【10/5大会】ONE Fight Night 25 を見るべき5つの理由
10月5日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 25: Nicolas vs. Eersel II」では、世界タイトルマッチやトップコンテンダー同士の対決、大きなアピールを狙う新進気鋭の選手たちが出場する。
「ファイト・オブ・ザ・ナイト」になり得る可能性を秘める注目の対戦づくしだが、この記事ではこの大会を見るべき理由5つを厳選して紹介する。
#1 リマッチの世界タイトル戦
メインイベントでは、アレクシ・ニコラ(フランス)とレギン・アーセル(スリナム)がONEライト級キックボクシング世界タイトルマッチで再戦する。
ニコラは今年4月、当時王者だったアーセルと対戦。序盤にノックダウンを奪い、終盤の追い上げもかわして判定勝ちしてタイトルを獲得した。
アーセルは持ち前の耐久力と容赦ないプレッシャーで接戦を繰り広げたもののベルトをはぎ取られ、ONEチャンピオンシップでの連勝記録も10で途絶えた。
このため、今回の戦いはどちらにとっても負けられない戦いだ。ニコラはここまで無敗をキープしているが、タイトル獲得が偶然の産物ではなかったことを証明したいと意気込む。対するアーセルは王座への返り咲きを目指す。
両者とも決意を固め、ハングリーになってこの試合に臨むことだろう。格闘技ファンにとって垂涎ものの戦いになるに違いない。
#2 リネカー、2度目のムエタイマッチ
米国大会「ONE 168: Denver」で初のムエタイマッチに臨み、ノックアウト勝利を挙げたジョン・リネカー(ブラジル)がこのルールでの2度目の試合に臨む。バンタム級マッチで対戦するは、アレクセイ・バリカ(ロシア)。
強打で知られるリネカーは前回の試合でエイサー・テン・パウ(米国)と対戦。テイクダウンを奪われるリスクなしに思いっきりパンチを繰り出すことができるこの競技を楽しんだ様子だ。
今回の対戦相手のバリカは、これまで元ルンピニー・スタジアムのムエタイ世界王者のスアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)をKOするなど、ONEで3勝している。
両者とも爆発的なパンチャー。真剣勝負の打ち合いが始まれば、全力の戦い になることだろう。
#3 エストゥピニャン、4連勝なるか
「ONE 168」で勝利を挙げたばかりのジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)は、フライ級ムエタイマッチでザカリア・ジャマリ(モロッコ)と対戦。無敗記録の更新を目指す。
エストゥピニャンはONEのフライ級ムエタイ部門で3戦全勝、通算戦績25勝0敗としている。「ONE 168」ではショーン・クリマコ(フィリピン / 米国)とペースの速い戦いを演じ、TKOで勝っている。
エキサイティングで独創的なスタイルでファンを魅了してきたエストゥピニャンだが、ここで4連勝とすれば大きなアピールができることだろう。
対するジャマリは、キレのあるボクシングなどの多彩な武器が持ち味で、こうして頭角を現しつつあるエストゥピニャンの勢いを止めるチャンスを生かそうと燃えている。だが、エストゥピニャンも負けじと多彩な武器を携えて今回の試合に臨むことだろう。
#4 ストロー級ランカーが多数出場
世界クラスのストロー級アスリートを擁する大手団体として、ONEは「ONE Fight Night 25」ではこの階級のエキサイティングな試合を複数組んでいる。
MMAでは2位コンテンダーのボカン・マスンヤネ(南アフリカ)と、5位のマンスール・マラチエフ(ロシア)が対決。さらに、ここまでONEの強豪と対戦してきた4位の箕輪ひろばは、新進気鋭のサンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)と激突する。
マスンヤネは、次のタイトル挑戦者となるべく全力でフィニッシュ勝利を狙いにいくと宣言している一方、マラチエフは勝ち星を挙げてランキング上昇を目指す。
また、箕輪が今回対戦するザキロフは、ONEで3連勝中、通算戦績は12勝0敗。今回の試合では、箕輪に勝ってランキング入りを果たしたいと意気込む。
ムエタイでは、ファンに人気のトンプーン・PK・センチャイ(タイ)と、底なしの強烈なペースを維持して戦うルイ・ボテーリョ(ポルトガル)が対決。両者ともこの階級のアスリートが大きなパワーを持っていることを見せつけたいと燃えている。
#5 三浦彩佳、グラップラー対決に臨む
女子アトム級の2試合も必見だ。
三浦彩佳は、ジヒン・ラズワン(マレーシア)と対戦。両者ともグラップリングに精通したアスリートだ。
三浦は通称“あやかロック”という得意技のスペシャリストとして知られ、対するラズワンはグラウンドでのスキルを総動員して対抗してくることだろう。
ムエタイではエイミー・ピルニー(スコットランド)とシール・コーエン(イスラエル)が対決。両者ともONEで好スタートを切っており、この勢いをさらに加速させたいところ。
ピルニーはONEデビュー戦でユー・ヨウ・プイにKO勝ち、コーエンはここまでONEで2戦全勝としている。両者ともここで勝てればさらなる飛躍へのステップとなることだろう。