【5/4大会】ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova を見るべき5つの理由
ONEチャンピオンシップは5月4日(土)、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで「ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova」を開催する。
メインカードの必見の世界タイトルマッチをはじめ、MMAやムエタイ、キックボクシング、サブミッション・グラップリングにわたる重要な試合が複数がおこなわれる。
今週末に迫った「ONE Fight Night 22」を前に、この大会を見逃せない5つの理由を紹介する。
#1 世界戦でKOアーティストが激突
メインイベントでは、19歳の現ONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)が、挑戦者ナタリア・ディアチコワ(ロシア)を相手に防衛戦に臨む。この一戦はサンデルにとって、これまでで一番厳しい試練になるという声も出ている。
サンデルはこれまでONEで4勝0敗(2KO)としており、ムエタイ界のトップ女子選手としての地位を固めた。
対するディアチコワは、大胆不敵に戦いフィニッシュを狙いに行くスタイルに定評があり、サンデルの快進撃を止める可能性がある。ONEでは3度の第1ラウンドKO勝利を挙げており、試合がどんな局面になろうとサンデルと対等に戦えるパワーとスキルを備えていることだろう。
このメインインベントの一戦は最初から最後まで白熱した戦いになる可能性が高い。
#2 未来の挑戦者が決定? 注目の3試合
今回の大会では、未来の世界タイトル挑戦者が現れる可能性もある。
コーメインイベントのフェザー級MMAマッチでは、世界タイトル挑戦を目指す者同士、アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)とハリル・アミール(トルコ)が対戦。
両者とも総合力の高いフィニッシャーであり、「ONE Fight Night 22」で印象的なパフォーマンスを披露できれば、この階級の上位ランキングに食い込む可能性もある。
ライト級ムエタイマッチでは、かつてONEの同級世界タイトルに挑戦したシンサムット・クリンミー(タイ)とドミトリー・メンシコフ(ロシア)が激突する。
両者とも現在2連勝中で、タイトル再挑戦に向けて絶好の位置につけている。同級王者のレギン・アーセル(スリナム)もこの一戦に注目しているに違いない。
さらにバンタム級キックボクシングマッチでは、元王者で現在1位コンテンダーの秋元皓貴と、ONEデビューを迎えるウェイ・ルイ(中国)が対戦。
ウェイは世界有数のキックボクサーと見なされており、今回の試合はONEの舞台でその才能を披露し、2競技ONE世界チャンピオンのジョナサン・ハガティー(英国)にとって脅威の存在になるとアピールするチャンス。
秋元はウェイのデビュー戦で黒星を付け、世界タイトル奪還へのステップとしたいところだ。
#3 フライ級MMAランカーが激突
フライ級MMAマッチでは、5位コンテンダーのフー・ヨン(中国)と4位のリース・マクラーレン(オーストラリア)と対決。ONEフライ級MMA世界タイトル戦線の行方を左右するであろう一戦で、火花の飛び散る戦いが繰り広げられることだろう。
フーは、ここまでONEで3連勝としており、爆発的でダイナミックなストライキングで世界中のファンに注目されている。
対するマクラーレンはブラジリアン柔術黒帯で、直近の試合では元この階級のタイトルホルダーのカイラット・アクメトフ(カザフスタン)に判定負けを喫している。今回の戦いではフーの快進撃を止め、最も危険なコンテンダーとして名乗りをあげたいと意気込んでいる。
#4 日本から女子選手2人が出場
メインイベント以外でも、重要な女子の試合が「ONE Fight Night 22」で行われる。
アトム級MMAマッチでは、ここまで無敗としている日本の澤田千優と、柔道出身のノエル・グランジャン(タイ / フランス)が対戦。両者とも勢いのある女子選手だ。
澤田は元修斗女子アトム級世界チャンピオンで、世界クラスのレスリングスキルを有する。対するグランジャンは、強力なクリンチとパワフルな打撃の持ち主。
サブミッション・グラップリングマッチでは、ブラジリアン柔術黒帯のビアンカ・バジリオ(ブラジル)が5万米ドル(約790万円)のパフォーマンスボーナスの再度獲得を目指し、ONEデビューを迎える日本の市川奈々美と対決。
バジリオは世界トップのグラウンド・ファイターと見なされており、今回の試合ではアグレッシブにサブミッションを狙いに行く戦いぶりを披露してくれることだろう。
対する市川はさまざまなスキルを有していると評価されており、デビュー戦で強い印象を残し、世界のブラジリアン柔術界に衝撃を与えたいところだ。
#5 最強のストライカーが集結
5月4日にはONEが誇る世界最強のストライカーが集結する。
ストロー級ムエタイマッチでは、トンプーン・PK・センチャイ(タイ)と中東有数のタレントとされるザカリア・ジャマリ(モロッコ)が対決。
さらに、ライト級キックボクシングマッチではテクニシャンと名高いルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)と、爆発的なKOアーティストのボグダン・シュマロフ(ブルガリア)が激突する。
さらに、2023年に米国で開催された登竜門大会「Road to ONE」優勝者のショーン・クリマコ(米国)がONE初参戦。大会のオープニングを飾るフライ級ムエタイマッチでホスエ・クルス(メキシコ)と対戦する。