフ(タジキスタン)が用意された。ガフロフは、真正面からの打ち合いに喜んで応じるはずだ。
リネカーと同様に、23歳のガフロフは恐れ知らずのパワフルなストライカーで、“石の拳”に匹敵するフックとオーバーハンドの強烈な右の持ち主だ。また、ダイナミックな蹴り技も、強打同士の一戦で使える武器になるかもしれない。
しかも、両者ともに打たれ強く、KO負けはゼロだ。しかし、KO数の合計が22の2人が対戦すれば、どちらかに初のKO黒星がつく可能性も大ありだ。
#3 エイドリアン・マティス対ステファー・ラハルディアン
「ONE:DAWN OF VALOR」では、インドネシア出身ファイター同士の対戦が4試合組まれている。その中でも、このカードが最もスリルあふれる一戦になるのは間違いない。
その最たる理由は、エイドリアン・マティス (インドネシア)の試合だからだ。ジャカルタ出身の26歳のマティスは、この2年で飛躍的に成長し、ストロー級を代表するファイターの1人になった。
この2年で7勝をあげた彼の代名詞は、フィニッシュだ。7勝のうち判定にもつれ込んだのは1試合だけなのだ。ONEストロー級インドネシアトーナメント王者のもう一つの強みは、攻撃パターンの多彩さにある。今ではKO数と同数の一本勝ちを記録。それでも、強打を繰り出すと予想される。
だが、そんなマティスの武器を巧みにかわせる武器を持ち、勢いを止められるのがステファー・ラハルディアン(インドネシア)だ。
ラハルディアンの強みはグラウンドなので、テイクダウンを奪ってすばやく一本を狙うだろう。しかし、その前には雷のようなマティスの拳をかいくぐらなければいけない。
ジャカルタ | 10月25日 (金) | 19時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)