【12/17大会】ONE: WINTER WARRIORS II を見るべき5つの理由
12月17日(金)の「ONE: WINTER WARRIORS II」では、エキサイティングな9試合が行われる。
トップコンテンダーの座を争うベテランや、期待のニューカマーのONEデビュー戦などがあり、勝利を目指すハングリーなアスリートが勢ぞろい。
ここではこの大会を見るべき5つの理由を紹介する。
#1 次なる挑戦者を占うフライ級マッチ
メインイベントで対戦するダニー・キンガッド(フィリピン)と元ONEフライ級世界王者のカイラット・アクメトフ(カザフスタン)は、ともにONEフライ級世界タイトル挑戦を待ち望んでおり、この試合の勝者はその目標に向けて大きく前進する可能性がある。
現ONEフライ級世界チャンピオンのアドリアーノ・モラエス(ブラジル)の次の挑戦者は、フライ級3位コンテンダーの若松佑弥という可能性もあるが、2位のキンガッド、4位のアクメトフは両者ともモラエスとのリマッチを望んでいる。
アクメトフはモラエスと2度対戦し1勝1敗。キンガッドは2017年に挑戦して敗れている。以来2人とも大きく進化し、どちらが挑戦者になってもエキサイティングなタイトルマッチとなるだろう。
両者とも総合力が高く、ハングリーなアスリート。アクメトフはいい試合にしたいと言っているし、キンガッドは相手を攻略するための武器があると信じている。
2人のスターがタイトル挑戦を目指して激突するこの試合、見事なスピード感のある一戦になるに違いない。
#2 新たな挑戦者、出現なるか?
それぞれのMMA階級でベルト獲得を目指す2人の新星が、元ONE世界チャンピオンと対戦し、実力を証明しようと意気込んでいる。
クォン・ウォンイル(韓国)は、元バンタム級世界チャンピオンのケビン・ベリンゴン(フィリピン)と対戦。勝てればこの階級のコンテンダーのトップに躍り出ることもできるかもしれないと考えており、現在2位のベリンゴンを相手に見事フィニッシュ勝ちを決めればその通りになるかもしれない。
対するベリンゴンは、これがトップに躍り出るための最後のチャンスであることを知っており、新進気鋭のクォンを阻止するために全力で向かってくるだろう。
さらに、3連勝を目指すファン・ロン(中国)は、元ONEミドル級世界チャンピオンのビタリー・ビグダシュ(ロシア)と対戦。勝てれば、この階級で新たな立ち位置を確保できるだろう。
ファンはインパクトを与えるための引き出しを持っているが、ビグダシュにはエリートとの大舞台での試合経験があり、自身は今も危険なコンテンダーだと証明したいと燃えている。
#3 ダゲスタンのグラップリング・モンスター
ONEチャンピオンシップのダゲスタン勢を牽引しているのが、ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)とムラド・ラマザノフ(ロシア)の2人。
サーデュラエフは2012年のデビューのONEのベテラン。これまでに13戦しており、現在3連勝中のバンタム級3位コンテンダーだ。
今回対戦するフィリピンの強豪ジム「チームラカイ」のマーク・ステファン・ロマン(フィリピン)を倒し、目標の世界タイトル挑戦へ勢いをつけたいと考えている。
一方、ラマザノフはONEでいい流れに乗ろうとしている。これまでに2勝し、通算戦績は10勝0敗。今回の試合では更なるステップアップを狙う。
対するは、爆発的な打撃で知られる元ONEウェルター級世界王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)だ。
ダゲスタン出身の2人が強力なグラップリングスキルを駆使して、致命的なストライカーを相手に戦う興味深い2試合になるだろう。
#4 大注目の“ラカイ”の息子がデビュー
大きな期待を背にジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)がONEのケージ「サークル」に初登場。
19歳のサンジャオは、「チームラカイ」の設立者でヘッドコーチのマーク・サンジャオの息子。この強豪ジムのアスリートに囲まれて成長し、ついに今回ポール・ルミヒ(インドネシア)を相手にONEデビュー戦を迎えることになった。
プレッシャーはあるだろうが、複数のONE世界チャンピオンと練習してきたサンジャオは準備が整っているに違いない。“ラカイ”のアスリートの経験やアドバイスを参考に、世界のMMAファンが見守る中、最高のパフォーマンスを披露しようと意気込んでいることだろう。
しかし、約束された勝利などはない。ルミヒもハングリーなアンダードッグとして、サンジャオのデビュー戦を潰したいと燃えていることだろう。
#5 リードカードも見逃せない!
この大会では、3試合のリードカードが用意されているが、どれも白熱した戦いになることだろう。
元ONE世界タイトル挑戦者のムスタファ・ハイダ(イタリア)は、ONEデビューを迎えるアドリアン・サディコビッチ(ドイツ)と対戦。強烈なストライカー同士の組み合わせだ。
ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)も久々に登場し、リー・カイウェン(中国)と対戦。爆発的なバンタム級総合格闘技マッチになるだろう。
オープニングを飾るのは、ONEスーパーシリーズのストロー級ムエタイマッチ。3位コンテンダーのジョセフ・ラシリ(イタリア / モロッコ)と品川朝陽、2人の元ムエタイ世界チャンピオン同士が激突する。
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