【3/9大会】ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja を見るべき5つの理由
3月9日(土)のオール女子大会「ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja」は、最初から最後まで必見のカードばかり。
世界タイトルマッチ2戦をはじめ、MMAやムエタイ、キックボクシング、サブミッション・グラップリングの計9試合が行われる。
この記事では、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこの大会を見るべき理由5つを紹介する。
#1 国際女性デーを祝してオール女子大会
これまでにもオール女子大会を開催してきたONEチャンピオンシップだが、「ONE Fight Night 20」では2024年の国際女性デーを祝して再び世界中の女子格闘家を集結させる。
メインイベントでは、ONE女子アトム級キックボクシング世界チャンピオンのジャネット・トッド(米国)が、暫定タイトルホルダーのペッディージャー(タイ)と王座統一をかけて対戦。コーメインイベントのONEアトム級ムエタイ世界タイトルマッチでは、アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)が挑戦者クリスティーナ・モラレス(スペイン)を迎え撃つ。
北米や南米、欧州やアジア、中東からアスリートが集結し、会場はまさに国際的な雰囲気になることだろう。さらに、ストライカーやグラップラー、そして総合格闘家といったあらゆるスタイルの格闘技アクションも必見だ。
#2 正規女王として引退目指すトッド
現ONEアトム級キックボクシング世界王者、元ONE暫定アトム級ムエタイ世界王者として打撃界の最高峰に登り詰めたトッドは、現在38歳。腰にベルトを巻いたまま有終の美を飾るべく、今回の試合を最後に引退する意向を表明している。
だが、対するペッディージャーはそう簡単な相手ではない。昨年のONEデビュー以来、5勝0敗(4KO)という戦績を残しており、直近の試合ではレジェンドのアニッサ・メクセン(アルジェリア / フランス)を倒して、暫定タイトルを獲得した。
引退前にこれまでで最も手強い挑戦者に勝てれば、トッドにとって最高のキャリアの終幕となるだろうが、ペッディージャーは強烈なパンチ力でそのシナリオを台無しにしてしまう可能性もある。
#3 ONE初、“ママ”同士の世界戦
エリート・レベルで競技を続けながら子育てをこなす母親が、コーメインイベントのONEアトム級ムエタイ世界タイトルマッチで激突する。
2021年に息子のジョズエを出産した現役女王のロドリゲスが、2人の息子を出産した後キックボクシング世界チャンピオンになった挑戦者モラレスを迎え撃つ。
これはONE史上初の母親同士による世界タイトルマッチであり、努力次第では何でもできるということを世界中の女性に証明するチャンスでもある。
両者とも子供がやる気の源としており、大舞台で家族に堂々とした闘いぶりを見せようと、一層熱い戦いが繰り広げられることだろう。
#4 ブンタン、王座再挑戦へ一歩なるか
2022年にONEストロー級ムエタイ初代世界チャンピオンの座をかけてスミラ・サンデル(スウェーデン)と対決して涙を飲んだジャッキー・ブンタン(米国)だが、リマッチのチャンスを狙って努力を重ねている。
ブンタンが前回の世界タイトルマッチに出場することになったのは3連勝とした後で、現在はサンデルに負けた後から2連勝中。ここで印象的な勝ち星を挙げられれば世界タイトルへの再挑戦へのチャンスを引き寄せる可能性もある。
今大会で行われるキャッチウェイト(130ポンド)ムエタイマッチで対するは、マルティーヌ・ミキエレット(イタリア)。わざわざ踏み石になるために試合会場のバンコクまでやって来るつもりはまったくなく、狙うはONE2勝目。ここでブンタンに勝って躍進したいところだろう。
#5 マイッサ・バストスがONEデビュー
マイッサ・バストス(ブラジル)は、女子ブラジリアン柔術界のスター的存在。国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)世界選手権で優勝するのは決して簡単なことではないが、バストスはギとノーギを合わせてなんと7度優勝している。
こうしたエリート・レベルの競技経験をONEチャンピオンシップという世界的な舞台での初出場で発揮したいと意気込んでいる。
対するレスリング出身でブラジリアン柔術黒帯の日本の山田海南江にとっては厳しい試練となるだろうが、勝てば得られるものは大きい。バストスのような有名選手を倒せれば、すぐさまサブミッション・グラップリング部門で注目を浴びることになるだろう。