【7/22大会】ONE 159: De Ridder Vs. Bigdash を見るべき5つの理由

Reinier de Ridder Andre Galvao ONE X 1920X1280 3

ONEチャンピオンシップにとって、本当に特別な1週間となりそうだ。

米国ではプライム・ビデオと記者会見が開かれる一方、その地球の反対側では22人のアスリートがONEのケージ「サークル」での戦いに備えている。

世界最大の格闘技団体ONEは、今週金曜日の7月22日に「ONE 159: De Ridder vs. Bigdash」をシンガポール・インドア・スタジアムから生中継。MMA、ムエタイ、キックボクシングのアクション満載の11試合が行われる。

大会当日までわずか数日、この記事では「ONE 159」を見るべき5つの理由を紹介する。

ONEミドル級世界タイトルマッチ

この夜のメインイベントでは、地上最強のミドル級MMAファイターが、ベルトをかけて激突する。

2階級ONE世界チャンピオンのライニアー・デ・リダー(オランダ)は、15勝0敗という完璧な戦績で、フィニッシュ率は脅威の87%。アウンラ・ンサン(ミャンマー)を2戦連続で倒し、ONEミドル級とライトヘビー級のベルトを剥ぎ取っている。

デ・リダーは、特にONE参戦以来、楽々と対戦相手を倒してきたように見え、その体格と、卓越したグラップリング、執拗なプレッシャーを駆使して、あらゆるファイターを圧倒してきた。

対するビタリー・ビグダシュ(ロシア)は、デ・リダーの完璧な戦績を打ち砕き、ベルトを奪おうと意気込んでいる。

元ONEミドル級王者のビグダシュは、強力なレスリングのスキルと打撃を効果的に使い、戦績12勝2敗、フィニッシュ率83%としている。

2017年6月のアウンラ・ンサンとのリマッチでは、ユナニマス判定で敗れ、ベルトを失い、短命王者に終わってしまった。このことを悔やんできたビグダシュだが、5年と22日経った今、タイトル奪還のチャンスを手にしたのだ。

ONE女子アトム級ムエタイ暫定世界王者決定戦

世界タイトルマッチはメインイベントのみではない。コーメインイベントでは、現ONEアトム級キックボクシング世界チャンピオンのジャネット・トッド(米国)と、ララ・フェルナンデス(スペイン)によるONEアトム級ムエタイ暫定世界決定戦が行われる。

2019年2月のONEアトム級ムエタイ初代世界王座決定戦でスタンプ・フェアテックス(タイ)に敗れた後、トッドは再起を果たした。その後6戦で3人をノックアウトし、スタンプにも雪辱してONEアトム級キックボクシング世界王座を獲得。

そして今、トッドはONEチャンピオンシップ史上2人目となる2競技クイーンになるチャンスを得た。だが、ここで立ちはだかるのは、ONEデビューを迎えるフェルナンデスだ。

フェルナンデスはONEではニューカマーだが、経験豊富なベテランだ。WBCムエタイ世界チャンピオンに加え、2度ISKAキックボクシング世界チャンピオンにも輝いており、トップレベルの戦いで必要なことを知り尽くしている。

このため、フェルナンデスは何としてもチャンスを掴みに行くに違いない。デビュー戦での世界タイトルマッチはまれであり、このチャンスを生かし切るつもりだろう。

キックボクシング、興奮の一戦

ムエタイとMMAマッチが多数行われる「ONE 159」だが、唯一のキックボクシングマッチも見逃せない。

ジャン・ペイメン(中国)は若手だが、実力は確かだ。18歳のジャンは、ONEチャンピオンシップの国別登竜門大会「Road To ONE: China」で本戦出場切符を手に入れた。昨年3月のデビュー戦では、元ONE世界タイトル挑戦者のジョシュ・トナー(オーストラリア)にノックアウト勝利を収めている。

こうして一気に注目を浴びたジャンだが、今回のアスランベック・ジクレーブ(ロシア)戦でも勝ち星を挙げれば、さらにこの地位を固めることになるだろう。

ジクレーブは、ONEに参戦して間もないものの、すでに印象的な白星を挙げている。2020年11月に元ONEストロー級キックボクシング世界王座挑戦者ワン・ジュングァン(中国)を巧みな攻撃で倒し、ストロー級ムエタイ2位コンテンダーになった。

ムエタイとキック両方を得意とするジクレーブが、シンガポールでジャンの快進撃を止めることができれば、世界タイトル挑戦へのステップとなるかもしれない。

ストロー級MMAマッチ、必見の戦い

ストロー級MMAでも有数の格闘技アクションが行われ、4人のアスリートがその名を轟かせようとしている。

メインカードの最初の試合では、ムエタイのスペシャリストでMMA4連勝中のダニエル・ウィリアムス(オーストラリア / タイ)が登場。「Road To ONE: China」勝者で散打をバックボーンとするズーラン・ジャーシー(中国)と対戦する。

さらにトップ5コンテンダー同士の試合も行われ、2位のボカン・マスンヤネ(南アフリカ)が、3位の箕輪ひろばと対決する。

両者とも直近の試合では苦い黒星を喫しており、今回の試合には、ONEストロー級世界タイトル挑戦の機会を引き寄せようと強い意志を持って臨むはずだ。負ければタイトル戦線から大きく離脱する可能性があるだけに、重要な一戦だ。

名グラップラー同士のMMAマッチ

さらに「ONE 159」では、世界クラスのグラップラー同士による、ライト級総合格闘技マッチも行われる。

グラウンドの脅威として知られるマラット・ガフロフ(ロシア)は、これまでの67%の勝利を一本勝ちで挙げている。2014年10月のONEデビュー以来、リアネイキッド・チョークで6連勝し、ONEフェザー級世界タイトルを獲得した。

対するアリエル・セクストン(コスタ)は、77%の勝利をサブミッションで挙げている。グレイシー柔術の黒帯で、リバース・トライアングル・キーロックで2勝しており、この階級で最もクリエイティブで危険なサブミッションの魔術師とされている。

両者のグラップリングのスキルと、決して侮れない打撃力で、エキサイティングな試合になることだろう。

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