【9/3大会】ONE: EMPOWER を見るべき5つの理由
ONEチャンピオンシップはオール女子選手のイベントをお届けする。出場する選手は、この大舞台で最高のパフォーマンスを披露するためにモチベーションを高めている。
9月3日 (金)の「ONE: EMPOWER」では、世界最高の女子格闘家たちが、ONEのケージ「サークル」に登場。メインイベントの世界タイトルマッチから総合格闘技史上最大の女子トーナメントまで、あらゆる試合が行われる。
この歴史的なショーを見るべき理由は多々あるが、その中でも厳選した5つをこの記事では紹介する。
#1 ONE女子ストロー級世界タイトルマッチ
ション・ジンナン(中国)は、鉄の拳で女子ストロー級の頂点に君臨してきた。
2018年1月に第4ラウンドTKO勝ちを挙げ、初代ONE女子ストロー級世界チャンピオンとなり、これまで4度防衛に成功している。
5度目の防衛戦となる今回は、2位コンテンダーのミッシェル・ニコリニ(ブラジル)が相手。
ニコリニは、ブラジリアン柔術の世界チャンピオンに13度輝いており、そのグラップリングと総合的なグラウンドゲームは大きな脅威となる可能性がある。実際、アトム級の女王であるアンジェラ・リー(シンガポール)戦を除き、すべての勝利をサブミッションで挙げている。
この階級で最も優れたストライカーが、サブミッションの達人と対戦するという、究極のスタイルのぶつかり合いが見られるだろう。
#2 最強のキックボクサーのデビュー戦
アニッサ・メクセン(フランス)がONEの舞台で待望のデビューを迎える。
世界最高の女性ストライカーとして広く知られるメクセンだが、それには理由がある。プロとして100勝5敗という驚異的な記録を有し、ムエタイとキックボクシングの世界チャンピオンに7度輝いている。
この金曜日、メクセンはそうした輝かしい名声を引っ提げ、クリスティーナ・モラレス(スペイン)との対決に臨む。
モラレスは3度のキックボクシング世界チャンピオンになっており、戦績は48勝7敗。
メクセンはデビュー戦でアピールし、ゆくゆくはONEアトム級キックボクシング世界チャンピオンのジャネット・トッド(米国)やONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)の有するベルトに挑戦したいと考えている。
しかし、モラレスが無敵とされるメクセンを倒すことができれば、次のタイトルマッチの有力候補として浮上するだろう。
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#3 アトム級世界グランプリ準々決勝
チャトリ・シットヨートン会長兼グループCEOが昨年10月に発表して以来、ファンが待ち望んでいたアトム級世界グランプリがついに始まる。
金曜日には、この歴史的なトーナメントの準々決勝全試合がメインカードで行われる。
ランキング1位のデニス・ザンボアンガ(フィリピン)が5位のハム・ソヒ(韓国)と、2位のメン・ボー(中国)がリトゥ・フォガット(インド)と、無敗の平田樹が米国のアリース・アンダーソンと激突。
さらに、残り1つの準々決勝は4位のスタンプ・フェアテックス(タイ)と3位のアリヨナ・ラソヒナ (ウクライナ)の因縁の対決だ。
#4 スタンプとラソヒナ、因縁のリマッチ
どの試合も興味深いストーリーが展開されているアトム級世界グランプリだが、中でも注目を集めているのが、この因縁の対決。
元アトム級キックボクシング・ムエタイチャンピオンのスタンプは、ラソヒナに総合格闘技で唯一の敗北を喫した。
その試合では優勢に見えたスタンプだが、終盤にラソヒナがギロチン・チョークを仕掛け、レフェリーのオリビエ・コステはスタンプが相手の肩を叩いたのを見た。その結果、残り7秒で試合は終わった。
しかし、スタンプは自分はタップアウトしておらず、サブミッションホールドを解除するために相手の顔に手を伸ばしていただけだと繰り返し主張している。
この議論を読んだタップのために、世界グランプリで2人は再戦することんあった。スタンプは雪辱へ、そしてラソヒナは前回の勝利は偶然ではなかったという証明をしたいと意気込んでいる。
#5 2021年好調のブンタンが登場
今年の初めにONEデビューして以来、ジャッキー・ブンタン(米国)は、華々しい活躍をしてきた。
まず2月にワンダーガール・フェアテックス(タイ)を倒してムエタイ界に衝撃を与え、続いてエカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)にスプリット判定で勝利。
「ONE: EMPOWER」では、この波に乗って3勝目を目指す。対戦相手は、アトム級ムエタイランキング5位のミラグロス・ロペス(アルゼンチン)の双子の妹、ダニエラ・ロペスだ。
ロペスもブンタンの完璧な2021年に土をつけることができれば、女子ストロー級ムエタイの注目のアスリートとして台頭することだろう。
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