【3/23 日本大会】「ONE 172」のテーマは日本vs世界!日の丸サムライの決戦は全勝か、全敗か=見所紹介

ONEチャンピオンシップが、日本史上最大の格闘技イベントを携えて“ザ・ランド・オブ・ザ・ライジング・サン”に帰ってくる!
世界最大の格闘技団体は、3月23日(日)に「ONE 172:武尊vs.ロッタン」を生中継する。メインイベントでは、元K-1三階級制覇チャンピオンの武尊が元ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノンと激突、待望のフライ級キックボクシングスーパーファイトだ。
また、暫定フェザー級キックボクシング世界王座決定戦で野杁正明がタワンチャイと対戦。フライ級MMA世界王座決定戦では、若松佑弥がアドリアーノ・モラエスと激突、女子アトム級キックボクシング世界タイトルマッチで、KANAが王者ペッディージャーに挑むなど、5大世界タイトルマッチが実施される。
このほかの日本勢も、海人、吉成名高、青木真也、秋元皓貴、士門、陽勇、龍聖と超豪華なラインナップ。キック、ムエタイ、MMAの日本トップファイターが海外強豪を迎え撃つ。
格闘技の聖地、さいたまスーパーアリーナで開催されるビッグイベント。日の丸を背負ったファイターたちがその誇りをかけて海外強豪を迎え撃つ。
メインで登場する日本のメガスター、武尊は「ONE 172」は日本格闘技界の実力を世界に証明する大舞台だとし「今大会は『日本vs世界』のシナリオになっている」と語った。
日本を背負う若武者たちの決戦は見逃せない。その見所を以下に紹介する。
メインイベント:ファン待望のスーパーファイト
長らく待ち望んだ対決が遂に実現する。メインイベントで、元K-1三階級制覇チャンピオンの武尊が元ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノンと激突するのだ。
武尊は当初、昨年1月の「ONE 165」でロッタンと対戦する予定だったが、ロッタンが直前の負傷欠場で試合は消滅した。そこで武尊は急遽、ONEフライ級キックボクシング王者スーパーレック・キアトモー9と対戦。判定で敗れたものの、その大激闘に世界中の格闘ファンが熱狂した。
武尊はスーパーレック戦による負傷からの回復に数ヶ月を費やしたが、9月の「ONE Friday Fights 81」でタン・ジンにKO勝利。復活をアピールすると、試合後のリングでロッタンとバチバチのフェイスオフで会場を盛り上げると、ドリームマッチの実現が確定した。
武尊は20日に行われた公開練習で「ロッタン選手と世界最高の殴り合いをして必ず勝つ。最高の大会を最高のKOで締める」と力強く語った。果たして、どのような激闘となるのか。
世界5大タイトルマッチ
武尊vs.ロッタンのスーパーファイトの前、5つの世界タイトルマッチが会場を熱狂の渦に包む。ここでは、3人の日本人ファイターがONE世界王者のベルトを狙う。
第9試合のアトム級キックボクシング世界タイトルマッチにて、“クラッシャークイーン”のKANA(日本)が王者ペッディージャー(タイ)に挑む。
まだONEでは1度も敗北の味を知らないペッディージャー。彼女を倒せるのはいないのではと言われるほど磐石の強さを誇る王者だが、豊富なキャリアと一撃で相手を倒すパンチ力を誇るKANAが、ペッディージャーの足をすくう可能性は十分にある。
第11試合のフライ級MMA世界王座決定戦では、若松佑弥(日本)がアドリアーノ・モラエス(ブラジル)と王座を賭けて激突する。
両者の1度目の対戦は2022年開催の「ONE X」。この時は挑戦者の若松が当時の王者モラエスに3R目にギロチンチョークを極められ一本負け。王座獲得に失敗した。その後、ジョンソンが現役引退したため、ONEフライ級MMA世界王座は空位に。
若松はその敗戦からMMAファイターとしての総合力と不動の精神力を身につけ、現在3連勝とキャリア最高の状態で決戦へ。
雪辱を果たし悲願のベルト獲得。キャリア集大成の戦いに若松佑弥は挑む。
