【8/13大会】ONE: BATTLEGROUND II を見るべき5つの理由
イベントシリーズ「BATTLEGROUND」で爆発的なスタートを切ったONEチャンピオンシップが、勢いそのままに第2弾をお送りする。
今週の金曜日、シンガポール・インドア・スタジアムで収録された「ONE: BATTLEGROUND II」を初公開。登場する10人の総合格闘家にとって負けられない試合ばかりだ。
この記事では、8月13日の大会を見るべき理由5つを紹介する。
#1フォラヤン、批判者を黙らせられる?
過去に3度ONEライト級世界チャンピオンに輝いたエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)は、キャリア上で最も辛い時期の真っ只中だ。
2019年3月に青木真也にタイトルを奪われて以来、直近5試合のうち4試合で黒星を喫している。
ライト級は競争の激しい階級で、新たに選手が契約するたびに、その層の厚さは増しているため、トップに割って入るのは難しくなるばかりだ。
フォラヤンが再びベルトに挑戦するきっかけを得て、この階級での存在感を示すためには、ONEデビュー戦を迎えるジャン・リーポン(中国)を叩きのめす必要がある。
過去24戦中21勝しているジャンを倒せば、フォラヤンを疑う多くの人々を黙らせることができるだろう。さらに、ライト級で12勝目を挙げれば、青木の有する団体記録に並ぶことになる。
#2 ジャン・リーポン、待望のデビュー
フォラヤンと同様、ジャンも逆境を知り尽くしている。
総合格闘技のキャリアの初期では、浮き沈みがあったが、すべてを完全に好転させてきた。過去6年間で戦績を21勝2敗1分とし、うち17勝はノックアウトまたはサブミッションによるもの。
そして今、ジャンは自身は全盛期を迎えており、世界の舞台で活躍するための準備が整っていると信じている。
ONEでのデビュー戦の相手はフォラヤンという大きな試練。元ONEライト級世界王者を倒すことができれば、世界タイトル獲得への大きな一歩となり、さらにはランキングのトップ5入りへも勢い付くことだろう。
#3 ストロー級ランク変動も?
コーメインイベントでは、ランキング5位の座を賭けて総合格闘技のストロー級スターが激突。
元ONEストロー級世界チャンピオンのアレックス・シウバ(ブラジル)は、やる気に満ち溢れている。現在5位のシウバは、現王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)との世界タイトルマッチと、4位の箕輪ひろば戦でのスプリット判定負けという苦い敗北を経験している。
そのため今回は、勝敗をジャッジの手に委ねず、自ら相手に止めを刺しに行きたいと思っている。
しかし、対するミアオ・リータオ(中国)にもプランがある。
ミアオは、シウバがグラウンド戦の達人ということは知り尽くしているが、パンチのパワーはないためスタンド戦では優位に立てると考えている。
ミアオがシウバを倒し、シンガポールの有名ジム「Evolve MMA」勢相手に3勝目とすれば、憧れのランキング入りも見えてくる。
#4 サプトラの上昇は続くか
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)は、同国のトップフライ級総合格闘家としての地位を急速に確立した。
国内レスリング・チャンピオンに何度も輝いたサプトラは、MMA転向以来、ONEのケージ「サークル」で絶対的な強さを誇っている。現在、4連勝中で、全試合で第1ラウンドに勝利を挙げている。
「ONE: BATTLEGROUND II」では、サプトラは、レスリング出身のインドネシアの新星を相手にした経験を持つリュウ・ペンシュアイ(中国)と対戦する。
2019年、リュウはエリピツア・シレガー(インドネシア)を相手にキムラで1分足らずで一本勝ちしている。
リュウにとって今回の試合はそうは簡単にはいかないだろうが、サプトラが勢いを維持し、同胞のかたきを取れれば、2022年にはトップランカーとの対戦も実現する可能性がある。
#5 ンガラニが帰ってくる
格闘技業界で最も人気のあるスターの1人が久々に「サークル」に帰ってくる。
アライン・ンガラニは、長年にわたってその恐るべき身体能力、強力なパワー、畏敬の念を呼び起こすようなノックアウトで世界中のファンを魅了してきた。
カメルーン生まれのヘビー級・ンガラニは、今回トーマス・ナーモ(ノルウェー)と対戦。ナーモは、無敗の巨漢で、身長差が20センチと圧倒的に大きく、総合格闘技で対戦したすべての選手を第1ラウンドでフィニッシュしている。
文字通り、ンガラニにとって大きな戦いになるだろう。しかし、ムエタイとキックボクシングで4度の世界チャンピオンに輝いたンガラニは、これまでにも大きな相手をフィニッシュしたことがある。ナーモをハイキックで仕留めるようなことがあっても、おかしくはない。
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