【12/6大会】MARK OF GREATNESSを見逃せない5つの理由

Wang Junguang at ONE DAWN OF VALOR DC IMGL7471

2020年の足音が近づいてきているが、ONEチャンピオンシップの2019年はまだ終わっていない。

世界最大の格闘技団体ONEは来る12月6日(金)、マレーシア・クアラルンプールで「ONE:MARK OF GREATNESS」を開催する。

今大会は世界タイトル戦2試合を始め、キックボクシング、総合格闘技、ムエタイの見どころ満載の全13試合が予定されている。

イベント当日を間近に控え、「ONE:MARK OF GREATNESS」が見逃せない理由を5つ紹介しよう。

#1 世界タイトル戦2試合

The four men competing in the headline attractions of ONE: MARK OF GREATNESS in December 2019

今大会では新設された2つの世界タイトルの初代王者の座を賭け、4人の選手が試合に臨む。

まずコーメインイベントのONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチでは、ロシアのストライカー、アラヴァディ・ラマザノフが、中国の旋風ジャン・チェンロンと激突する。

ラマザノフは直近の試合で、オグニエン・トピッチ(セルビア/米国)と対決し、第1ラウンドにノックダウンを3度奪って勝利を挙げた。さらに2018年11月には、アンドリュー・ミラー(スコットランド)をわずか57秒という、ONEスーパーシリーズ最速記録でノックアウトしている。

一方の対戦相手ジャンも輝かしい戦歴を誇る。ここまでONEスーパーシリーズで3連勝を挙げており、直近の今年6月の試合ではタイラー・ハードキャッスル(オーストラリア)を第1ラウンドでノックアウトした。

メインイベントはONEストロー級キックボクシングの世界タイトルマッチだ。元ONEフライ級ムエタイ世界王者のサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)がワン・ジュングァン(中国)を争う。

ムエタイの伝説サムエーは今年10月の「ONE:CENTURY 世紀」でダレン・ローラン(フランス)を倒し、タイトル戦挑戦権を得た。

サムエーにとってはこの試合が、初めてのキックボクシングルールでの試合になる。ベルトを手にするのはそう簡単ではないだろう。なぜならワンは同じく10月の「ONE:DAWN OF VALOR」でのONEデビュー戦で、フェデリコ・ローマ(アルゼンチン)を第1ラウンドでノックアウトするという、圧巻のパフォーマンスを見せているからだ。

この試合にかかっているものは両者共に大きい。サムエーが勝てば2種目での世界王者という栄冠を手に入れられる。ワンはジャンと同様、勝てばONEスーパーシリーズ初の中国人世界王者になれる。

#2 地元勢3選手の凱旋

Malaysian star Jihin "Shadow Cat" Radzuan poses with her nation's flag following her victory in July 2019

マレーシア・クアラルンプールの会場に詰めかける地元のファンは、母国を代表して戦う3選手に最大限の歓声を送ることだろう。

地元勢最後を締めくくるのはウーシュー世界チャンピオンのジヒン・ラズワン。ここまで無敗を誇るデニス・ザンボアンガ(フィリピン)を相手に、女子アトム級マッチを戦う。勝っていい形で2019年を締めくくりたいところだ。

ジヒンは今年2月、スプリット判定でプロ初の敗北を喫した。だが王者としての誇りを胸に復活し、7月に試合では第1ラウンドでのサブミッション勝ちを収めた。今回の試合に勝てば、ONE女子アトム級の世界タイトル戦へ近づくことになる。

2人目に登場するアギラン・ターニは、ONEウェルター級世界タイトルの挑戦権を巡る争いに戻るつもりだ。対戦するのはここまで6戦無敗で5勝をフィニッシュで挙げているダンテ・スキーロ(米国)。ターニのフィニッシュ率が80%ということを合わせると、この試合が判定までもつれることは考えにくいだろう。

そしてプレリムカードでマレーシア勢の先陣を切るのはモハメド・アイマンで、チェン・ルイ(中国)と対戦する。どちらも早いペースの試合展開が得意なバンタム級の選手だ。24歳のアイマンは直近の試合で辛くも判定勝利を獲得。一方のルイはここ4戦のうち3試合をフィニッシュで勝利しており、アイマンには厳しい戦いになるだろう。

#3 注目3選手が復帰

Myanmar sensation Tial Thang makes his debut in ONE back in March 2019

今大会では才能豊かな総合格闘家3人がONEの舞台に帰ってくる。だが対戦相手はどれも強豪ばかりだ。

まず1人目のソヴァナリィ・エム(カンボジア/米国)は、デビュー戦からほぼ1年ぶりにONEでの試合に臨む。デビュー戦ではわずか81秒でイリーナ・キセロワ(ウクライナ)にTKO勝ちするという衝撃のパフォーマンスを披露していた。エムは今回、ONE世界タイトルを視野に入れるハヤネ・バストス(ブラジル)とフライ級で対峙する。

2人目はティアル・サン(ミャンマー)。今年3月のでデビュー戦でユナニマス判定勝ちを挙げ、2試合目が待ち望まれていた選手だ。

対戦相手はキム・ウンキョン(韓国)。ティアル・サンは祖国の英雄でONEミドル級とライトヘビー級世界王者アウンラ・ンサンの背中を追っており、ミャンマーの次世代スターを目指している。

最後にインドのトップ総合格闘家グルダーシャン・マンガット(インド/カナダ)だ。

マンガットはONEデビューイヤーの今年、既に2勝を挙げている。ONE世界タイトル戦に挑戦したこともあるリース・マクラーレン(オーストラリア)とフライ級で対決し、ハットトリックを決めるつもりだ。

#4 ライトヘビー級の激闘

Veteran kickboxer Andre Stoica in April 2019

ライトヘビー級キックボクシングではアンドレイ・ストイカ(ルーマニア)とアンデウソン・シウバ(ブラジル)という、ONEスーパーシリーズの同階級で最も荒々しい2人の選手が激突する。

ストイカとシウバはどちらも、ベテランらしい知識と優れたテクニックが持ち味だ。さらにどちらも直近の試合で勝利し波に乗っている。ストイカは今年4月にイブラハム・エルブウニ(モロッコ)を、シウバは9月にベイブラット・イスアエフ(ロシア)を倒してきた。

両者はこの試合で勝利を収めることで、ONEライトヘビー級キックボクシングの世界王者ローマン・クリークリャ(ウクライナ)への挑戦を狙っている。

#5 ONE2019年の集大成

Thai icon Sam-A Gaiyanghadao is training hard

いよいよONEにとって充実した1年が終わるろうとしている。そして今大会が2019年最後のONEのイベントになる。

今年1年、大規模なイベントを各地で開き、会場に詰め掛けた観客のみならず世界中のファンを魅了してきた。まさにONEチャンピオンシップが「格闘技の本拠地」であることを証明できただろう。

2019年には30試合以上もの世界タイトル戦が開かれ、世界トップの選手たちがしのぎを削った。そして今年の締めくくりとして、最後にもう2試合の世界戦が待っているのだ。

この機会に今年最後のイベントを是非ライブで観戦してもらいたい。会場に足を運べない人にはONE公式アプリ(英語)などを通じてのライブ観戦をお勧めする。次回の大会は1月10日に、タイ・バンコクで開かれる。

クアラルンプール | 12月6日 (金)  | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

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