【12/18大会】ONE: COLLISION COURSE を見逃せない5つの理由

Rodlek PK.Saenchaimuaythaigym makes his walk down the ramp at ONE: DAWN OF HEROES.

ONEチャンピオンシップは、2020年最後のライブイベントを前にギアを上げている。

12月18日(金)、世界最大の格闘技団体ONEは「ONE: COLLISION COURSE」をシンガポール・インドア・スタジアムで行う。

ONEスーパーシリーズの世界タイトルマッチ2試合と、爆発的な総合格闘技4試合が予定されている。

この記事では、このイベントが必見である理由5つを紹介する。

#1 クリークリャがついに防衛戦

ONE Light Heavyweight Kickboxing World Champion Roman Kryklia connects with a knee to the head

ローマン・クリークリャ(ウクライナ)にとって、今年はジェットコースターのような年だった。

クリークリャはこの4月、アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)を相手にONEヘビーライト級キックボクシング世界タイトルを防衛する予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックのため、ONEは多くのイベントを延期せざるを得なかった。

その後、クリークリャは今月始めの「ONE: BIG BANG」でムラト・アイグン(オランダ / トルコ)との防衛戦も予定された。だが、クリークリャ自身は検査では陰性だったが、陽性となった人物と接触していたため、隔離されて試合出場が叶わなかった

そしてついに今回、クリークリャは初めての世界タイトルの防衛戦を行えることになった。それももともと予定されていた相手のストイカと。

両者はヘビヒッター同士、合計して49のノックアウト勝利を挙げている。パンチにキック、ヒザを繰り出し合うスタイルを考慮すれば、50個目のノックアウトがシンガポールで目撃できるかもしれない。

#2 ムエタイバンタム級最強は誰?

Nong-O Gaiyanghadao prays with the belt

コーメインイベントも、激しいぶつかり合いが期待できる試合だ。

過去4ヶ月間、ファンはONEバンタム級ムエタイ世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)とONEバンタム級ムエタイトーナメント優勝者のロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)の対決を待ち望んでいた。

そしてついにこの金曜日、待望の対戦がシンガポールで行われる。

ノンオーは引退から復帰して、2018年4月に「ONEスーパーシリーズ」に参戦して以来、止められない強さを誇ってきた。ONEでは6連勝中。昨年は初代バンタム級ムエタイ王者に輝き、直近の試合では1位コンテンダーのセーマペッチ・フェアテックス(タイ)を倒した。

ノンオーは巧みなテクニック、危険な技、そしてハングリーさを有している。十分な休息の後、さらに意欲も高まっていることだろう。

一方のロドレックも決して侮れない。常に前に出て、ノックアウトを狙いに行く姿勢で知られており、3位コンテンダーのクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)を3ラウンドにわたって圧倒した試合の様子からも明らかだ。

才能あふれ、パワフルなバンタム級ムエタイファイター同士、スリルがあふれる試合になるに違いない。2020年の「ONEスーパーシリーズ」を締め括るのに、相応しいバトルになるだろう。



#3 タイナネスが久々に復帰

American MMA fighter Lowen Tynanes throws ground and pound in January 2019

ローウェン・タイナネス(米国)長年、ライト級のトップファイターの一人として注目されてきた。

元ONE世界タイトル挑戦者の安藤晃司や、元ライト級王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)といった強敵を倒し、10勝0敗という完璧なプロ戦績を築き上げた。

タイナネスは世界タイトル挑戦に向けて歩みを続けてきたが、脊椎に強い痛みが生じる脊椎関節炎のために、長期戦線離脱を余儀なくされていた。

この症状により、昨年はタイナネスにとって苦しい年となった。2019年1月に元フェザー級王者のホノリオ・バナリオ(フィリピン)を倒した後、ONEライト級世界グランプリで、準々決勝まで進出したが、出場辞退をすることになったのだ。

そしてついに症状が改善したタイナネスは、ライト級ランキング5位から這い上がり、タイトルホルダーのクリスチャン・リー(シンガポール)と対戦を目指す。

だがその第一歩として、サブミッション・グラップリングの達人である元ONEフェザー級世界王者マラット・ガフロフ(ロシア)を倒さねばならない。

ガフロフは2階級世界王者を目指しており、タイナネスにキャリア初の黒星を与えようと、モチベーションを高くしているに違いない。

#4 バンタム級ランキングに変動あり?

Yusup Saadulaev fights Troy Worthen at ONE: COLLISION COURSE

タイナネス対ガフロフの他にも、米国対ロシアの試合が組まれている。

ダゲスタンのブラジリアン柔術黒帯でバンタム級3位のユサップ・サーデュラエフ(ロシア)と無敗の米国のレスラー、トロイ・ウォーゼンがぶつかり合う。

サーデュラエフは何年もONEバンタム級世界タイトルを狙っている。ONEのバンタム級マッチ5試合を含む、過去8戦中7勝している。

だが、ウォーゼンはサーデュラエフの勢いを、ひいては世界タイトルへの歩みを止めるチャンスがある。

ウォーゼンは総合格闘技に完璧にレスリングのスキルを融合させ、「Evolve MMA」で世界チャンピオンのインストラクターの指導の下、打撃の技術を磨いてきた。「サンフォードMMA」のヘンリ・ホーフトとのトレーニングを通じ、打撃はさらにレベルアップしている。

この金曜日、ランキングトップの座、そしてONEバンタム級世界王者ビビアーノ ・フェルナンデス(ブラジル)への挑戦権を狙う両者のぶつかり合いがみられるだろう。

#5 フライ級の激しいバトル

Cambodian MMA star Chan Rothana

フライ級総合格闘技は、この競技の中で最もエキサイティングな階級となっており、今週の金曜日には4人のアスリートがその評判に恥じないパフォーマンスを見せてくれるだろう。

日本のベテラン・和田竜光は、8月に華々しい2勝を挙げたムエタイチャンピオンのヨッカイカー・フェアテックス(タイ)と対戦。典型的なストライカー対グラップラーの戦いになるだろう。

さらに第1試合では、カンボジアのチャン・ロタナシェ・ウェイ(中国)と対戦。両者とも打撃を好むため、序盤から激しい戦いが見れるかもしれない。

Read more:【12/11大会】ONE: BIG BANG II のハイライト

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