【3/9大会】澤田千優のアトム級MMAマッチも!ONE Fight Night 20、必見の3試合
ONEチャンピオンシップは3月9日(土)、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで画期的なオール女子大会「ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja」を開催する。
世界タイトルマッチ2戦を目玉に、格闘技4種目にわたる世界トップクラスの女子アスリートが競い合う合計9試合が行われ、世界190の国・地域で生中継される。
最初から最後まで見逃せない試合ばかりだが、この記事では特に注目すべき3試合を取り上げる。
#1 ブンタン vs. ミキエレット
フィリピン系米国人のジャッキー・ブンタンはキャッチウェイト(130ポンド)ムエタイマッチで、マルティーヌ・ミキエレット(イタリア)と対決。これは、打撃ファン垂涎ものの一戦だ。
ブンタンは強力なパンチの持ち主で、肝がすわったアグレッシブな戦いぶりで知られる。ONEでは6戦しており、唯一の黒星はONE女子ストロー級ムエタイ初代世界王座決定戦でスミラ・サンデル(スウェーデン)に付けられたもの。
対するミキエレットは31歳、国際競技空手協会(ISKA)キックボクシング世界チャンピオンに何度も輝いており、同じくアグレッシブなファイター。
2023年6月のONEデビュー戦ではベテランのアンバー・キッチン(英国)と対戦し、スタミナと決して諦めない姿勢を見せつけ、判定勝ちとしている。
こうした互いに一歩も引かない姿勢のアスリート同士の対決とあり、全力の戦いになることだろう。
#2 ジヒン vs. 澤田千優
アトム級MMAマッチでは、同級5位コンテンダーのジヒン・ラズワン(マレーシア)と澤田千優が激突。今後の世界タイトル戦線を占う重要な一戦だ。
ジヒンは25歳。2018年からONEに出場して大きな成長を遂げ、8勝3敗としている。打撃競技ではプロも含む豊富な経験に加えて、一級のサブミッション技術も持ち合わせており、この階級の強豪として知られる。
一方の澤田は26歳。元修斗世界王者でこれまで無敗としている。2023年のONEデビュー戦では、サナーズ・ファイアズマネシュ(イラン)を相手に徹底的なグラップリング攻撃を展開し、一本勝ちした。
この注目の一戦でランカーのジヒンを相手にそのサブミッションの技術は通用するか、必見だ。
#3 ユー vs. フェルナンデス
2023年をONEで5勝0敗という驚異的な戦績で終えたユー・ヨウ・プイが、北米のゴールデンタイムで生中継されるイベントシリーズ「ONE Fight Night」に初出場。対するはララ・フェルナンデス(スペイン)。
ユーは大胆不敵なプレッシャーファイターで、徹底的にフィニッシュを追い求める姿勢の持ち主として知られ、ルンピニー大会で連勝を続けたことでアトム級ムエタイ部門で一番の衝撃的な新星と見なされるようになった。
対するフェルナンデスは元世界ボクシング評議会(WBC)ムエタイ世界チャンピオンで、ユーと同じく打ち合いにも決してひるまないファイター。
ONEでは2023年にタイトル挑戦者を相手に連敗しており、ここで負ければ後がないと思っていることだろう。
この一戦は、両者とも激しいペースで戦うことが予想され、この大会一番のエキサイティングな試合になる可能性もある。