【8/27大会】ONE FIGHT NIGHT 1の注目ポイント5つ
ノンストップの格闘技アクションと見逃せないドラマ満載の10試合が行われる「ONE FIGHT NIGHT 1: Moraes vs. Johnson II」が今週末、ついに開催される。
ONEチャンピオンシップは8月27日 (土)、シンガポール・インドア・スタジアムから同大会を生中継。北米のゴールデンタイムでも生配信されるこの大舞台には、ビッグネームが登場し、数々の興味深いマッチアップが行われる。
この記事では、この歴史的な大会で注目すべきポイント5つを振り返る。
#1 ジョンソン、モラエスと1勝1敗なるか?
2021年4月のONEフライ級世界タイトルマッチで、DJことデメトリアス・ジョンソン(米国)がアドリアーノ・モラエス(ブラジル)にキャリア初のノックアウト負けを喫した際、格闘技界は衝撃に包まれた。
再起へハングリーになっているジョンソンがリベンジを果たせるか、もしくは再びモラエスが打撃か寝技でフィニッシュ勝利とするか。
この衝撃的な戦いを経たモラエスが再び電撃的勝利を収めるとの見方もあるが、ジョンソンもMMA世界タイトルマッチ12勝という伝説的なキャリアの中でどんな相手にも勝てると証明してきた。
モラエスは今年3月、若松佑弥に勝利し世界タイトルを防衛。より自信を深めているに違いない。
一方のジョンソンもファイトIQと総合力の高い試合内容で知られている。果たしてモラエスを相手に1勝1敗と、タイに持ち込めるか。
#2 ノンオーを倒せるファイターはいるのか?
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)はONEバンタム級ムエタイ世界タイトル防衛戦で3連続KO勝利とするなど、ONEでは8勝0敗、止められない強さを誇ってきた。
ONEのケージ「サークル」への登場を重ねるたび、危険度が増してきているノンオーだが、今回の挑戦者のリアム・ハリソン(イギリス)はこの勢いを止めることができるだろうか?
ひとつだけ確かなことは、ハリソンは決して後ろに引かないということ。そして真っ向勝負となれば、どんな相手とでも対等にやり合えるパワーを有している。
鍵となるのは、経験豊富なハリソンがノンオーの穴を見つけられるかどうかだろう。これまでの過去の対戦相手のように、穴を見つけることができなければ、この階級でのノンオーの絶対的な支配は続くことになる。
#3 ムエタイGPはタイ選手が席巻するのか?
ONEフライ級ムエタイ世界グランプリ準決勝2試合では、タイのトップのストライカー2人が登場する。
現ONEフライ級ムエタイムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)は4位コンテンダーのサバス・マイケル(キプロス)と、1位のスーパーレック・キアトモー9(タイ)は5位のボルター・ゴンサルベス(ブラジル)と対戦する。
ロッタンはONEで11勝0敗、タイトル獲得以来順調に防衛を果たしてきた。マイケルはこうした絶対王者のロッタンに勝てばすぐさま注目度を高めることができるため、この試合に向けて必死の準備を重ねてきた。
また、ゴンサルベスは元世界タイトル挑戦者で、準々決勝では第1ラウンドでフィニッシュ勝利を挙げている。しかし、直近の試合で驚異的な活躍をしているスーパーレックとの戦いは容易いものではないだろう。
ムエタイの本場であるタイの選手が高いレベルで活躍するのは当然と言えるが、マイケルもゴンサルベスもアップセットを起こし、トーナメント決勝に進出したいと意気込んでいる。
#4 アルメイダはMMAトップ選手になれるか?
17度ブラジリアン柔術の世界チャンピオンに輝いたマーカス・アルメイダ(ブラジル)は昨年、総合格闘技に転向。以来3戦連続第1ラウンドフィニッシュと、順調に白星を積み重ねている。
だが、今回の試合ではMMAで初めてエリートレベルのレスラーと対戦する。その相手とは、元暫定ONEヘビー級世界タイトル挑戦者のキリル・グリシェンコ(ベラルーシ)だ。
アルメイダは、こうした強力なスキルを持つ選手と対戦することで実力を示したいと考えている。グリシェンコのレスリングを攻略できれば、すぐさまトップ選手間で脅威となるに違いない。
今年はアルジャン・ブラー(インド)とアナトリー・マリキン(ロシア)が、ONEヘビー級世界タイトルの統一戦を行うことが決定しており、グリシェンコ戦はアルメイダが将来的に世界タイトル挑戦へアピールをする良いチャンスだ。
#5 平田樹は初黒星から盛り返しなるか?
平田樹は3月、ジヒン・ラズワン(マレーシア)戦で接戦となった末にMMAキャリア唯一の黒星を喫した。だが、再び勝ち星を上げるために全力を尽くしている。
世界クラスのコーチやパートナーとトレーニングをするために渡米し、今回のリン・ホーチン(中国)戦を前に打撃のレベルアップを試みている。
対するリンはアトム級ランキング入りを狙っており、打撃は平田の弱みと考えている。
平田にとっては難しい再起戦となるだろうが、肉体的にも精神的にも真の実力が試される一戦となりそうだ。