コーメインイベントのフェザー級キックボクシング暫定世界王者決定戦では、元K-1二階級制覇王者の野杁正明(日本)が現ONEフェザー級ムエタイ世界王者のタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)と激突する。
ONEデビュー2連敗と悪夢のスタートを切った野杁だが、前戦でローキックで相手の脚を破壊する衝撃的なKOでONE初勝利を飾り、タイトル挑戦のチャンスを手にした。
下馬評では圧倒的不利な野杁だが、戦前のインタビューで「キックルールでは勝てる自信がある。技の種類は僕の方が全然多い。KOする気満々、倒しに行かないといけない試合だ」と闘志を燃やした。果たして、野杁は世界に衝撃を走らせることができるか。
日本トップストライカー勢、待望のONEデビュー
「ONE172」では、日本国内の各団体のエース達が集結。待望のONEデビューを果たす。
第1試合の132ポンド契約キックボクシングにKNOCK OUT王者の龍聖(日本)が登場。豪快KOパンチが武器のスリヤンレック・ポー・イェンインとの激闘で大会に火をつける。
第2試合のフライ級キックボクシングで、陽勇(日本)がザカリア・ジャマリ(モロッコ)と対戦する。陽勇は現在、ONE Friday Fights2連勝を含むキャリア無敗の快進撃。日本大会に大抜擢された22歳はモロッコの喧嘩屋を撃破し、その強さを証明するか。
第3試合のフライ級ムエタイでは、吉成士門(日本)がヨードレックペット(タイ)と対戦。士門は昨年12月の「ONE Friday Fights 92」でリッティデット(タイ)をKOで下し、鮮烈デビューを飾った。
20歳の士門が、レジェンド級の強豪ヨードレックペットを相手に連続KO勝利を飾ることができるのか。いずれにせよ、激戦必至の戦いになるだろう。
そして、ムエタイ界の至宝、吉成名高(日本)が遂にONEの舞台に登場する。名高は第7試合のアトム級ムエタイでラック・エラワン(タイ)と激突する。
ムエタイのラジャダムナンスタジアム3階級制覇を成し遂げ、驚異の35連勝を誇る24歳の名高。ONEのOFGムエタイでどのような戦いを見せるのか。
そして、第8試合のフェザー級キックボクシングで、海人(日本)がマラット・グレゴリアン(アルメニア)と激突。海人がグレゴリアンを倒すことができれば、一気にタイトル戦線に絡む可能性はあるだろう。
海人はすでに海外トップクラスの強豪勢に勝利しており、ONEの大舞台においてもトップクラスの実力者であることに疑いの余地はない。ONEの世界タイトル戦経験者のグリゴリアンに勝利すれば、一夜にして世界的なスーパースターになるのは間違いないだろう。
元ONE世界王者・青木真也がたまアリに帰還
元ONEライト級MMA世界王者の青木真也(日本)がエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)との4度目の対決に挑む。
ジャパニーズMMAの象徴的存在の青木が、さいたまスーパーアリーナで過去2勝1敗の対戦成績となる“戦友”フォラヤンとどう戦うのか。
青木は試合前インタビューで「俺は俺の表現をやっていて、フォラヤンとの15分間で自分の思いも彼の思いも。2人でしか作れないものも、僕のこれからも表現したい。15分しか尺がないから、その尺の中で後悔のないものを作りたい。」と語った。格闘技ファン必見の戦いだ。
元世界王者同士が激突
バンタム級キックボクシングで、秋元皓貴(日本)が、MMA最強のパウンド・フォー・パウンド・パンチャー、ジョン・リネカー(ブラジル)を迎え撃つ。
ONEでのキャリアを6勝1敗という驚異的な成績でスタートし、ONEバンタム級キックボクシング世界王座を獲得した秋元だったが、王座陥落し現在は3連敗中。32歳の秋元は、間違いなくこの日本大会の大舞台で復活を狙っている。
しかしリネカーはキックルール初挑戦ながらも侮れない相手。元ONEバンタム級MMA王者のリネカーは過去3戦でムエタイルールに挑戦。連続KOを決め、前戦では判定で敗れたものの、ムエタイ強豪クラップダムからダウンを奪う強さを見せた。
豪腕パンチを振り回すリネカーに対し、秋元はどう戦うか、激闘必至の戦いに注目だ。