【3/25大会】ONE Fight Night 8 を見るべき5つの理由
ONEチャンピオンシップがシンガポール・インドア・スタジアムからお届けする3月25日(土)の「ONE Fight Night 8: Superlek vs. Rodtang」は、最初から最後までエリート格闘家が勢揃いしたエキサイティングな大会になる。
メインとコーメインイベントに登場する4人のONE世界チャンピオンに加え、世界的な舞台でアピールをしたいと熱望するホットな新星や、ONEのニューカマーが出場。
この記事では、「ONE Fight Night 8」を見るべき理由を紹介する。
#1 世界チャンピオン対決2戦
メインとコーメインイベントは、世界チャンピオン同士によるベルトをかけた戦いだ。
メインイベントでは、ONEフライ級キックボクシング世界チャンピオンのスーパーレック・キアトモー9(タイ)が、同級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)を迎えて初防衛戦に臨む。ロッタンにとっては、2競技チャンピオンになるチャンスだ。
両者ともパウンド・フォー・パウンドのストライカーとされており、待ち望まれた対決。タイトルがかかった戦いとあって、いつにも増して激しい戦いになるに違いない。
また、コーメインイベントではONEアトム級ムエタイ世界王座統一戦が行われ、同級女王のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)と暫定タイトル保持するジャネット・トッド(米国)が対戦する。
両者は当初、昨年12月の「ONE Fight Night 5」で対戦予定だったが、トッドが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、延期となっていた。
ONEアトム級キックボクシング世界チャンピオンでもあるトッドは回復し、自身こそ同級最高のストライカーだと証明する準備が整った。対するロドリゲスは出産のための長期休暇を経て、以前よりパワーアップした姿を見せたいと意気込んでいる。
#2 ついに実現!ハム・ソヒvs.平田樹
平田樹とハム・ソヒ(韓国)によるアトム級MMAマッチは昨年11月に組まれたが、平田が計量に失敗したため実現しなかった。
ハムは平田についてプロらしくないと繰り返し評しており、平田は前回の経験を教訓に再度設定された試合に臨もうと米ニューヨークでトレーニングに励んでいる。
同級2位コンテンダーのハムは、この試合に勝てば、世界タイトルへの次の挑戦者になれると信じている。対する平田は、8連勝としているベテランのハムに勝てれば、より注目を集めることになるだろう。
#3 重要なストロー級マッチの数々
今大会には世界各地からストロー級アスリートが集結する。それぞれの競技で、スピードある戦いが繰り広げられることだろう。
中国の19歳、ジャン・ペイメンは、トレプチ・ドガク(ロシア)とキックボクシングマッチで対戦。昨年10月に初代ONEストロー級キックボクシング世界王座決定戦に出場し、ジョナサン・ディベラ(カナダ / イタリア)に判定負けを喫したペイメンにとっては再起戦。対するドガクは、ONEデビュー戦を白星で飾りたいところだ。
ダニエル・ウィリアムス(オーストラリア / タイ)とルイ・ボテーリョ(ポルトガル)は、ムエタイマッチで対戦。格闘技の本拠地ONE有数のエキサイティングなファイター同士、熱狂的な3ラウンドの戦いになるに違いない。
また、有名女子ストライカーのイマン・バーロウ(英国)が久々に出場し、ONE初勝利を目指すエカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)と対決する。
#4 無敗の山北渓人がONEデビュー
プロ7勝0敗と無敗をキープしているパンクラスのストロー級王者・山北渓人(26)が初めてONEのケージ「サークル」に足を踏み入れる。
山北はこれまでにも経験豊富な選手を倒したことがあるが、ONEデビュー戦の相手もベテラン選手。「尊敬している」という元ONEストロー級世界チャンピオンのアレックス・シウバ(ブラジル)だ。
シウバは多数の同級のエリートアスリートと対戦した経験があり、今回の戦いではどんな局面でも対応できるように準備を重ねている。
勢いある山北か、経験豊富なシウバか。勝者はストロー級トップ5入りの候補者となることは確実だ。
#5 BJJ世界王者がオープニングマッチ
グラップリング界で活躍する女子アスリート、ビアンカ・バシリオ(ブラジル)とタンミ・ムスメシ(米国)が、今大会のオープニングを飾るストロー級サブミッション・グラップリングマッチで対決する。
ADCCとIBJJFの世界チャンピオンのバシリオは、昨年11月にミレーナ・サクモト(日本 / ブラジル)をわずか42秒で仕留め、ONEデビュー戦を飾った。さらに、バシリオは、トップレベルの戦いでも強力なフィニッシュ率を誇る。
対するムスメシは、ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界王者マイキー・ムスメシの姉で、一級のグラップリングスキルはDNAレベルで組み込まれている。着衣とノーギで5度IBJJF世界タイトルを獲得しており、有名な弟と同様に輝かしい経歴の持ち主だ。
いまのところこの階級のチャンピオンは不在だが、この試合の勝者がすぐさま候補になるのは間違いないだろう。