【10/15大会】ONE: FIRST STRIKE を見るべき5つの理由

Giorgio Petrosyan Defeats Samy Sana At ONE CENTURY PART IIDUX 1331

立ち技ファン垂涎もののキックボクシングのカード尽くしの「ONE: FIRST STRIKE」では、この競技のビッグネームが登場する。

10月15日(金)に開催されるこの大会は、ペースが早く密度の濃い、大興奮間違いなしのものになるだろう。さらに、かかっているものも大きいため、すべての選手が全力でぶつかり合うはず。

この記事では、シンガポールで開催されるこの壮大な格闘技の祭典を見るべき5つの理由を紹介する。

#1 メインのフェザー級キック世界タイトルマッチ

ONEフェザー級キックボクシング初代世界王座をかけて、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)とスーパーボン(タイ)が対戦。格闘技界で最も豪華な階級で、ついに初代タイトルホルダーが決定する。

ペトロシアンは、ONEスーパーシリーズに参戦してこれまで7戦、無敗を更新し続けている。この間、2019年のONEフェザー級キックボクシング世界グランプリで優勝し、今回は同階級の黄金に輝くベルトを手に入れようとしている。

対するは、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)に大勝利したばかりのスーパーボン。スーパーボンも自信満々で、自分こそペトロシアンの勢いを止めることができる男だと信じている。

スーパーボンは、ペトロシアンにプレッシャーをかけて5ラウンドの戦いに持ち込むつもりだと明かしたが、ペトロシアンのゲームプランが揺らぐのは極めて稀。

ペトロシアンの鋭いパンチと驚異的なファイトIQと、スーパーボンの重い蹴りと総合力の高い攻撃のぶつかり合いになるだろう。

勝敗を決する5ラウンド、最高のタイトルをかけた両選手の最高のパフォーマンスが見られるに違いない。

#2 キックボクシング世界GPが開幕

メインイベントの世界タイトルマッチの前には、世界最大のキックボクシングトーナメントの準々決勝の全試合が行われる。

第2回目のONEフェザー級キックボクシング世界グランプリは、「ONE: FIRST STRIKE」で開幕。8人の最高のファイターがトーナメントの名誉ある銀色のベルトを目指して戦う。

第1回でも、いくつもの忘れられない戦いがあったが、今回も世界グランプリでの優勝を目指し、出場者たちはよりハングリーになっている。

全員がエリート・レベルの世界チャンピオンであり、どの試合も技術とパワーのペースの速い戦いになることが予想される。

組み合わせは、アンディ・サワー(オランダ)対マラット・グレゴリアン(アルメニア)、シッティチャイ対タイフン・オズカン(トルコ)、サミー・サナ(フランス/アルジェリア)対チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)、エンリコ・ケール(ドイツ)対ダビット・キリア(ジョージア)。

トーナメントの勝者は、2022年に世界タイトルに挑戦するであろうため、この8人はメインイベントの行方にも注目している。



#3 グレゴリアン、サワーに引導を渡す⁉︎

グレゴリアンは、世界最高のパウンド・フォー・パウンドのストライカーとして評価されており、この勢いをそのままに歴史上最も伝説的なキックボクサー、サワーとの対決に臨む。

両者は、キャリアの異なるステージで、ONEのケージ「サークル」で対峙する。グレゴリアンはこれからレガシーを築くところという段階、サワーはグローブを置く前にもう1度挑戦をしたいという段階だ。

サワーは前回の試合、昨年12月の「ONE: BIG BANG」でジャン・チャンユ(中国)を相手にONEスーパーシリーズ初勝利を挙げ、好調のようだ。一方の強打者のグレゴリアンはサワーをこれから築く伝説のための踏み台と見ている。

サワーは豊富な経験を有しており臆することはないだろうが、強大なノックアウトパワーを有するグレゴリアンには警戒してかからねばならない。

この重要なフェザー級マッチで、サワーは今もなお世界のエリートと肩を並べるだけの実力があることを示せるのか、それともグレゴリアンに引導を渡されることになってしまうのか?

#4 待望のシッティチャイ Vs. オズカン

Pictures from the Muay Thai dream match between Sitthichai and Tawanchai at ONE: BATTLEGROUND III

オズカンは「ONE: BATTLEGROUND」で、シッティチャイと対戦予定だったが、怪我のために欠場。一方の、シッティチャイは、久しぶりのムエタイマッチをすることになり、タワンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)を破り、どんなルールでも最高の選手だと証明した。

しかし再びキックボクシングルールで参戦するシッティチャイに、オズカンは全く異なる難題を吹っかけてくることだろう。

オズカンは、テクニカルな戦いでは遠くから撃ち合いをしようとしない。代わりに8度キックボクシングとムエタイの世界チャンピオンに輝いたシッティチャイを圧倒しようと、ボリュームのある猛烈な攻撃で突進してくることだろう。

シッティチャイは、こうした相手と戦うのは初めてではないだろうし、長い距離からの戦いと正確なカウンターで、攻撃的な対戦相手を仕留めにいく達人だ。

この待望の対戦で、印象的なパフォーマンスを見せた者が優勝候補の1人になるだろう。

#5 ヘビー級オパチッチ、上昇は続く⁉︎

フェザー級が注目を集めているが、ヘビー級負けじとイベントのオープニングを盛り上げる予定だ。

ラーデ・オパチッチ(セルビア)とパトリック・シミッド(スイス)は、今年の初めに予定されていた試合が再延期され、現在は両者ともにキャリアを決定づけるパフォーマンスを披露する準備は万端だ。

オパチッチは、これまでONEスーパーシリーズでKO勝ちを2度収めており、このまま驚異的な上昇を続けて、ONEヘビー級キックボクシング世界タイトル挑戦のチャンスをつかみたいと思っている。

一方のシミッドは、対戦相手が世界で注目されている選手ということは知っているが、このキックボクシングマッチで勝利して主役の座を奪いたいと意気込んでいる。

このため、このオープニングマッチは必見の戦いだ。

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