【3/19大会】ONE: FISTS OF FURY III を見逃せない5つの理由
ONEチャンピオンシップは、最新のイベントシリーズを3月19日(金)の「ONE: FISTS OF FURY III」(シンガポールで事前収録)で締め括る。
ONEスーパーシリーズと総合格闘技の全6試合があり、世界タイトルマッチや、新進気鋭のスター選手登場など、見逃せない戦いばかり。
この記事では、「ONE: FISTS OF FURY III」が必見である理由5つを紹介する。
#1 メインはキック世界タイトルマッチ
メインイベントでは、現ONEライト級キックボクシング世界チャンピオンのレギン・アーセル(オランダ)が、危険な挑戦者を迎え、ベルトを賭けて戦う。
アーセルは、ONEで4勝0敗という脅威的なプロ戦績を有しており、うち2勝は世界タイトルマッチによるもの。アーセルは、5ラウンドにわたってペースを維持し、対戦相手に休ませる隙を与えないアスリート。ファンは、アーセルが再びタイトルを守る姿を目にすることを楽しみにしていることだろう。
だが、挑戦者のムスタファ・ハイダ(イタリア)も同じく燃えるアスリートで、世界チャンピオンのアーセルが少しでも隙を見せれば、アップセットを起こす力があると信じている。
ハイダは、ONE世界チャンピオンになるという夢を実現するためにハングリーであることは確かだが、アーセルもタイトル保持のためにこれまで以上にモチベーションが高まっている。両者はONEのケージ「サークル」で全力の戦いを見せてくれることだろう。
#2 トップのムエタイ選手が激突
ジャネット・トッド(米国)とアルマ・ユニク(オーストラリア)のアトム級ムエタイマッチは、この階級の女王アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)の次の挑戦者を決める戦いになるかもしれない。
この競技で2位コンテンダーのトッドは、ONEアトム級キックボクシング世界チャンピオンでもあり、2競技でのタイトル獲得を目指している。
トッドは2019年2月、スタンプ・フェアテックス(タイ)が有していたタイトルに挑戦し黒星を喫したが、それ以降は4連勝。昨年2月にはスタンプに再び戦いを挑み、悲願のタイトルを獲得した。
4位コンテンダーのユニクも2019年6月にアトム級ムエタイ世界タイトルに挑戦したことがあり、今回はトッドを相手に実力を証明したいと意気込んでいる。
この重要な戦いでユニクは全力で向かっていくだろう。試合は3ラウンド、序盤から素早いペースの戦いになることが予想される。
#3 箕輪ひろばがシウバと対決
アレックス・シウバ(ブラジル)は、数々の印象的な一本勝ちを挙げ、ストロー級で最も危険なグラウンド・ファイターとして知られている。対する箕輪ひろばは、こうした一級のアスリートと互角に戦える力があると証明したいと考えている。
箕輪は、昨年11月の「ONE: INSIDE THE MATRIX III」でのONEデビュー戦で、グラップリングのスキルを披露し、リト・アディワン(フィリピン)を相手に白星を挙げた。
一方のシウバは、元ストロー級世界チャンピオンで、現タイトルホルダーのジョシュア・パシオ(フィリピン)とのリマッチの機会を狙っている。
21歳の箕輪はストロー級のランキングを駆け上がる時間は十分あり、今回シウバを倒せれば、無限大の可能性が拓けることだろう。
#4 二大ジムのライバル対決
シンガポールの「Evolve MMA」からマイラ・マザール(ブラジル)とフィリピンの「チームラカイ」からジェネリン・オルシムという有名ジム所属アスリート同士がストロー級マッチで対決。
マザールはシンガポールを拠点とするパンアメリカン散打チャンピオン。昨年11月の「ONE: INSIDE THE MATRIX IV」で、チェ・チョン・ユン(韓国)をフィニッシュしてONE初白星を挙げた。マザールはこのいい流れを維持して、現在のランキング5位から上昇したいと考えている。
前回の戦いでは、打撃とグラップリングを巧みに融合させ、第3ラウンドでTKO勝利を挙げたが、オルシムにも同様のプレッシャーをかけて攻略できるか。
一方のオルシムはフィリピン国内のムエタイチャンピオンで、「チーム・ラカイ」のスーパースターたちと共に毎日ジムで切磋琢磨しており、折れない心を持っている。
オルシムはONEの登竜門シリーズ「リッチフランクリンのONEウォリアー・シリーズ」を卒業したばかりで、世界の舞台での活躍を望んでいる。もしマザールを相手に勝ち星を挙げられれば、大きなアピールの機会になることだろう。
#5 無敗キープ、快進撃中のアスリートたち
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)は、ONEで短い期間の間にセンセーショナルな活躍を遂げてきた。
ムエタイから総合格闘技に転向し、昨年12月の「ONE: COLLISION COURSE」で和田竜光を相手にキャリア最高の勝利を収めるなど、立て続けに3勝している。
この金曜日、ONEヒーローシリーズ出身のフー・ヨン(中国)に勝てれば、この勢いはさらに加速するだろう。
また、インドのレスリングのチャンピオンロシャン・マイナムもONEではサブミッションで連勝しており、総合格闘技フライ級で高い目標を掲げている。
だが、対戦相手のアジス・カリム(インドネシア / フィリピン)は、マイナムの踏み台となることを望んでおらず、フィニッシュ勝利を挙げられれば、マイナムの勢いを削ぐことができる。
フーとカリムは勢いある新星たちを止めることができるのか。それとも、ヨッカイカーとマイナムはこのまま快進撃を続けられるか、見どころだ。
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