【6/8大会】ONE 167: Tawanchai Vs. Nattawut II を見るべき5つの理由
6月8日(土)の「ONE 167: Tawanchai vs. Nattawut II」は、タイ・バンコクのインパクト・アリーナに4競技にわたる世界最高峰の格闘家たちが集結する超大型イベント。
待望のムエタイ世界タイトルマッチを筆頭に、盛りだくさんのカードが組まれている。
その他にも3人の現ONE世界チャンピオンや、格闘技界の才能あふれる若手スターたちが出場する試合も必見。
今週末に控えた「ONE 167」を前に、この記事ではこの大会を見るべき5つの理由を紹介する。
#1 リマッチの世界タイトル戦
今大会のメインイベントでは、2023年10月にキックボクシングマッチで激突したタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)とジョー・ナタウット(タイ)によるリマッチ。タワンチャイの有するONEフェザー級ムエタイ世界タイトルにナタウットが挑戦する。
前回の対戦では、ナタウットがタワンチャイを限界まで追い詰めたものの、僅差の判定で涙を飲んだ。
対するタワンチャイは、強力な左キックやクリーンなカウンターを武器に、25歳にしてすでに史上最高のファイターへの道を歩み出しており、この階級で最も支配的なタイトルホルダーだとこの試合を通じて証明したいところだ。
#2 ロッタンが待望の復帰戦
コーメインイベントでは、ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)がフライ級キックボクシングマッチで、デニス・ピューリック(カナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対決。
ロッタンはこの数ヶ月負傷のために欠場しており、2023年9月のスーパーレック・キアトモー9(タイ)戦以来の出場。ここで、変わらぬ全力の戦いぶりを披露し、地上最強のストライカーとしての地位をさらに固めようと今まで以上にハングリーになっている。
対するピューリックは39歳で、フライ級ムエタイ2位コンテンダー。数年前からロッタンに対戦を呼びかけており、今回の大会ではキャリア最大の勝利を挙げたいと意気込んでいる。現在連勝中で、この大一番に向けて絶好調のようだ。
#3 リベンジに臨むムスメシ
現ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのマイキー・ムスメシ(米国)は、史上最強のグラップラーとしての地位を固めるつもりだ。
このため、今回は階級を上げて直近の黒星を付けられたガブリエウ・ソウザ(ブラジル)と対戦することになった。
両者は2021年にONE以外の団体で対戦。その際はソウザがムスメシのガードをパスしてチョークを決めてフィニッシュする、というアップセットを起こした。
この試合の後、ムスメシは快進撃を続け世界的スーパースターとなった。一方の驚異的なフィジカルと容赦ないガードパスを持ち味とするソウザは、前回の対戦での勝利がまぐれではないことを証明したいと燃えている。
#4 ケイド・ルオトロがMMAデビュー
今大会にはムスメシの他にも、ONEサブミッション・グラップリング世界チャンピオンが出場する。待望のMMAデビューを果たすライト級王者のケイド・ルオトロ(米国)だ。対戦相手は、米ハワイ州出身のブレイク・クーパー(米国)。
ルオトロはONEのサブミッション・グラップリング部門で3度の王座防衛など6勝0敗という輝かしい戦績を築き上げてており、MMAデビュー戦は世界中の格闘技ファンの注目を集めること間違いなし。
対するクーパーはアマチュア無敗の記録に加え、プロMMAの経験もある。さらに大学レスリングではトップレベルで活躍した経験もあり、ルオトロを苦しめることになるかもしれない。
#5 注目の10代アスリート2人
今大会には未来のチャンピオンになり得る才能を有する2人の10代の選手が出場する。
まずは現在17歳のジョハン・ガザリ(マレーシア / 米国)。ここまでONEで5勝0敗としており、今回のフライ級ムエタイマッチでは5度目となるKO勝ちを挙げたいと意気込む。
ガザリはここ最近の有望若手選手として期待されている。すでに一流のKOアーティストであり、層の厚い同部門における脅威になり得ると証明してきた。
今回の対戦相手は、ベテランのニューイェン・トラン・デュイ・ニャット(ベトナム)。コンディションを万全にして臨む必要があるだろう。
さらに、今大会では格闘技界のサラブレッド、18歳のエイドリアン・リー(シンガポール / 米国)がプロMMAデビュー戦に臨む。ライト級MMAマッチで対するは、同じくONEデビューを迎えるアントニオ・マンマレッラ(オーストラリア)。
リーは現ONE2階級MMA世界チャンピオンのクリスチャンと元ONE女子アトム級MMA世界チャンピオンのアンジェラの弟。有名な格闘技一家の末っ子として大きな期待を背負い、6月8日の試合に臨むことになる。
対するマンマレッラは、MMAでより豊富な経験を有しており、試合前のインタビューでは「KOでフィニッシュしてやる」と自信を見せている。