【1/31大会】アルマ・ユニク、全員プロのムエタイきょうだいの支え
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)を相手に「ONE: FIRE & FURY 」でアトム級ムエタイマッチに出場するアルマ・ユニク(オーストラリア)には、格闘技での厳しい成功の道のり支えてくれた人々がいた。
約10年前に一緒にムエタイを始めた現在21歳の兄のアンディ、20歳の姉のアマンダだ。オーストラリアのローガン・シティのジム「Modern Warrior Muay Thai」で、同じ時期にトレーニングを始め、お互いに励ましあって競技を続けている。現在、3きょうだいは全員プロの大会に出場するまでになった。
「きょうだいと競技に取り組むのはいいモチベーションになっているし、辛い時でも一緒に耐えられる」と、1月31日(金)、フィリピン・マニラで行われる大会を前にユニクは語る。
「みんな一緒だし、ジムやトレーナーとのつながりもあるし、家族的な感じだ。仲良くするのにとても役に立っている」
最初は、近所の友人の勧めでアンディがジムに入った。姉妹がトレーニング後に迎えに行った時、他の女の子がジムで練習しているのを見て、2人ともすぐにやってみたいと思うようになった。
ユニクは末っ子だったが、9歳の時にきょうだいの中で一番早く大会にデビュー。アンディとアマンダもそれに続いた。3人とも厳しい競技生活の中で、いいことも悪いことも分かち合い、助け合ってきた。
「一緒に居てくれたことは本当に助けになった」と、ユニクは語る。
「それぞれ経験を重ねて、助け合って。随分助かっている。こういうサポートがあるのはありがたい。苦しい時には、支えてくもらって、自分がなんでこの競技をやっているのかを思い出させてくれた」
だが、兄と姉はいつも末っ子を甘やかしてばかりではない。近しい関係だからといって、ジムでの練習で手を抜くことはないのだ。
特に、ユニクは兄のアンディの影響を語る。
「兄はいつも自分たちにちょっと厳しくする。だからスパーリングでもそれがいい方向に働く」
「個人的に攻撃されている、って捉えると辛いけど、そうじゃない。お互いに助け合っているからであって、兄がイライラしているからじゃない」
「それで自分はファイターになれたんだと思う。兄が小さい頃からしごいてくれなかったら、今みたいにいいファイターにはなれていない」
「ハードなスパーリングをするのは、若い頃は辛かった。今振り返ってみると、それがすごく役に立っている。ハードな練習は報われたし、ここまでくるのに役に立った」
ユニクはまだ10代だが、世界ボクシング評議(WBC)とIPCC(International Professional Combat Council)でムエタイの世界タイトルを獲得している。これらの実績を提げて、ONEチャンピオンシップとの契約を勝ち取った。
そして、今後もより高みを目指すため、きょうだいと一緒に成長し続けるだろう。
「タイ・ボクシングを通じて、3人きょうだいはジムの外でもいい関係を築いた。きょうだい仲がとてもいいのは、このスポーツのおかげ」
「いつも兄と姉がそばに居てくれる。チームとして、いつも一緒にトレーニングしている」
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