【10/25大会】DAWN OF VALORを見逃せない4つの理由
2019年の残りの大会でトップクラスのマーシャルアーツが見られないなどとは一瞬たりとも考えないでもらいたい。10月25日(金)の「ONE:DAWN OF VALOR」でも、再びエキサイティングな試合が続く。
インドネシア・ジャカルタで開催される今大会を見逃すべきでない理由を紹介する。
#1 ウェルター級タイトルマッチ
今大会のメインイベント以上に、ONEチャンピオンシップの試合場「ザ・サークル」に激闘をもたらすことが約束されている世界タイトルマッチもないだろう。
ONEウェルター級世界王者のゼバスティアン・カデスタム(スウェーデン)も、挑戦者のキャムラン・アバゾフ(キルギス)も、格闘技の本拠地でフィニッシュ率100%を記録している。もしこの統計が変わるとしたら、それこそサプライズだ。
両者共に、試合開始のベルが鳴り、コーナーを飛び出した瞬間からフィニッシュを狙う。グラップリングが得意なアバゾフも、前に出る姿勢の持ち主だ。
カデスタムは、どれだけ試合が長引こうが脅威であり続ける。ONEで彼が記録したKOは、1試合を除いて全て最終ラウンドでのもの。タイトルを獲得した一戦でも、最終ラウンド終了間際にKOをもぎ取った。
アバゾフにとっては、今回が最高レベルの選手と対戦する初めての試練とは言え、彼もまた2人の実力者を相手にアップセットを起こして挑戦権を獲得した。つまり、どう転がるかわからないタイトルマッチになるはずだ。
#2 オランダ勢がキック王座賭け再戦
レギン・アーセルとニキー・ホルツケンのオランダ出身の選手同士の再戦を前に、今年5月の試合を見返すことをオススメする。
新設されたONEライト級キックボクシング世界タイトルを賭けて行なわれた一戦は、5ラウンドを通じてトップクラスの格闘技エンタメが繰り広げられ、両者共に持てる力を出し尽くした。最終的に勝敗を分けたのは、完璧なタイミングで繰り出された飛び膝だった。
両者の再戦は、前回の試合よりエキサイティングなものになること間違いなしと言われている。
振り出しに戻ったホルツケンには、前回と同様に、試合を通して最高のパフォーマンスが必要だ。だがアーセルは、ライバルがどれだけ成長しようと対抗できるだけの準備をしてきたと豪語している。
#3 インドネシアのオールスターが集結
ジャカルタを大いに盛り上げるのは、地元のスターたちに他ならない。「ONE:DAWN OF VALOR」には、過去最多となるインドネシア出身のファイターが出場する。
メインカードに登場するウーシューのスペシャリストことプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオールは、女子アトム級での最多記録となる7勝目をかけ、強打が武器のミャンマー出身ファイター、ボズヒナ・アントニアと対戦する。
ルンバン・ガオールに先駆けて登場するのは、国内で最も才能に溢れたグラップラーの1人、東南アジア大会でレスリングのメダリストに輝いたエコ・ロニ・サプトラだ。世界の舞台での初勝利を目指し、カジ・エビン(フィリピン)と戦う。
プレリムカードでは、ONE史上とも言えるインドネシア出身同士のビッグマッチが実現。ONEストロー級インドネシアトーナメント覇者のエイドリアン・マティスが、ONEジャカルタフライ級トーナメント王者のステファー・ラハルディアンと激突する。
上記の試合前にも、インドネシア勢同士の対決が3試合組まれているため、会場も盛り上がるだろう。フェザー級で行なわれる国内王者のルディ・アグスティアン対アブロ・フェルナンデス、ストロー級のエギ・ロズテン対エリピツア・シレガー、そして同じくストロー級のアディ・パルヤント対アンジェロ・ビモアジが行なわれる。
#4 KOアーティストの激突
ONEデビュー戦を迎えるジョン・リネカー(ブラジル)は、相手を強打で倒すことしか知らない。
29歳のリネカーは、デビュー戦としては、これ以上ない相手と激突する。その男もまた、「ザ・サークル」でのフィニッシュを何よりも好むからだ。
対戦相手は、23歳のムイン・ガフロフ(タジキスタン)。過去に勝利した試合で判定にもつれたことが1度もないアスリートだ。しかも、過去に記録した17勝の内3勝は1ラウンドで収めている。ガフロフは、リネカーが相手だろうと、物怖じせずに打ち合う。仮にグラウンドに移行したとしても、両者共にサブミッションの腕もたつ。
どういう展開になろうと、ハイペースでスリル満点の一戦になることは間違いない。勝者は、ONEバンタム級世界王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)の挑戦者となることも有り得る。
ジャカルタ | 10月25日 (金) | 19時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)