岡見勇信と柔道―少年時代の分岐点

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8月2日(金)にフィリピンのマニラで開催される「ONE: DAWN OF HEROES」で、ジェームズ・ナカシマと対戦する日本格闘技界のレジェンド・岡見勇信。岡見は、日本を飛び出し、10年以上に渡って海外の強豪たちと互角以上の闘いを繰り広げてきた。

今では押しも押されもせぬ格闘技界の重鎮と言える存在だが、少年時代の岡見勇信は、想像がつかないほど今とは違う人物像だった。

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「昔は、ホントに内気な子どもだったね。新しいことに挑戦するのは苦手。クラス替えで新しいクラスメートに囲まれるのも苦手。社交性なんてまるでないし、野球やサッカー、柔道、剣道など何を試しても意欲的じゃなかったなと思う。振り返ってみれば、自分に自信がなかったのだろう」

しかし、天性の才能を持つ岡見少年が、柔道を始めてみると次第に変化が訪れるようになった。練習に対して、結果が付いてくるようになり、それは徐々に自信に繋がっていった。また、自分の良いところだけではなく、悪いところも受け入れられるようになったという。

「柔道に出会ったのは高校時代。柔道を通じて友だちもできるようになったし、自信を得て、自ら何かを発信するようにもなった」

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柔道が岡見に与えたものは数多い。努力すること、壁を乗り越えること…そうした過程が人を育てるということを知った。

「柔道がこんなに深遠なものだとは知らなかった。観ているのと実際にやるのとではかなり違う。だから、とことん稽古をしたし、自分を向上させることに夢中になった」

毎日の稽古に没頭し、強い相手と練習することに意欲を持った。勝利という喜びが、岡見の原動力になっていく。

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「稽古を続け、練習を重ねると、これまで倒せなかった相手を倒せるようになった。自分に自信を持つには練習しかない。今でも大切にしていることです。柔道は、努力が報われるということを教えてくれたのです」

8月2日の対戦相手はウェルター級で勢いに乗るジェームズ・ナカシマだ。しかし、岡見は自信を持って、若武者に立ち塞がる。熟達の技で、再び世界と闘う。

フィリピン・マニラ | 8月2日(金) | 20時(日本時間) | ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

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