【11/12大会】ONE: NEXTGEN II を見るべき5つの理由
総合格闘技、キックボクシング、ムエタイの試合が行われる11月12日(金)の「ONE: NEXTGEN II」は、世界中のファンにノンストップの興奮をお届けする。
ノックアウト・アーティストからサブミッションのスペシャリストまであらゆるエリート格闘家たち12人が登場する。
ここでは、シンガポール・インドア・スタジアムで開催されるこのイベントが必見である理由、5つを紹介する。
#5 怒涛のムエタイオープニングマッチ
オープニングマッチでは、ONEスーパーシリーズ屈指のノックアウトアーティスト、ハン・ズーハオ(中国)と、ビクター・ピント(フランス)が対戦する。
ハンは、ONEバンタム級ムエタイ世界王座に挑戦したこともあり、ONEの立ち技部門で4度のフィニッシュ勝利を決めている。4度のフィニッシュ勝利を決めているのは、ハン以外では、ストロー級キックボクシング王者のサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)と、フェザー級ムエタイ王者のペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)だけ。さらに、強力な右パンチは、どんな試合でも一瞬で決めるパワーがある。
対するピントは、108戦の経験があり、エリート選手を相手に長年戦ってきた強敵だ。
両者は、2016年にタイで対戦し、5ラウンドにわたる戦いの末に、ピントが勝利している。「ONE: NEXTGEN II」で、ハンはこの宿敵を相手にリベンジを果たしたいと思っていることだろう。ピントもONEスーパーシリーズ初勝利を目指して同じくハングリーになっており、すでに1度倒した相手に自信満々にかかっていくに違いない。
#4 勝者はウェルター級世界タイトル挑戦者に?
アギラン・ターニ(マレーシア)は、86キログラムのキャッチウェイトマッチで、ハードヒッターの手塚裕之と対戦する。
ターニは、2017年にONEウェルター級世界タイトルに挑戦したが、それ以来同階級の上位選手を相手に何度か黒星をつけられた。今回の試合では、自身のピークはこれからだ、ということを見せつけたいと決意している。
ターニは、手塚に対してグラップリングを駆使すると話しているが、そのためには手塚のパワフルな打撃に対応せねばならない。
9勝中6勝をノックアウトで挙げている手塚はフィニッシュパワーを有しており、ターニのようなベテランを倒せれば、ウェルター級で盛大なアピールとなるだろう。
#3 キックGPの交替試合2試合
立ち技界で最大のトーナメント、2021年のONEフェザー級キックボクシング世界グランプリ。このトーナメントへの出場を夢見る4人が「ONE: NEXTGEN II」に登場する。
準決勝進出者が辞退した場合に備えた交替試合で、スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)がユーリック・ダフティアン(アルメニア / ロシア)と、ジャン・チャンユ(中国)とONEのニューカマーのドビダス・リムクス(リトアニア)が対戦する。
パワーパンチャーのナタウットとダフティアンは、一歩も引かず真っ向勝負を繰り広げてくれることだろう。
ジャンは世界のエリートとの豊富な対戦経験を駆使してくるだろうし、ONEのニューカマーのリムクスは無敗の新星としての自信と気迫に溢れている。
これらの要素だけでも興味深い2試合ではあるが、世界グランプリに出場できる可能性もあり、熱い戦いを見せてくれるに違いない。
#2 フェザー級MMAの新星が激突
タン・カイ(中国)とユン・チャンミン(韓国)は、フェザー級総合格闘技で大きな目標を抱いている。
両者合わせてONEでの戦績は9勝1敗。ともに知名度を上げてきたが、その目標はさらに大きなものだ。
この階級では熾烈な争いが繰り広げられているが、この試合の結果次第ではどちらかが階級のトップ5入することもあり得る。
タンは、高橋遼伍をKOしてこれまでで最大の勝利を収めたばかり。この打撃でユンを退けたいと考えている。
対するユンは、タンに自身のスキルをみくびられていると感じており、今年6月に勝利した勢いをそのままに、自身は甘く見られるような存在ではないと伝えたいと意気込んでいる。
#1 メインは重要なムエタイマッチ
メインイベントでは、ONEスーパーシリーズムエタイバンタム級世界チャンピオンのノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)への挑戦を視野に入れる2人のアスリート、セーマペッチ・フェアテックス(タイ)とONEデビューを迎えるリッテワダ・ペッティンディーアカデミー(タイ)が対戦。
1位コンテンダーのセーマペッチは、ONEスーパーシリーズで活躍しており、すでに1度タイトル挑戦をしている。一方のリッテワダは、ムエタイ界注目のアスリートで、ONEデビュー戦で大勝利を収めれば一躍トップに躍り出る可能性もある。
セーマペッチはノンオーとの対戦で涙を飲んだが、その後3勝2KOを決めており、今回の試合では、ランキングトップの地位を守り、王者と再び対戦したいと望んでいる。
リッテワダはバンコクの有名なスタジアム・サーキットで名誉あるタイトルを獲得しており、戦績は90勝25敗5分。世界最大の格闘技団体ONEでも名を挙げ、タイトルを手に入れたいと意気込んでいる。
両者とも、エリート級の選手であり、この試合では全力で大きな勝利を目指して戦うに違いない。
Read more: 【11/12大会】リッテワダ「セーマペッチ戦は一世一代のチャンス」