【9/27大会】武尊と対戦、タン・ジンが危険な相手になり得る3つの理由
9月27日(金)の「ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut」で行われるフライ級キックボクシングマッチで武尊と対戦するタン・ジン(ミャンマー)は、世界に衝撃を与えうようと意気込んでいる。
同大会はタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムから日本時間のゴールデンタイムで生中継される。
タン・ジンは19歳、ラウェイ出身。現代有数のストライカーである武尊に勝てれば、ONEチャンピオンシップでの評価を高めるチャンスだ。
この記事では、タン・ジンが武尊にとって危険な対戦相手になり得る理由3つを紹介する。
#1 脅威のフィニッシュ率
タン・ジンは、今年2月にONEに初出場。以来、連続ノックアウト勝利を決め、2勝0敗としている。
だが、ONEで小さな4オンスグローブを着用し始めてKOを量産し始めるような選手とは異なり、キャリアを通じてフィニッシュ勝利を決めてきた実績がある。
実際に通算26勝のうち、24勝はKOによるもの。そのフィニッシュ率は92%に達し、あらゆる格闘技を通じて驚異的な数字だ。
この勢いを保ったまま「ONE Friday Fights 81」でも勝ち星を手にし、さらに5万米ドル(約700万円)のパフォーマンス・ボーナスも獲得したいとタン・ジンは燃えている。
#2 パワフルなパンチ
タン・ジンの強力なパンチはこれまで最大の武器となっている。右クロスと左フックが得意だが、左右どちらも恐るべき威力を有する。
その強烈なフックを放つため、まずはクロスのパンチで間合いを測る傾向がある。だが、ONEデビュー戦でジャイシン・シットナヨックパンサック(タイ)をフィニッシュした際のように、短い距離の打撃も持っている。
さらに、ボディへの強力なパンチも得意で、ジャブで突いてから肝臓やみぞおちへの強烈な攻撃を繰り出す。ONE2勝目を挙げたタイ・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)戦でも、ボディに容赦なく連打を浴びせていた。
#3 強烈なローキック
タン・ジンの繰り出す攻撃の重要な位置を占めるのがローキック。
ジャブのように使って間合いを探り、強烈なダメージを与えるのに駆使するのだ。
この強力なローキックが当たれば、対戦相手の利き足を痛めつけたり、ダウンを奪うこともできる。
今年1月にスーパーレック・キアトモー9(タイ)が武尊と対戦した際には、ローキックを有効に使っていた。このため9月27日の試合では、タン・ジンも戦略の柱としてくるかもしれない。
武尊が対策を練ってくる可能性もあるが、タン・ジンはスタンスを変えるなどして攻撃を変化させるのも得意。両足を使って相手の足の内側も外側も狙ってくるのだ。