【12/3大会】ONE 164: Pacio vs. Brooks を見るべき5つの理由
ONEチャンピオンシップは、年内最後の大会となる「ONE 164: Pacio vs. Brooks」で、2022年を盛大に締めくくる。
12月3日(土)にフィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナで開催される同大会には、ONE屈指のMMAとムエタイのファイターが勢揃い。
待望の世界タイトルマッチを目玉に、リードカードでもアクション満載になるであろう試合が行われる「ONE 164」は、最初から最後まで火花の飛び散るような戦いづくしになることだろう。
この記事では、今週土曜日に同大会を見るべき5つの理由を紹介する。
#1 ストロー級世界タイトルマッチ
「ONE 164」のメインイベントは、待望のONEストロー級世界タイトルマッチ。
現ストロー級王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)が、ONEのケージ「サークル」に1年以上ぶりに登場。トラッシュ・トークでお馴染みの1位コンテンダーのジャレッド・ブルックス(米国)と対戦する。
当初この試合は6月に予定されていたが、スケジュールの都合がつかず延期されていた。以来、両者はソーシャルメディアで辛らつなコメントを交わし、試合を前に緊張が高まっている。
世界有数のスピードとダイナミックな戦いぶりで知られるMMAファイター同士による、ストロー級のベルトをめぐる戦いは必見。パシオもブルックスも、全力でぶつかり合うことだろう。
#2 フライ級ムエタイ世界グランプリ決勝
コーメインイベントは、スーパーレック・キアトモー9(タイ)とパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)によるONEフライ級ムエタイ世界グランプリ決勝。両者の対戦は8度目となる。
今年8月の「ONE Fight Night 1」で行われた準決勝でともに見事なKO勝利を収めた両者は、トーナメントのフィナーレで、名誉ある銀色のベルトと世界王座挑戦権の獲得を目指す。
現時点での両者の対戦成績はパンパヤックが4勝2敗1分とリードしているが、スーパーレックもこの一戦に勢いを持って臨む。
両者の直近の7度目の対決の舞台となった2020年7月の「ONE: NO SURRENDER」では、スーパーレックが強力なキックを駆使してユナニマス判定で勝っている。この試合から、今週土曜日ムエタイマッチがどのくらいハイレベルなものになるか予想できることだろう。
#3 待ちに待ったヘビー級MMAマッチ
メインカードでは、ドラマあふれるヘビー級MMA対決も行われる。
アミル・アリアックバリ(イラン)は2020年8月にONEチャンピオンシップと契約して以来、元ONEヘビー級世界チャンピオンのブランドン・ベラ(フィリピン)に対戦を呼びかけ、世界レベルのレスリングと強力なパワーでベテランのベラに対抗できると自信を見せてきた。
ベラにとっては、この試合はキャリアにおいて大きな意味を持つ。アリアックバリを倒して存在感を示し、世界タイトル奪還の第一歩としたいと考えているのだ。だが負ければ、ONEのケージ「サークル」で引退する可能性もある。
この2人の巨漢の対決では、瞬きは許されない。歴史に残るヘビー級マッチになる資質を備えている。
#4 ホームでやる気アップ!?「チームラカイ」勢
「ONE 164」 は、アジア有数の格闘技ジムのお披露目の機会でもある。
フィリピンの首都マニラから北に約200キロに位置するバギオ市の「チームラカイ」は、ONEチャンピオンシップで最も輝かしいスター選手を数多く輩出してきたジム。いずれのアスリートも派手なウーシュースタイルの打撃と強力なレスリングで知られる。
今回の大会で出場するラカイ勢は前述のパシオに、注目の女子アスリートのジェネリン・オルシム、元ONEフライ級世界チャンピオンのジェヘ・ユスターキオとジェレミー・パカティウ。ホームのフィリピンのファンを前にどんな戦いぶりを披露するか、見逃せない。
#5 人気者のオマール・ケイン、強敵と対戦
人気のセネガルのレスリングのチャンピオンオマール・ケイン(セネガル)は、リードカードのヘビー級MMAマッチでこれまでで最も手強い相手と当たる。
今回の相手は、無敗のヘビー級アスリートのジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)。今年9月の「ONE 161」でバトラズ・ガザエフ(ロシア)にKO勝ちしたばかりのケインは、この勢いを維持したいと意気込んでいる。
この階級での地位を固めようとしているケインとミルザムハメドフは2人合わせて体重約227キロ以上。この文字通りのヘビーな対決、一旦「サークル」のドアが閉じられれば、瞬きは許されない。