【12/22大会】ONE Friday Fights 46: Tawanchai Vs. Superbon を見るべき5つの理由
12月22日(金)の「ONE Friday Fights 46: Tawanchai vs. Superbon」ほど2023年の締めくくりにふさわしい大会はない。
壮大な世界タイトルマッチ3試合に加え、ONEチャンピオンシップの有数のエキサイティングなファイターが多数出場する。
この記事では、日本時間のゴールデンタイムで生中継されるこの大会を見るべき理由を5つ紹介する。
#1 待望のタワンチャイ vs. スーパーボン
何度も延期されていたONEフェザー級ムエタイ世界チャンピオンのタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)が挑戦者スーパーボン・シンハ・マウイン(タイ)を迎え撃つ世界タイトルマッチが、ついに実現する。
タワンチャイはONE参戦以来7勝1敗(5KO)という驚異的な戦績を残している。4オンスグローブを着用するとそのフィニッシュパワーは格段にレベルアップし、総合力の高い巧みな技も合わさり、ほぼ無敵の存在となる。
だが対するスーパーボンは、元ONEフェザー級キックボクシング世界王者で、どんな相手も恐れずかかっていく一級のベテラン。ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)やタイフン・オズカン(オランダ / トルコ)にKO勝ちを収めたこともある非常に危険な挑戦者だ。
近年はキックボクシングに専念しており、より多くの武器を使えるようになったスーパーボンは、12月22日に若き王者と全力の対決を繰り広げてくれることだろう。
#2 ストロー級ムエタイ世界王座統一戦
コーメインイベントは、ジョセフ・ラシリ(イタリア / モロッコ)と暫定王者プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)によるONEストロー級ムエタイ世界王座統一戦。
2022年5月の「ONE 157」であった両者の初対戦では、ラシリが当時王者だったプラジャンチャイからベルトを剥ぎ取った。だが同年11月にラシリはロッタン・ジットムアンノン(タイ)の有するONEフライ級ムエタイ世界タイトルにも挑戦して敗れて以来、欠場が続いていた。
このため組まれた今年6月のONEストロー級ムエタイ暫定世界王座決定戦で、プラジャンチャイはサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)にKO勝ち。さらにラシリが欠場している間に3連勝としている。
ラシリもプラジャンチャイも正真正銘の王者になるために、このリマッチには並々ならぬ気合いで挑むことだろう。
#3 アトム級キック暫定世界王座決定戦
3つ目の世界タイトルマッチでは、現在世界で最も注目を浴びている女子ストライカーがONE女子アトム級キックボクシング暫定世界王座を争う。
21歳にして通算戦績206勝6敗のペッディージャー(タイ)は、ONEでは4連勝としている。これまでONEでは向かうところ敵無しだったが、今回対戦する35歳のアニッサ・メクセン(アルジェリア / フランス)は、ハイレベルな対戦相手だ。
メクセンも103勝5敗と輝かしい戦績の持ち主。キックボクシングとムエタイを合わせてすでに7度世界チャンピオンに輝いているものの、さらに世界最大の格闘技団体ONEのベルトも手に入れたいと燃えている。
ペッディージャーには一撃でKOを決められるポテンシャルがあり、若さゆえの自信とアグレッシブさも。メクセンはキックボクシングのスペシャリストで、エリートレベルでの試合経験も豊富だ。
両者とも強力なパワーの持ち主で、最初から最後までハイペースな戦いが繰り広げられることは間違いない。
#4 ノンオーが久々の出場
ノンオー・ハマ(タイ)が、今年4月にジョナサン・ハガティー(英国)にONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを奪取されて以来、久々に出場する。
ハガティーにONEでの10戦無敗記録をストップされたものの、37歳のノンオーは今もバンタム級ムエタイ1位コンテンダーであり、リマッチを望んでいる。
今回の大会で対するは、ハガティーと同じく10歳以上年下のハードヒッター、25歳の同級5位のニコ・カリロ(スコットランド)。
カリロは、「ONE Friday Fights」シリーズで連続KO勝利を収めており、ここで史上指折りのムエタイファイターであるノンオーを倒せれば、世界タイトル戦線にからむ可能性もある。こうした大きなチャンスを前に、簡単に勝ち星を譲り渡すことはしないだろう。
#5 セクサン、2023年8勝目なるか?
34歳のセクサン・オー・クワンムアン(タイ)は2023年、ONEで7勝0敗として大きな注目を浴びた。
かつては引退の危機に瀕していたが、「ONE Friday Fights」でブレイク。今年11月には米国のゴールデンタイムで生配信された「ONE Fight Night 16」にも出場した。
こうした驚異的な1年を締めくくる試合の相手は、リバー・ダス(オーストラリア)。
ダスは、タイの有名ジム「フェアテックス・トレーニング・センター」所属で、世界レベルで争ってきたチームメイトに囲まれてトレーニングをしている。
注目度が上昇しているセクサンを倒せれば、ランキング入りも視野に入ってくる。フットワークとパワフルなカウンターを発揮できるかどうかが試合の鍵を握ることになるだろう。