【10/7大会】ONE Fight Night 15 を見るべき5つの理由

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ONEチャンピオンシップが10月7日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催する「ONE Fight Night 15」は、必見の試合だらけ。

世界タイトルマッチ2戦をはじめ、世界最大の格闘技団体ONE屈指のエキサイティングな選手たちが多数出場する。

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この記事では、同大会を見逃せない最大の理由5つを紹介する。

#1 フェザー級MMAの暫定王者が決まる

現ONEフェザー級MMA世界チャンピオンのタン・カイ(中国)が負傷欠場しているため、暫定王者決定戦がおこなわれることになった。

暫定タイトルを争うのは、元王者のタン・リー(ベトナム / 米国)と、3位コンテンダーのイリヤ・フレイマノフ(ロシア)。2人とも一級のストライカーだ。

タン・リーは昨年タン・カイに負けてベルトを奪われて以来ハードなトレーニングを重ね、再び王者になる資格があると証明しようと意気込んでいる。

対するフレイマノフはマーティン・ニューイェン(オーストラリア / ベトナム)にKO勝ちとするなど、強敵を相手に連勝とし、あっという間にタイトル戦線に名乗りを挙げた。さらに、今年6月にシネチャツガ・ゼルトセトセグ(モンゴル)に一本勝ちした後、タン・リーに対決を呼びかけていたという経緯もある。

両者合わせてMMA戦績は25勝で、うち23勝がフィニッシュによるもの。こうした点を考慮すれば、この試合は試合終了ゴングを待たずに決着がつく可能性が十分にある。

#2 無敗のキック世界王者の防衛戦

ONEストロー級キックボクシング世界チャンピオンのジョナサン・ディベラ(イタリア / カナダ)は、ダニエル・ウィリアムス(オーストラリア / タイ)を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨む。

ディベラはアマとプロを通じて無敗をキープ。昨年ジャン・ペイメン(中国)を倒してプロ戦績を11勝0敗に伸ばし、タイトルを獲得したばかりだ。

ウィリアムスはジャンと同様にアグレッシブなストライカーだが、ディベラは、無敗の王者としての大きな自信と勢いを持ってこの試合に臨むことだろう。

一方のウィリアムスはONEではすでにスーパーレック・キアトモー9(タイ)やロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦した経験もある。

特にスーパーレックとの対戦は1階級上のONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチだったうえ、直前オファーを受けての参戦だった。今回は主戦場である階級での戦いで通常の準備期間があったこともあり、チャンスをモノにしたいところ。

もしウィリアムスが再び負ければ、タイトル挑戦への望みは薄れるだろう。このため、今回の試合ではディベラに全力でかかっていくに違いない。

#3 ONE初の無差別級グラップリングマッチ

マイキー・ムスメシ(米国)と青木真也が、ONE初となる無差別級サブミッション・グラップリングマッチで対戦する。

ムスメシはONEフライ級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンで、米国生まれの史上最高のブラジリアン柔術家とされる。相手をタップアウトさせる方法を探すことに生涯を費やし、そのスキルを武器に世界最大の格闘技団体ONEに参戦し、これまで5勝0敗としている。

対する青木は元ONEライト級MMA世界王者。今回の試合では体格のアドバンテージがある。さらに、柔道とブラジリアン柔術の黒帯でもあり、MMAでは一本勝ち30回、一度もタップアウトしたことがない。

これまでONEの無差別級マッチでは、MMAでアウンラ・ンサン(ミャンマー)とアライン・ンガラニが対戦し、アウンラ・ンサンは体格差で不利とされたもののスキルを駆使して勝ち星を挙げた事例がある。今回の試合では、どうなるだろうか?

#4 タワンチャイが再びONEでキックマッチ

ONEフェザー級ムエタイ世界タイトルに挑戦することになっていたスーパーボン・シンハ・マウイン(タイ)が負傷のため出場を辞退することになったため、現王者のタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)には新たな課題が与えられた。

同級キックボクシングマッチでスモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)と対戦することになったのだ。2競技王者を目指すタワンチャイにとって、目標へのステップとなる試合だ。

タワンチャイは今年8月にONEのキックボクシング部門に初参戦し、 ダビッド・キリア(ジョージア)にTKO勝利とした。今回連勝とできればさらなる飛躍が期待できる。

対するナタウットは、チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン / ベラルーシ)やジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)とも対戦したことがあり、ONEでは5勝3KOとしている。近年のキックボクシングの出場回数はタワンチャイよりも多く、ルールに慣れている。今回の試合は、ONEのビッグネームを倒して盛大なアピールをするチャンスだ。

#5 パシオ、タイトル奪還へ一歩なるか

ストロー級MMA1位コンテンダーのジョシュア・パシオ(フィリピン)は、昨年12月に現王者のジャレッド・ブルックス(米国)にベルトを奪われた。

だが「ONE Fight Night 15」の試合結果次第では、ブルックスとのリマッチへの道が開けるかもしれない。

今回の試合の対戦相手は、5位のマンスール・マラチエフ(ロシア)。MMA戦績11勝0敗で、今年6月のONEデビュー戦ではジェレミー・ミアド(フィリピン)に第1ラウンド一本勝ちとしている。

マラチエフにとっては1位のパシオを倒せれば得るものは多いだろう。また、パシオはブルックスと再び対戦するためには進化をしたことを示さねばならない。

確実なことは何もないが、この試合で決定的な勝利を収めることができた者は、次のブルックスの挑戦者となるかもしれない。

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