チャンピオンからチェンジメーカーへ:より良い世界を目指す武尊の戦い

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172」メインイベントのフライ級キックボクシング・スーパーファイトで、元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦するK-1三階級制覇王者の武尊(日本)。
“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”の異名を持つ武尊はリング内ではその獰猛な戦いぶりで相手を圧倒するが、リング外では他者を思いやる寛大な心を持った青年だ。
キックボクシング界のスーパースターである武尊は、自身の成功に感謝し社会へ恩返しをしてきた。事実、その積極的な社会貢献が評価され、2025年のビクトリア・リー賞を受賞した。
ビクトリア・リー賞とは、ONEチャンピオンシップが毎年1月13日に慈善活動や寄付など地域社会に貢献したアスリートを表彰するもの。2022年12月26日に18歳で死去した女子ファイターのビクトリア・リーの名を冠した賞だ。
その武尊の社会貢献活動を以下に紹介する。
武尊、「ONE 172」のファイトマネーをラオスの学校建設に寄付することを約束
武尊は、「ONE 172」でロッタンと戦って得る収益の大部分をラオスでの学校建設に寄付することを約束した。
現在、ラオスの農村部では小学校3年生までの教育を提供している学校はわずか45%。さらに、これらの地域の子供たちの20%は全く学校に通うことができない。
武尊の寄付はこれらの地域の恵まれない子供たちの助けとなることは間違いないだろう。
武尊、ラオス洪水被災者に多額の寄付
2024年はラオスにおいて、モンスーンや台風の影響により各地で大洪水が発生し大変な年になった。14万5000人以上のラオス国民が被害を受けたが、武尊は複数の学校訪問を行った。
武尊は各学校に浄水器を寄付。子供たちと教師が病気のリスクを負うことなく飲料水を飲めるようにし、さらにはその寄付金はトイレの修復にも当てられた。
また、武尊は訪問の際に子供たちと交流。スパーリングやミット打ちを公開し、サイン会を行うなど、子供達を笑顔にした。
武尊、ミャンマーの洪水被害者にファイトマネーの一部を寄付
2024年9月に開催された「ONE Friday Fights 81」でミャンマー出身のタン・ジンと対戦した後、武尊はファイトマネーの一部を洪水被害者と国内の被災地の復興に携わる団体に寄付した。
この寄付は、武尊とタン・ジンのチームが協力して行われ、資金が適切な場所に届くようにしたという。
タン・ジンのマネージャーは武尊の寄付に感謝の意を示した。
「武尊による寄付は、関係団体や委員会と調整して行われます。」
「ミャンマー国民を代表して、武尊のご厚意に心から感謝し、尊敬の念に堪えません。」
武尊、日本の学校でボランティア活動
7代目タイガーマスクとして社会貢献活動を続ける武尊。2024年の7月と10月に国内のいくつかの児童養護施設を訪問した。そこで彼は生徒たちと時間を過ごし、キックボクシングのミット打ちのデモンストレーションも行った。
“7代目タイガーマスク”武尊、ベトナムの学校を訪問
2023年7月、武尊はベトナムを訪れ、トゥエンクアン省の児童養護施設を訪問。生徒たちと楽しい時間を過ごした。
伝説のプロレスラー「タイガーマスク」に扮した武尊は、生徒たちにプレゼントを配り、学校にテレビやエアコンを提供。この訪問は子どもたちに元気を与えたはずだ。