【6/11大会】打撃の天才エリアス・マムーディの秘密
フライ級ムエタイ4位コンテンダーのエリアス・マムーディ(アルジェリア)は、間違いなくONEチャンピオンシップの中でも最もエキサイティングなストライカーの1人であり、世界的な舞台で見事なパフォーマンスを披露し続けている。
6月11日(金)の「ONE: FULL BLAST II」で配信されるメインイベントでは、モンコルペット・ペッティンディーアカデミー (タイ)と対戦。勝てば、現王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)とのタイトルマッチの機会も訪れるかもしれない。
金曜日に配信されるイベントを前に、この記事では23歳のマムーディがどのようにしてここまでたどり着いたか、そしてONEのケージ「サークル」の外での横顔などを紹介する。
#1 格闘家家族
マムーディの父と叔父は、生涯にわたって格闘技を続けており、1984年にはトレーニングセンター「マムーディ・ジム」を開設した。
そのため、パリ生まれの若きマムーディが格闘技を始めるのは必然であり、文字通り格闘技に囲まれて育ったのだ。
「父と叔父が自分に格闘技を教えてくれた。家族の伝統なんだ」と、マムーディは話している。
「歩けるようになるとすぐにジムに通い始めた。幼い頃から、格闘技を見て、格闘技とともに生きてきた。子供の頃からそんな環境にいたんだ」
#2 11歳でタイでプロ初KO勝利
マムーディは、11歳という若さでこの競技が生まれた国を訪れ、本格的なファイトキャンプに参加するほど、ムエタイに真剣に取り組んでいた。
叔父のノルディーンに連れられ、タイのパタヤにある有名な「シットヨートン」のキャンプでトレーニングを行った。
そこで1日6時間のトレーニングをこなし、同年、プロのムエタイ選手として初めて試合に出場したのだ。
トレーニングの成果は明らかで、マムーディは第2ラウンドでフライング・ニーでノックアウト勝利を収めた。その過程で、“スナイパー”というニックネームを授かったという。
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#3 輝かしいチャンピオン
ONEスーパーシリーズのベルトを追い求めているマムーディだが、実はすでに数々のトロフィーを獲得している。
マムーディは、フランスのナショナルタイトルや、権威あるIFMAムエタイ世界選手権での金メダルなど、アマチュアで輝かしい実績を築き上げた。
プロでは、WBC、WMF、WPMF、MTGPのタイトルを持ち、中国、日本、イタリア、スイスなどで活躍してきた。
#4 モデル活動も
戦いのために傷跡が残ってしまうファイターもいるが、マムーディはその若々しい外見を綺麗なまま保っている。
実は、マムーディは、トレーニング以外の時間は、カメラの前でモデルとして活躍しているのだ。
もちろん「サークル」の中での栄光を追い求めているため、煌びやかな写真撮影はあくまでおまけの活動だが。
#5 息抜きは川辺で釣り
アスリートの生活は肉体的にも精神的にも厳しいものだが、マムーディは息抜きも忘れない。
実は若い頃から魚釣りが好きだったというマムーディは、息抜きしたい時は釣竿を持って川辺に向かう。
釣果を見る限り、マムーディは「サークル」の中と同様、獲物を捕まえるのが得意なようだ。
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