【11/8大会】フォラヤン「妻との出会いはチームラカイ」
エドゥアルド・フォラヤンの名前はフィリピンではもう何年も、格闘技と同義として使われてきた。
フォラヤンはバギオ市出身の35歳。ウーシューでは東南アジア大会を3度制覇。ONEライト級世界王者の経験もあり、キャリアを通して数々のタイトルを手にしてきた。
だが格闘技はこうした栄誉ばかりをもたらしたわけではない。フォラヤンは格闘技を通じて人生のパートナーに巡り会ったのだ。
「妻に初めて出会ったのはジムだった」と、今や2人の子どもに恵まれたフォラヤンは振り返る。
「彼女も格闘家なんだ。初めはまさか、結婚することになるなんて思ってもみなかった。でも彼女に特別なものを感じたのは間違いない」
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Posted by ONE Championship on Thursday, July 18, 2019
フォラヤンはフィリピンの名門格闘技ジム「チームラカイ」で、名コーチのマーク・サンジャオの下、日々トレーニングを積んでいた。
そんな2008年のある日、ジュネヴィエーブという女性がジムを訪れた。
「共通の友人がいたんだ。彼女のクラスメートなんだけど」
「その友人が彼女に、ジムに参加するよう勧めて、それがきっかけで知り合うことになっ」
ジュネヴィエーブは落ち着いていて穏やかな性格だった。フォラヤンは彼女に魅了され、もっと彼女を知りたいと思った。
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幸い2人とも格闘技が好きだったため、会話の糸口を見つけるのは簡単だった。
「それが自分達の関係の始まりだった」
「共通の興味関心があったからこそ出会える人もいる。自分たちの関係は時とともに深まっていった」
「彼女についてもっと知りたいと思っていた。彼女がどのように育ったか、彼女がどんな人なのかなどね。ジムの外でも一緒に時間を過ごすようになった」
ジュネヴィエーブと一緒に時間を過ごすほど、フォラヤンは彼女に夢中になっていった。彼らは一緒に格闘技をトレーニングしたり、並んでハイキングに行ったり、深い話を交わしたりした。
フォラヤンは謙虚さ、敬意、思いやりなど格闘技が持つ価値観に従って生きていた。彼女も同じ美徳に従って生きていると気付いたとき、ジュネヴィエーブに対する気持ちは強まった。
「自分たちがお互いに持っている感情的なつながりとは別に、その人の性格を知ることも重要」
「知れば知るほど彼女を好きになった。自分がパートナーに求めている特徴を、彼女は兼ね備えていたんだ。もっと彼女のことを知らなきゃだめだって思った時、友情が何かに変わったと思う」
友情は恋愛感情に変わり、彼はすぐにジュネヴィエーブが運命の人だと気づいた。
チームラカイでトレーニングをしていた2014年12月のある日、2人の関係を次のレベルに上げるのにふさわしい時が来たと、フォラヤンは感じた。
そしてチームメイトの協力により、フォラヤンは片ヒザをつきジュネヴィエーブに結婚を申し込んだのだ。
「ジムで彼女にプロポーズしたよ」
「何か特別なことをするつもりはなかった。ただ、今がちょうどその時なんだと感じた。ありがたいことに、ジムの人たちがみんな協力して助けてくれた」
「心の奥底では、誰もがこういう本能を持っていると思う。この人が自分にとって運命の人なんだって」
2人は2015年4月に挙式し、かわいらしい2人の女の子にも恵まれた。
彼らの関係がもてもうまくいったのは、お互いへの愛だけでなく、思いやりがあったからだ。
世界クラスの格闘家が最前線で戦い続けるためには、多くを犠牲にしなければならない。この事を本当に理解できている人はほとんどいないだろう。だがフォラヤンは、その点で恵まれていた。
「聖書には『家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ』という言葉がある。両者がお互いを理解しなければ、何かを成し遂げることは難しい」
「格闘技を通じてお互いの関係が始まったことが何よりもよかった。彼女は自分がやっていること、自分が経験する苦労、それに伴う痛みに分かち合うことができるから」
ジュネヴィエーブは格闘家として格闘技を理解しているだけでなく、ビデオのレビューを手伝ったり、ジムでより長く時間を過ごすよう促したりもした。目に見える形でフォラヤンの成功を後押してきたのだ」
このことは、優秀な格闘家であり2人の子どもの父親でもあるフォラヤンの、責任のバランスを取ることを助けてくれた。
ジュネヴィエーブの貢献がなければ、フォラヤンはここまで成功することはなかっただろうと思っている。
「彼女は自分のキャリアにとって大きなウェイトを占めている」
「特にある特定のスキルを磨くためなどで海外に行かなければいけないとき、彼女はいつもアドバイスをくれる。彼女は一緒に過ごす時間を犠牲にしてでも、やるべきことを後押ししてくれるんだ。その間も大丈夫だよって言ってくれる」
「彼女のおかげで安心してトレーニングに打ち込める。彼女は決して束縛したりしないので、集中してやるべきことをやれる」
11月8日(金)に母国フィリピン・マニラで開かれる「ONE:MASTERS OF FATE」で、フォラヤンの努力と彼の妻の犠牲は全て報われるかもしれない。
フォラヤンはコーメインイベントで、モンゴルのストライカー、アマルサナ・ツォゴーフと対戦する。
フォラヤンはホームの観客の前で勝利を収めることができれば、ONEライト級世界タイトルへの挑戦権につながるだろう。