【5/6大会】ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III を見るべき5つの理由
ONEチャンピオンシップ初となる米国大会が5月6日 (土) 、米コロラド州ファースト・バンク・センターで開かれ、新たな歴史が刻まれることになる。
「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」は、3競技にわたる3つの世界タイトルマッチはじめ、最初から最後まで見逃せない戦いだらけの超大型イベントだ。
この大規模なカードは、まさに世界最大の格闘技団体ONEを米国のファンに紹介するのにうってつけ。
大会を数日後に控えた今、この記事では「ONE Fight Night 10」のMMA、ムエタイ、キックボクシング、サブミッション・グラップリングの試合を見逃せない5つの理由を紹介する。
#1 ジョンソンとモラエスのラバーマッチ
メインイベントでは、MMA界の偉大な選手とされ現ONEフライ級世界チャンピオンのデメトリアス・ジョンソン(米国)が、前タイトルホルダーのアドリアーノ・モラエス(ブラジル)を挑戦者に迎え、タイトル防衛に臨む。総合格闘技史上有数の注目を集めるラバーマッチだ。
2021年4月、モラエスはグラウンドでのヒザ蹴りでジョンソンにKO勝ち。その後2022年8月、ジョンソンは劇的なフライング・ニーでリベンジKO勝利とし、ベルトを獲得した。
2人ともこれらの対戦まで、それぞれのMMAキャリアでフィニッシュ負けを喫したことがなかった。
このラバーマッチはONE史上最大の世界タイトルマッチとされており、最初から最後まで激しいアクションと火花が飛び散る戦いぶりを見せてくれることだろう。
さらにジョンソンは最近、引退についても言及しており、この試合が最後のMMAマッチになる可能性もある。
#2 世界タイトルマッチがさらに2戦
メインイベントの前には、他2競技で必見の世界タイトルマッチが行われる。
まずは、ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのマイキー・ムスメシ(米国)の防衛戦。挑戦者は中東初となるONE世界チャンピオンを目指す急上昇中のオサマ・マルワーイ(イエメン)だ。
さらに、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、メキシコの危険な壊し屋、エドガー・タバレスを迎え、比類なきカリスマ性と炎のようなファイトスタイルを米国でもお披露目してくれることだろう。
#3 セージ・ノースカットの復帰戦
セージ・ノースカット(米国)が4年間のブランクを経て、待望の復帰戦。今回ライト級MMAマッチで対するは、アフメド・ムジタバ(パキスタン)。
現在27歳のノースカットは米テキサス州出身で、空手の世界チャンピオンに何度も輝き、プロに転向。しかし、2019年のONEデビュー戦で壊滅的なノックアウト負けを喫した。そして完全回復した今、この運命を左右する一戦で盛大なアピールをしようと燃えている。
しかし、5月6日の試合はそう簡単なものではないだろう。
ムジタバは2戦連続で第1ラウンドでフィニッシュ勝利としており、絶好調。対戦相手のホームの米国で勝つことができれば、ランキング上昇も見込めるだろう。
#4 注目のグラップリングマッチ
ONE史上有数の興味深いサブミッション・グラップリングマッチも行われる。20歳のブラジリアン柔術の達人タイ・ルオトロ(米国)が2階級上げ、現ミドル級MMA王者のライニアー・デ・リダー(オランダ)と激突する。
ルオトロはONEでのフィニッシュ率を100%としており、アグレッシブで観客を楽しませてくれる世界有数のグラップラー。直近の試合で一本勝ちとした後、デ・リダーとの対戦を熱望していた。
対するデ・リダーはブラジリアン柔術と柔道の黒帯で、MMA界最高のグラップラーと見る向きも多い。さらに体格的にもかなり有利とあり、この試合は面白いものになるだろう。
#5 最初から最後まで譲れない戦いだらけ
この大会には、各階級の世界タイトル挑戦を狙うアスリートも多数出場するため、ファンは息をつく暇もないだろう。
女子アトム級MMAマッチでは、1位コンテンダーでムエタイとキックボクシングの元世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス(タイ)とアリース・アンダーソン(米国)が対決。勝者はタイトル挑戦へ大きなステップとなる
さらにロベルト・ソルディッチ(クロアチア)対ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)というウェルター級MMAの王座を狙うKOアーティスト同士の戦いも。再びタイトル挑戦を狙う元ONE世界2階級王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)は、ファン・ロン(中国)と対戦。ONEストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)とのリマッチを目指す者同士、ジャッキー・ブンタン(米国)とディアンドラ・マーティン(オーストラリア)の対決もある。
一言で言えばこのラインアップは、ONEチャンピオンシップが真の「格闘技の本拠地」であると示す、驚くべきタレントの大集合なのだ。