【10/29大会】ONE: NEXTGEN を見るべき5つの理由
壮大なショーとなる「ONE: NEXTGEN」が近づき、ファンの興奮も高まっているに違いない。
重要なトーナメント戦から、無敗のヘビー級選手の戦いまで、予想できない試合だらけ。負けられない試合でアスリートたちが、全力でぶつかり合うことになるだろう。
ここで、10月29日(金)のイベントを見逃せない理由を5つ紹介する。
#1 女子アトム級世界GPの準決勝
「ONE: NEXTGEN」では、女子総合格闘技史上最大のトーナメントの準決勝2試合が行われる。
イベントの最後を締め括る試合では、ストライカー同士、ジュリー・メザバルバ(ブラジル)とスタンプ・フェアテックス(タイ)が激突。メザバルバは、ハム・ソヒ(韓国)が負傷によりトーナメント出場を棄権したため、交替選手として出場することになった。
スタンプは、アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)に付けられた総合格闘技唯一の黒星のリベンジを果たしたばかり。メザバルバはその時の大会で行われた交替試合で山口芽生を倒して大きな印象を残した。
スタンプはパワフルなムエタイを武器とする一方、メザバルバはキックボクシングの経験からスピードで勝ると考えている。この魅力的なマッチアップの勝者はトーナメント決勝に進出する。
準決勝もう1試合は、グラップラー対ストライカーの対決。レスリングのスターリトゥ・フォガット(インド)と、ムエタイアスリートのジェネリン・オルシム(フィリピン)が、もう1枠のONE女子アトム級世界グランプリ決勝進出をかけて戦う。
フォガットは、メン・ボー(中国)との準々決勝の第1ラウンドで大怪我をしたが、驚異的なガッツで勝利。一方のオルシムは、健康上の理由のために欠場することになった平田樹に代わって出場する。
オルシムは現在、女子ストロー級5位だが、アトム級デビュー戦ではビー・ニューイェン(ベトナム / 米国)を破った。ニューイェンは、フォガットに総合格闘技で黒星をつけた唯一のアスリートだ。
またオルシムは、フォガットの親友であり、所属ジムの「Evolve MMA」のチームメイトのマイラ・マザール(ブラジル)がONEデビューの際に、フィニッシュで仕留めている。このため、この対戦に向けてフォガットは気合が入っているに違いない。
#2 アジズプールがデビュー
イランのキックボクシング界の重鎮、イラジ・アジズプールは当初、ライトヘビー級チャンピオンのローマン・クリークリャ(ウクライナ)を相手に、ONEデビューを果たす予定だった。ONEの初代ヘビー級キックボクシングタイトルをかけての待望の3戦目だった。
だが、クリークリャも健康上の理由のために世界タイトルマッチを欠場。しかし、アジズプールのお披露目の機会は流れることなく、ベルトがかかった試合ではないもののそのまま出場することになった。
アジズプールは、圧倒的なパワーのパンチやヘッドキックの持ち主として知られている。
ONEのケージ「サークル」でアジズプールを迎える相手は、ブラジルのノックアウト・アーティストのアンデウソン・シウバ。身長差4センチのアドバンテージがある。
シウバはすでに、ONEスーパーシリーズで2度の第1ラウンドKO勝ちを収めており、今回も同じような形で勝てれば、将来的にアジズプールに代わってONEヘビー級キックボクシング世界タイトルへの挑戦権を得る可能性もある。
#3 無敗同士のヘビー級が激突
無敗のスター同士、キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)と、ダスティン・ジョインソン(カナダ)は、ともにヘビー級のトップコンテンダーとしての地位を確立しようと意気込んでいる。
グリシェンコは、4月の「ONE on TNT IV」でのONEデビュー戦で、オマール・ケイン(セネガル)を倒した。この時のTKO勝利でプロ戦績を4勝0敗とし、セネガルのレスリング界のスターであるケインに初黒星を付けた。この勝利で過去最高の注目を浴びたグリシェンコだが、ジョインソンはそのスポットライトを奪うチャンスがある。
ジョインソンの戦績は6勝0敗(無効試合1)で、うち4つの勝利はフィニッシュで決めている。今回がONEデビューとなるジョインソンだが、勢いのあるグリシェンコに勝つことができれば、大きなアピールになるだろう。
他のヘビー級の試合と同様、両者とも試合を一瞬で覆すパワーがあるため、ファンは釘付けになること間違いなしだ。
#4 ミアオ、リマッチで雪辱なるか
2019年11月の「ONE: AGE OF DRAGONS」で、ジェレミー・ミアド(フィリピン)に強烈な飛びヒザでノックアウトされ、ミアオ・リータオ(中国)は雪辱の機会を狙っていた。
ミアオは同じ方法でやり返す能力は十二分に備わっている。衝撃的なパンチはどんな相手をもぐらつかることができる。そして、それこそがリマッチでの目標となるだろう。
しかし、ミアドもさまざまな攻撃に加えて、強力なパンチを持つ熟練のストライカーだ。ミアオの素早い攻撃を知っており、それが付け込める隙になる可能性もある。
両者ともハイライト級のフィニッシュをする能力があり、プライドがかかっているだけに、判定決着は望むところではないだろう。
#5 ハードヒッターバトル
ライトヘビー級のキックボクサー、ベイブラット・イスアエフ(ロシア)は1月の「ONE: UNBREAKABLE II」で、ミハイロ・ケイコビッチ(セルビア)をKOで下し、見事にONEスーパーシリーズ初勝利を収め、早くも「年間KO賞」候補になった。
今回の対戦相手は、「サークル」に強烈な興奮をもたらすベテランのボグダン・ストイカ(ルーマニア)。
ストイカは、54勝のうち38勝をKOで決めており、今回の試合で通算39KOとし、ONEスーパーシリーズのエリート・アスリートの一員に相応しいと証明するつもりでいる。
イスアエフはすでに世界レベルで活躍できると証明しており、一方のストイカは強烈な印象を残そうとハングリーになっている。両者とも試合開始のゴングからパワフルな打撃を繰り出してくることだろう。
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