【3/9大会】山田海南江と対戦、マイッサ・バストスについて知っておくべき5つのこと
ブラジリアン柔術の超有名アスリートのマイッサ・バストス(ブラジル)が3月9日(土)のオール女子大会「ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja」で、ONEチャンピオンシップに初参戦する。
アトム級サブミッション・グラップリングマッチで対するは、日本の山田海南江。
この記事では、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる試合を前に、バストスについて知っておくべき5つのことを紹介する。
#1 軽量級で圧倒的な強さ
2018年に黒帯となって以来、バストスはすぐさまブラジルアン柔術の軽量級(団体にもよるが約53.5キロ以下)で強豪として知られるようになった。
色帯時代から主要大会で金メダルを獲得し、ここではすべて言及できないほどの驚異的な実績を積み重ねてきた。
たとえば、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)世界選手権ではギで4度、ノーギで3度優勝しており、パンアメリカン選手権やブラジル国内大会、欧州選手権では何度も頂点に立っている。
とりわけ目を引くのが、自然な体重で出場したノーギの黒帯部門の試合では負けなし、という点だ。
#2 体格差を恐れない
普段は軽量級で競っているバストスだが、より体格の大きな相手とも戦ってきた。
黒帯になってから負けたのはわずか10回だが、その大半は自身の階級ではない世界トップクラスの選手が相手の試合だった。
さらに、上の階級でも多くの成功を収めている。たとえば、2022年にはADCC南米トライアル132ポンド級で、自身よりも約7〜9キロ重いトップクラスのグラップラーたちを破って金メダルを獲得している。
#3 最初に始めたのは柔道
現在でこそダイナミックで超攻撃的なガードゲームで有名なバストスだが、格闘技歴の始まりはテイクダウンに特化した柔道だった。
先に取り組んでいた父と兄を追い、12歳のときに練習を始めた。そこで寝技で才能を発揮し、のちにブラジリアン柔術に転向することになる。
#4 最高の練習環境を求め転々
真の格闘家としてバストスは一貫して最高の環境と世界のトップインストラクターを探し求めてきた。そして、ジュリオ・セザール・ペレイラが率いるブラジルの強豪チーム「グラップリング・ファイト・チーム」でブラジリアン柔術を始めた。
2020年に北米の主要大会に出場するため米ニューヨークに移り、「ユニティ・ジュウジュツ」でブラジリアン柔術の有名選手のムリーロ・サンタナの下でトレーニングを積んだ。
さらに2023年にはカリフォルニア州コスタリカに移り、現在最も成功しているチームとされるギィレルメとハファのメンデス兄弟の「アート・オブ・ジュウジュツ」で腕を磨いている。
#5 「小さいのにすごい」
バストスは小柄な体格とその天才的な才能から、ブラジルのメディアで「Pequena Notável(小さくて素晴らしい選手)」と呼ばれている。
黒帯として100勝以上の勝ち星を挙げ、それまで存在しなかったような洗練された高度な柔術の技術を披露してきたため、このニックネームはぴったりだ。
ONEチャンピオンシップでのデビューは、こうした輝かしいキャリアの新たなステップとなるに違いない。