DJが考えるインフルエンサーの格闘技参戦
Twitchのストリーマーとしてオンラインの世界に精通しているDJこと、デメトリアス・ジョンソン(米国)は、現代のデジタル社会において著名なインフルエンサーの影響力がどれほどのものか知っている。
人気ユーチューバー、ローガン・ポールがフロイド・メイウェザーと対戦するなど、最近格闘技界でもインフルエンサーが急増していることについて、ジョンソンはどう考えているのだろうか?
ジョンソンはネット上の有名人が名声を利用することを非難せず、プロのアスリートがその活躍から学ぶこともある、とさえ考えて考えている。
「ユーチューバーやティックトッカーを応援している。お金を稼ぐためのものだから。こうした人たちには、たくさんのフォロワーがいる」と、ジョンソンは語る。
「たくさんのアスリートが、ジェイク・ポールやローガン・ポールが100万ドルを稼いでいるのに、何年もこの競技に関わっている自分たちがそんな金額を目にすることはないと、文句を言っている。だが、実のところは自身のブランド、知名度、ファンの数の問題だ」
「こういうことは、北米を拠点とするプロモーションに参戦したときに学んだ。そして、それは今でも通用するんだ」
仕事に関して熱心なことで知られるジョンソンだが、トップのインフルエンサーたちは、競技に真剣に取り組めるようなライフスタイルを送っていると考えている。
莫大な収入源があるからこそ、試合前の準備に全力で取り組むことができ、世界レベルの専門家を雇うことができるからだ。
「数百万ドルの収入があり、9時5時で仕事をする必要がなく、最高のトレーナーを雇い、最高の栄養を摂取し、誰かのために8週間もトレーニングをすれば、結果は出るだろう」とジョンソンは話す。
「ジェイクやローガン・ポールは、ソファに座ってゲームをしているだけだと思われている。だが、そうじゃない。彼らはフルタイムでアスリート並みにトレーニングしている。5年も10年もやっているプロアスリートよりもいいトレーニングをしている、ということだってあり得る」
ジョンソンは、ソーシャルメディアの有名人たちと対戦を考えているわけではない。少なくとも、プロの試合では。
「楽しいチャリティーイベントを開くのは、自分好みだと思う。フロイド・メイウェザーが言ったように、対戦相手にとっては試合だけど、メイウェザーにとってはエキシビションなんだ」
「だから、自分と同じ体格のユーチューバーやTwitch(のストリーマー)と戦うなら、慈善イベントの方がいいと思う」
「もちろん、リスクを冒しているのだから、お金をもらいたいとは思うけど、チャリティーのためなら気にしない」
ジョンソンは、ソーシャルメディアで活躍するオースティン・マクブルームとブライス・ホールの最近の試合を見て、おおいに楽しんだようだ。
「彼らを見ていると、ただ距離を詰めてレスリングをしたり、コントロールしたい気分になる」
アメリカの総合格闘技界のレジェンド・ジョンソンは、ユーチューバーやティックトッカー、Twitchのストリーマーたちの格闘技の取り組みを全面的に応援している。
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