【11/4大会】ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade を見るべき5つの理由
今週末の11月4日(土)、世界最大の格闘技団体ONEチャンピオンシップは、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」を開催する。同大会は世界190ヶ国以上で配信・放送される。
メインイベントの世界チャンピオン同士の戦いに、初代王座をかけた戦いが繰り広げられるコーメインイベントをはじめ、ONEの人気選手が多数出場する必見の試合ばかり。
この記事では、同大会を見逃すべきではない理由を5つ紹介する。
#1 歴史的王者が2人誕生
メインとコーメインイベントでは、2人の新チャンピオンの名前が歴史に刻まれることになるだろう。
メインイベントでは、バンタム級MMA王者のファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)とバンタム級ムエタイ王者のジョナサン・ハガティー(英国)が、空位となっているONEバンタム級キックボクシング世界王座をかけて対決する。
この試合の勝者は2競技のタイトルを手にすることになる。こうした負けられない戦いで、直近の試合でフィニッシュ勝利を決めている者同士が激突する。最初から最後まで全力の戦いが期待できることだろう。
コーメインイベントは、ONEウェルター級サブミッション・グラップリング初代世界王者決定戦。
20歳のブラジリアン柔術の達人のタイ・ルオトロ(米国)とベテランのマゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)が激突し、素早いペースの世界クラスの戦いが繰り広げられることだろう。
#2 必見のリマッチ2戦
同大会では、ライバル同士が激突する重要なリマッチが2試合行われる。
ストロー級MMAマッチでは、リト・アディワン(フィリピン)が、2022年に黒星を付けられたジェレミー・ミアド(フィリピン)と対戦。両者の初対戦ではアディワンがひざを負傷し、18ヶ月間長期離脱することになった。
さらに、KOアーティストのシンサムット・クリンミー(タイ)とリアム・ノーラン(英国)がライト級ムエタイマッチで再戦する。両者は2022年7月に初対戦。シンサムットがノックアウト勝利を収め、その後世界タイトルに2度挑戦するチャンスとなった。
この試合後、ノーランはエディ・アバソロ(米国)を相手に勝利を収めている。今回の試合でシンサムットを倒して連勝とすれば、世界タイトルに挑戦するステップとなる可能性もある。
#3 アミール、無敗キープなるか?
無敗のハリル・アミール(トルコ)は、ライト級MMAの頂点を目指してアフメド・ムジタバ(パキスタン)と対戦する。
ONEではベテランのティモフィ・ナシューヒン(ロシア)とモーリス・アベビ(スイス)に連勝とし、現在はタレント揃いのこの階級で4位につけており、未来のONE世界チャンピオンとしての資質は十分。
だが、今回の対戦相手のムジタバはパキスタンのトップMMAアスリートとして台頭し、スタンドでもマットでも執拗にフィニッシュを狙いに行く姿勢で知られる。11月4日の試合では、アミールの勢いを止め、そのランキングの地位を奪いたいと意気込んでいる。
#4 若手キック選手2人が出場
メインイベントの世界タイトルマッチ以外にも、大注目のキックボクシングマッチが行われる。
19歳の“スーパーガール”ことアンナ・ジャルーンサック(タイ)は、クリスティーナ・モラレス(スペイン)と対戦。今回がONEで3度目のキックボクシングマッチで、過去の試合では元アトム級キックボクシング女王のスタンプ・フェアテックス(タイ)を限界まで追い詰め、ララ・フェルナンデス(スペイン)に圧勝している。
今回の試合では、3度キックボクシング世界チャンピオンに輝いたモラエスを相手に印象的な戦いぶりを見せ、タイトル挑戦へのステップとしたいところだ。
さらにスピードと強力なパワーを武器とする20歳のジャン・ペイメン(中国)は、ストロー級キックボクシングマッチで欧州のキックボクシングチャンピオンのルイ・ボテーリョ(ポルトガル)と対戦。
ジャンは昨年ジョナサン・ディベラ(イタリア / カナダ)とタイトルをかけて戦ったが、ユナニマス判定で惜しくも敗れている。今回の戦いで勝ち星を挙げることができれば、ディベラとのリマッチがかなう可能性もある。
#5 ルンピニー大会6連勝のセクサンが出場
指折りのエキサイティングなムエタイファイターとして知られるセクサン・オー・クワンムアン(タイ)が初めて「ONE Fight Night」シリーズに出場する。
ムエタイ世界王者に4度輝き、今年1月に始まったルンピニー・スタジアムで毎週金曜日に開催される「ONE Friday Fights」シリーズで6連勝としているセクサンの辞書には「退く」という言葉は載っていない。
この心構えとノックアウトを狙う姿勢で、いつものように白熱した戦いを繰り広げてくれることだろう。