【9/30大会】ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham を見るべき5つの理由
今週末の9月30日(土)、ONEチャンピオンシップはシンガポール・インドア・スタジアムで、3競技にわたる世界タイトルマッチ3戦をはじめとするビッグなカードだらけのイベントを開催する。
合計10試合がおこなわれる今大会「ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham」は、最初から最後まで必見の試合だらけ。この記事では、特に厳選した今大会を見逃せない理由を紹介する。
#1 女子世界タイトルマッチ3戦
今大会では女子アスリートが主役となり、3競技にわたる世界タイトルマッチ3戦がおこなわれる。
メインイベントは、元ONE女子アトム級ムエタイとキックボクシングの世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス(タイ)が史上初となる3競技世界チャンピオンを目指し、ハム・ソヒ(韓国)とONE女子アトム級MMA暫定世界タイトルをかけて対戦する。
ONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)は階級を上げ、10代の現ONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)に挑戦する。一級の女子ストライカー同士による必見の戦いだ。
さらにONEサブミッション・グラップリング部門で3戦無敗のダニエル・ケリー(米国)は、2023年IBJJF世界チャンピオンのジェサ・カーン(カンボジア / 米国)とONEアトム級サブミッション・グラップリング初代世界王座決定戦で激突する。
両者はブラジリアン柔術界で最も才能あふれる黒帯アスリートとされており、2021年に初対戦した際はカーンが判定勝ちとしている。
#2 アンジェラ・リーが今後の予定を発表
初代世界チャンピオンになって以来、5度の防衛に成功しているONE女子アトム級MMA世界女王のアンジェラ・リー(シンガポール / 米国)だが、妹でONEアスリートのビクトリアが昨年12月に亡くなって以来、表舞台に立っていなかった。
だが、「ONE Fight Night 14」のメインイベントのスタンプとハムの暫定王座決定戦の前に、アンジェラはファンに今後の予定を報告する予定だ。引退か、休養期間を延長するのか、それとも今大会で決定する暫定チャンピオンと対戦するのか——。アンジェラの発表に注目だ。
#3 ONE初の特別ルールによる打撃戦
「ONE Fight Night 14」では、長年女子ストロー級MMAの女王として君臨するション・ジンナン(中国)とムエタイ出身の“ワンダーガール”ことナット・ジャルーンサック(タイ)による特別ルールの打撃マッチもある。
特別ルールでは、4オンスのMMAグローブを着用し、パンチのみで戦う。
両者ともアグレッシブで破壊力の高い戦い方で知られており、この一戦は格闘技ファンがこれまでに目にしたこともない忘れられない戦いになりそうだ。
#4 バンタム級MMA、次の挑戦者が決定?
女子アスリートのバトル以外にも注目の対決は盛りだくさん。
元ONEバンタム級MMA世界チャンピオンで同級1位コンテンダーのジョン・リネカー(ブラジル)と、2位のステファン・ロマン(フィリピン)と対戦する。
現バンタム級MMA王者のファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)は、2競技王者を目指して11月の「ONE Fight Night 16」でキックボクシングの世界タイトルに挑戦することになっている。今週末の大会でリネカーかロマン、勝者となったアスリートがアンドラージの有するMMAタイトルの次の挑戦者となる可能性がある。
リネカーはMMA界屈指のエキサイティングなアスリートとして知られる。対するロマンは11連勝中と波に乗っており、高い身体能力と総合力の高さに定評がある。この一戦はファンにとって夢のようなスタイル対決だ。
#5 ベテラン同士、5年越しのリマッチ
2018年、当時ONEライト級MMA世界チャンピオンだったエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)がアミール・カーン(シンガポール)を相手に防衛を決めた一戦は、その年屈指のスリリングな戦いとなっった。
今回の大会では、ベテランで恐るべきKOアーティストと見なされるようになった両者が再び激突。
合わせて55戦というONE出場経験を有する2人が、それぞれの熱狂的なファンの前でどんな戦いを見せてくれるのか、必見だ。