【9/6大会】立ち技だらけ IMMORTAL TRIUMPH注目の試合ベスト3
9月6日(金)、ベトナム・ホーチミンで初開催されるONEチャンピオンシップはムエタイとキックボクシングファンにとっては垂涎ものの大会だ。
「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」が画期的なのは、ONE史上初、全試合ONEスーパーシリーズというところだ。立ち技アクション満載の一夜となるだろう。
ONEバンタム級世界王者、ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)を知るファンは、2度目のタイトル防衛戦となるブリース・デルバールとの試合は見逃せない。だが、メインイベントのこの試合以外にも見るべき対戦は多い。
ONE編集チームが吟味した結果、その中でも特に注目に値する3試合をご紹介する。
ベブラット・イサエフ Vs. アンデウソン・シウバ
「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」のほとんどの試合は軽量級のアスリート同士のペースの速い対戦となるだろう。だが1試合だけ、キックボクシングの巨人同士の対決もある。
ライトヘビー級、ブラジルのアンデウソン・シウバとロシアのベブラット・イサエフの対戦は、まさに力と力のぶつかり合いと呼ぶのがふさわしい。
両選手とも素早い動きもできるが、熱心なファンたちはすでに、この試合がパンチ力を誇るキックボクサー同士のKO勝ち争いになると見込んでいる。
互いの体重を合わせると200㎏になるシウバとイサエフは、4オンスのグローブで戦う。つまり、劇的フィニッシュが見られる確率は一層高くなるということだ。
クラップダム・ソーチョーピャッウータイ Vs. ボボ・サッコ
ムエタイバンタム級、クラップダム・ソーチョーピャッウータイとボボ・サッコの対戦は、ファンにはたまらない異質なスタイルのぶつかり合いとなるだろう。
クラップダムは強力なパンチで知られるムエタイ選手で、容赦なく繰り出される重いパンチとノックアウト力でキャリアを築き上げた。
一方、サッコは手足が長く、ダイナミックなパンチを得意とし、電光石火のスピードと、クラップダムのパンチを避けるのに役立ちそうな様々な距離に対応した技を持つ。
クラップダムは接近戦での骨を砕くほどの熾烈な左ストレートを得意とするが、距離を詰めると身長が16㎝高いサッコにアドバンテージを与えることにもなる。自身のスタイルで戦うには、サッコの素早いハイキックや突き刺さるような押し蹴りを巧みにかわさなくてはならない。
接近戦では、どちらが勝ってもおかしくない。ボボ・サッコのエルボー技は、クラップダムの破壊力をカウンターで迎え撃つだけの威力を持つからだ。
両者の力が続く限り、ノンストップの消耗戦となるのは確実だ。
ビー・ニューイェン Vs. プージャ・トーマル
総合格闘技で知られる2人の才能溢れるONEアトム級アスリートがONEスーパーシリーズ参戦のためにムエタイで対戦するとなれば、興味深い試合になることは間違いない。
本業とは違う競技で戦うからといって、試合の質が落ちるわけではない。ビー・ニューイェンとプージャ・トーマルは、ともに立ち技格闘技でキャリアをスタートした。
ニューイェンはムエタイから格闘技を始め、米国国内チャンピオンに。戦績は、12勝3敗。また、ホーチミンの観衆はベトナム生まれのニューイェンを全面的に応援するだろう。
トーマルはムエタイ経験は少ないものの、ウーシューでは67勝5敗で国内チャンピオンとなった記録を持つ。つまり、今回の立ち技での戦いでは、一筋縄ではいかない蹴りのテクニックが見られるはずだ。
だが、膝蹴りと肘打ち、そしてディフェンスのスキルがどれほどかは、試合が始まってからのお楽しみだ。
ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)