【4/22大会】箕輪ひろば vs. ボカン・マスンヤネの注目ポイント
4月22日(土)の「ONE Fight Night 9: Nong-O vs. Haggerty」で行われる箕輪ひろば対ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)は、必見のストロー級MMAマッチ。
両者とも同階級のランカーで、試合開始のゴングから激しい戦いが繰り広げること間違いなしの一戦だ。
両者とも世界タイトル挑戦を目指しているが、そのチャンスを引き寄せるためには、タイ・バンコクのルンピニースタジアムでの勝利が必須となるだろう。
この記事ではこの重要な一戦の注目ポイントを紹介する。
勝者が得るものは?
現在、ONEストロー級MMAランキングの2位はマスンヤネ、 箕輪は3位につけている。
そして1位は、昨年12月にジャレッド・ブルックス(米国)からONEストロー級世界タイトルを奪われたばかりのジョシュア・パシオ(フィリピン)。つまり、今回の試合で決定的な勝利を挙げれば、タイトルに挑戦できる可能性も高い。
もちろん、パシオは世界王者に5度輝いた経歴の持ち主で、リマッチが組まれる可能性もある。しかし、長年所属していたフィリピンのジム「チームラカイ」を離脱したばかりのため、調整に少しばかり時間がかかるかもしれない。
このため、次のタイトル挑戦者がこの一戦で決まることもあり得る。
両者のこれまでは?
箕輪とマスンヤネは、ブルックスと対戦するまでは絶好調だった。
箕輪は、6連勝として2022年1月にブルックス戦に臨んだが、フルラウンドの激戦の末に判定負けを喫した。
マスンヤネは、8勝0敗の戦績をひっさげて昨年4月にブルックスと対戦。だが、第1ラウンドで一本負けとなった。
そして箕輪対マスンヤネが昨年7月に組まれたが、試合が流れたため両者とも直近の試合結果はブルックス戦での敗北となっている。このため、今回の試合では勝ち星を目指して燃えているに違いない。
箕輪は過去に敗北から立ち直った経験があるが、ブルックス戦以前は無敗としていたマスンヤネにとって、これは新しい経験。初黒星によりマスンヤネは意気消沈したままか、それとも目標にむかってさらにハングリーになったのか、4月22日にわかるだろう。
どんな戦いになるか?
両者ともグラップラーでありながら、グラウンドでの戦い方はまったく異なる。
マスンヤネは爆発的で、驚異的なパワーで攻め立て、対戦相手が逃げようとしてもがっちりと離さない。
箕輪はより計算的なアプローチで、マスンヤネの運動量には劣るが、トリップを駆使してグラウンド戦に持ち込み、そこからコントロールする。
両者ともパワフルなグラウンド・アンド・パウンドを得意としているため、トップポジションの争いは非常に重要だが、箕輪のほうがよりサブミッションを好む傾向があるようだ。
立っても同様で、箕輪はより鮮やかで鋭い打撃を持っているが、マスンヤネも強力なパワーを駆使してダイナミックに戦う。
両者のそれぞれのスキルの強さを考えれば、どんな局面でも激しい戦いになるに違いない。
フィニッシュの可能性は?
打ち合いでは、マスンヤネは一撃で試合を終わらせるパワーを持っている。しかし、ONEではレネ・カタラン(フィリピン)戦以外では、KO勝利を挙げていない。
箕輪は13勝11フィニッシュとしているが、打撃によるフィニッシュはグラウンドでのもの。また、8勝はサブミッションよるもので、グラップリングの攻防で有利といえるかもしれない。逆にマスンヤネは、キャリア唯一の黒星をブルックスにグラウンドで付けられている。
両者ともタフなアスリートであることは間違いなく、最初から最後まで目の離せない戦いになるだろう。