【6/3大会】ONE 158 を見るべき5つの理由
世界最大の格闘技団体ONEチャンピオンシップが開催する6月3日(金)の「ONE 158: Tawanchai vs. Larsen」は、アクション満載の大会だ。
総合格闘技、ムエタイ、キックボクシング13試合が予定されており、トップコンテンダーや新進気鋭のアスリートが世界中のファンの前でその戦いぶりを披露する準備を整えている。
この記事では、シンガポール・インドア・スタジアムで行われるこの大会を観戦するべき理由5つを紹介する。
#1 フェザー級ムエタイ世界王座挑戦者決定戦
メインイベントのタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)対ニコラス・ラーセン(デンマーク)は、ONEフェザー級ムエタイ世界王座への次期挑戦者を決める戦い。
現王者のペットモラコット・ペッティンディー(タイ)は5月20日の「ONE157」でベルト防衛を果たし、ONEの中で最も圧倒的な世界チャンピオンとしての立場をさらに固めた。
だが未来の挑戦者となる可能性があるタワンチャイとラーセンは、両者とも手強い相手となるだろう。タワンチャイは巧みでパワフルなスタイルを有する一方、今回ONEデビューを迎えるラーセンは猛烈なペースで重いパンチとヒザを繰り出す。
将来的にベルトに挑戦するチャンスがかかった戦いとあり、両者とも気合を入れ、ONEのケージ「サークル」で濃密な戦いを繰り広げることだろう。
タワンチャイのスピードとファイトIQにラーセンが対処できるか、それともラーセンが打撃のプレッシャーでアップセットを起こすか、見逃せない。
#2 バンタム級上位、KOアーティストが激突
バンタム級2位コンテンダーのクォン・ウォンイル(韓国)と4位のファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)は、MMA界で最も破壊的なストライカーであり、火花が飛び散るような戦いになることは間違いない。
クォンは3連勝中で、3人の対戦相手を全てノックアウトしており、特に直近の2試合は痛烈なボディショットによるもの。
一方、元キックボクシングとムエタイのチャンピオンのアンドラージは、ONEチャンピオンシップ参戦以来、佐藤将光、リー・カイウェン(中国)、ジェレミー・パカティウ(フィリピン)らを倒し、4勝0敗と絶好調。
両者とも高度な技術と強烈なキックを有しており、寝技も急速に進化させている。このため、試合終了のゴングが鳴る前にフィニッシュとなる期待大だ。
正式決定はされていないものの、この試合の勝者は大きな説得力を持ってONEバンタム級世界王者ジョン・リネカー(ブラジル)の次の挑戦者として名乗りを上げることができるだろう。
#3 アルメイダ、MMA無敗キープを狙う
ブラジリアン柔術のスター、マーカス・アルメイダ(ブラジル)が無敗キープを狙い3度目の総合格闘技マッチに望む。相手はサイモン・カーソン(オーストラリア)。
アルメイダは、ブラジリアン柔術世界チャンピオンに17度輝き、MMAでもそのスキルを駆使。デビューから2試合連続で圧倒的な一本勝ちを収めている。
だが、その2試合の対戦相手はいずれも打撃技が主体だった。今回の相手のカーソンは、有名ジム「アブソルートMMA」所属の、経験豊富なグラップラー。マットではアルメイダには敵わないかもしれないが、伝説的なグラップリングに対応できる能力はあるはずだ。
今回の試合では、アルメイダは総合格闘技で快進撃を続けようと意気込む。対するカーソンは、この注目の一戦を利用してステータスを上げようとやる気を高めている。
#4 必見のフライ級MMA3試合
「ONE 158」では、重要なフライ級MMAマッチ3試合が行われ、結果次第ではこの階級で大きな変動が起こるかもしれない。
現王者アドリアーノ・モラエス(ブラジル)とのラバーマッチを望む2位コンテンダーのカイラット・アクメトフ(カザフスタン)は、今回の大会で和田竜光と対戦。
若松佑弥に辛くも判定負けを喫したばかりの5位のリース・マクラーレン(オーストラリア)は、新進気鋭のノックアウト・アーティストシェ・ウェイ(中国)戦でどうしても白星を挙げたいところ。
ONEでの戦績を3勝1敗としているグルダーシャン・マンガット(インド / カナダ)は更なる勝利を望んでいるが、対するヨッカイカー・フェアテックス(タイ)は一級の打撃スキルを有している。
すでにランキング入りしている選手にとってはタイトルマッチを引き寄せるチャンスだが、他の選手も印象的な勝利を収めればトップ5入りもあり得るかもしれない。
#5 ヘビー級エリートキックボクサーの対決
ラーデ・オパチッチ(セルビア)とグート・イノセンテ(ブラジル)によるヘビー級キックボクシング対決は、名勝負になり得る可能性がある。
両者とも、強烈なパワーに加え基本はもちろん型破りな攻撃といった多様なスキルを備えている。
だが、だからといってスタイルが似通っているわけではない。オパチッチは前に出てプレッシャーをかけるタイプで、イノセンテは動きで相手を翻弄するタイプ。このため、「サークル」内での主導権争いが重要になるだろう。
ONEで4戦4勝(4KO)としているオパチッチは、もう1勝すればONEヘビー級キックボクシング世界王座への挑戦権を獲得できると信じている。
一方ONE2戦目のイノセンテも、オパチッチにサプライズを食らわせられれば、この階級のタイトルに挑戦に近付くかもしれない。