【5/15大会】ムエタイのスター、タワンチャイについて知っておくべきこと5つ
タワンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)は、ONEスーパーシリーズのムエタイマッチのデビュー戦に向けて準備を整えている。
22歳のパタヤ出身のタイの大スター、タワンチャイは、5月15日(土)、シンガポール・インドア・スタジアムから中継される「ONE: DANGAL」で、ショーン・クランシー(アイルランド)とバンタム級で対決する。
タイの現代最高のファイターの1人とされるタワンチャイが、ONEの舞台に足を踏み入れる前に、知っておくべきこと5つを紹介する。
#1 2018年のファイター・オブ・ザ・イヤー
タワンチャイは、ONEスーパーシリーズでは新人だが、タイのムエタイシーンでは知られた顔だ。
ONEバンタム級ムエタイの3位コンテンダーのクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)をわずか3ヶ月で3度倒し、国内で偉大な選手の1人としての地位を高めた。
2人は2018年末、ルンピニースタジアムで2度、タイのムエタイエキスポで1度対戦。タワンチャイは3度とも判定で勝利した。
こうした記録的な勝利により、2018年ルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤー、2018年スポーツ・オーソリティ・オブ・タイランド・ファイター・オブ・ザイヤー、2018年サイアム・ケラ・ファイターオブザイヤーに選ばれた。
しかし、タワンチャイの成功はそれだけに止まらない。
#2 センマニーをKOした男
2019年3月、タワンチャイはセンマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)と対戦した。
両者初対戦の第4ラウンド、タワンチャイは左ハイキックをセンマニーの頭部に突き刺し、キャンバスに叩きつけて8カウントを奪った。
センマニーはふらつきながら立ち上がったが、タワンチャイはプッシュキックで追撃し、後方に吹っ飛ばした。センマニーは再び立ち上がろうとしたが、レフェリーが飛び入り、試合は終わった。
3ヵ月後のリマッチではセンマニーが判定で勝利したが、2020年9月にはタワンチャイが再び勝ち、2勝1敗とした。
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#3 ONEのスターとトレーニング
タワンチャイは、ONEスーパーシリーズに初参戦する前から、多くの“内部情報”を知ることができた。というのも、ONEのストライキングの大スター3人とトレーニングをしているからだ。
所属の「PK・センチャイムエタイジム」のチームメイトは、バンタム級ムエタイ2位コンテンダーのロドレック・PK・センチャイムエタイジム、ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム、ムアンタイ・PK・センチャイムエタイジム。
さらに、ポンシリは今回の対戦相手のクランシーについてよく知っている。2020年9月に対戦したことがあり、その際はポンシリがユナニマス判定で勝っている。
その試合は、2020年のONE スーパーシリーズのトップ5バウトに選ばれた。クランシーが「ONE: DANGAL」で雪辱の機会とし、燃えているのは間違いない。
#4 犬派
タワンチャイは犬派。 グッチという名前の飼い犬を溺愛している。
ちなみに、ONEではアトム級女王のアンジェラ・リー(シンガポール)や、元ONEウェルター級世界タイトル挑戦者のアギラン・ターニ(マレーシア)も犬派アスリートだ。
#5 ペッタノンともトレーニング
ストレングス&コンディショニング・トレーニングがタイのムエタイ選手の間で注目されるようになったのは、ごく最近のこと。そして、スピードとパワーを向上させたいアスリートは、たいていある男に助けを求める。ONEスーパーシリーズのアスリート、ペッタノン・ペットファーガス(タイ)だ。
タワンチャイも、リングで優位に立つために、ペッタノンと何度もトレーニングをしている。
タワンチャイはそうして培ったスピードとパワーを、5月15日のクランシー戦で発揮したいと考えていることだろう。
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