【1/28大会】ONE: ONLY THE BRAVEを見るべき5つの理由
1月28日(金)の「ONE: ONLY THE BRAVE」では、スリリングなキックボクシングと総合格闘技マッチがシンガポール・インドアスタジアムで行われる。
注目の世界グランプリに、世界タイトル挑戦者候補を決める試合など計11試合の盛り沢山のイベント。この記事では「ONE: ONLY THE BRAVE」を見逃せない5つの理由を紹介する。
#1 キック世界グランプリの準決勝
キックボクシング最大のトーナメント・ONEフェザー級キックボクシング世界グランプリが準決勝まで進み、最近変更が行われたものの、4人の世界クラスのストライカーが決勝進出をかけて戦う。
メインイベントでは、3位コンテンダーのシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)とダビッド・キリア(グルジア)が対決。
シッティチャイは脅威的なスキルで数々の名誉あるタイトルを獲得してきたのに対し、キリアはアンダードッグとされてはいるが一発で試合の流れを変える力を有している。
コーメインイベントのもう1つの準決勝ではグランプリの代替試合に出場予定だったスモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)がマラット・グレゴリアン(アルメニア)に代わって登場。4位コンテンダーのチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)と対戦する。
アラゾフは2019年のグランプリで準優勝したサミー・サナ(フランス)を破り、この階級の脅威であることを証明した。だが、対するナタウットも一瞬で試合の流れを変えるパワーを有している。
格闘技の醍醐味が味わえるこのトーナメント、4人は全力で決勝進出を目指して戦うことだろう。
#2 世界タイトル挑戦者候補が決まる?
総合格闘技フェザー級マッチで対決する4位コンテンダーのタン・カイ(中国)と1位のキム・ジェウォン(韓国)は両者とも打撃のスペシャリストとして知られており、この試合の勝者は、世界タイトルマッチ挑戦へと一歩近づくに違いない。
ONEフェザー級世界王者のタン・リー(ベトナム /米国)とゲイリー・トノン(米国)が今年中にもタイトルマッチを行うが、タンとキムもこのタイトルへの挑戦を望んでいる。
タンは8連勝中でうち6勝をノックアウトで挙げている。一方のキムはONEで3勝1敗で、3度KOを決めている。
キムは元ONEフェザー級世界チャンピオンのマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)をフィニッシュし、次の世界タイトル挑戦者となったが、単に順番待ちをするよりもタンとの試合のオファーを「ウォーミングアップとして」受け入れた。
このコメントを聞いたタンは、自身がみくびられていると感じ闘志をさらに燃え上がらせている。
25勝のうち20勝をフィニッシュで決めている両者。言葉の応酬による因縁も加わった今、間違いなく激しい戦いを繰り広げることだろう。
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#3 熱いストロー級上位ランカー同士の対戦
さらに盛り上がりそうな戦いが、世界タイトルへの挑戦を目指すストロー級の上位コンテンダー同士の戦いだ。
3位コンテンダーのジャレッド・ブルックス(米国)は、対戦相手の4位の箕輪ひろばがこの階級で過小評価されていると語っている。しかしそうした敬意を表しつつも、箕輪に対して舌戦を仕掛けてきた。
一方の箕輪は、ONEのケージ「サークル」での実際の戦いで反撃することを望んでおり、勝利の道はいくつかあるとインタビューで語っている。
ストロー級王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)への挑戦を望んでいる両者、熱い戦いになることは間違いなしだ。
#4 注目のライト級ファイターが登場
ジャン・リーポン(中国)は昨年元ONEライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)を破り、ONEデビュー戦を飾った。次に狙うのは、この階級の上位ランカーだ。
ジャンは過去25試合中22試合に勝利しており、すでに3位の青木真也も興味を示している。今回の試合で勝利すれば、上位ランカーとの対決が実現する可能性もある。
対するルスラン・エミベック・ウフール(キルギス)は、ピーター・バウシュト(オランダ)に勝利しており、連勝としたいところ。
ウフールはライト級より重い階級でも活躍する可能性を秘めているが、今回の試合ではジャンという強敵との対戦という厳しい試練を乗り越えなければならない。
#5 代替試合の出場者もやる気アップ?
ONEフェザー級キックボクシング世界グランプリの変更に伴い、代替試合に出場するドビダス・リムクス(リトアニア)はイヴァン・コンドラチェフ(ロシア)と対戦することになった。
リムクスは昨年の「ONE: NEXTGEN」でONEデビュー。ジャン・チャンユ(中国)に勝利し、スキルとカリスマ性を兼ね備えた選手として注目を浴びた。デビュー戦では3ラウンドに渡ってファンを楽しませ、オンラインでも常に話題を提供していることから、ONEの中でも有数の急成長中のスターに。プロとしての経験は8試合のみだが、現在まで無敗で自身の武器でどんな経験の差も埋めることができると信じている。
だが、今回の相手のコンドラチェフは、パンチ力に定評があるアスリート。ONEデビュー戦ではグレゴリアンに負けたものの、ダウンを奪い注目を浴びた。
当初対戦が予定されていたナタウットがグランプリに急遽出場することになったため、両者とも代替試合での勝利に対して、モチベーションが高まっているに違いない。
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