フォラヤンの妻が語る、有名になっても変わらぬ人柄
13年にわたる総合格闘技のキャリアの中で、エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)の人柄はずっと変わっていない。少なくとも、彼を一番よく知る女性の意見ではそうだ。
フォラヤンの妻のジュヌヴィエーヴさんは、2008年にフォラヤンが所属するフィリピンの強豪ジム「チームラカイ」を訪れ、未来の夫と出会った。
フィリピン北部ルソン島のバギオ市で育った無名のアスリート時代から、国を代表する総合格闘家になるまで、フォラヤンをずっと見守ってきたジュヌヴィエーヴさんがONEチャンピオンシップの取材に応じ、フォラヤンの人柄について語った。
ジュヌヴィエーヴさんは、恋に落ちた瞬間から、温厚なフォラヤンの性格はずっと変わっていないと話す。
「彼は全然変わっていない」
「絶対自慢することなんてないから、彼のことを誇りに思っている。有名になるにつれて変わるかなと思っていたが、そんなことはなかった。ずっと同じ人柄のまま」
ジュヌヴィエーヴさんは、夫が謙虚な人柄を保っていることとに加え、ONEでの急上昇ぶりにも驚いている。
フィリンピンの強豪・チームラカイに所属するフォラヤンは、日本のレジェンドである青木真也を2016年11月に倒し、初めてONEライト級世界王者になった。
翌年にはベルトを譲渡してしまったが、2018年11月の「ONE: CONQUEST OF CHAMPIONS」でアミール・カーン(シンガポール)と空位となっていた王座を争い、見事に返り咲いた。
「正直、こんなふうになるとは思ってもみなかった」と、ジュヌヴィエーヴさんは話す。
「けれどもずっと同じ人柄のままでいてくれて、周りにいる人や友人、近所の人がもっと尊敬するようになってくれた」
フォラヤンはプライベートばかりでなく、ONEのマッチメーカーからの尊敬も得つつある。今後、ONEのライト級のトップコンテンダーとの対戦の機会も増えると予想され、よりハードなトレーニングが必要になるはずだ。
時に家族と離れ、情熱を追い求めるフォラヤンだが、妻へのサポートを欠かしたことはない。
「こんなふうになったのは、彼の熱心さのおかげ」
「有名になりつつある時に、自分を信じて支えてくれって、念を押してきた。今は彼自身の力で業界でも有名人になった」
最近、フォラヤンに写真を頼むファンも多い。パートナーにとっては大変なこともあるかもしれないが、ジュヌヴィエーヴさんはこの状況とうまく付き合う方法を学んだ。
「外出する時は、一歩後ろに引いて、ファンの人が一緒に写真を撮れるように配慮する」
「特に子供たちは、彼のことを誇りに思っている。一番上の子供は3歳だが、パパと写真と撮りたい人たちが近寄ってくるのを見て幸せそうにしている」
「妻の立場ってどんな感じか聞かれるけれども、自分は幸せ」
フォラヤンが今後、どんな偉業を成し遂げようとも、家族が最優先であることは間違いない。
「彼の一番いいところは、子供達にすべてを捧げているところ。家に帰ったら、最初に子供を抱きしめる。いつも子供達と遊びたがっている。ご飯を食べさせたり。人任せにはしない」
Read more: フォラヤン、母が明かす貧困からスターへの道