【10/13大会】ONEライト級WGP、元王者フォラヤンが注視
元ONEライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)には、注意深く見守っている試合がある。ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)とONEライト級世界王者クリスチャン・リー(シンガポール)との対戦だ。
両者は10月13日(日)、東京・両国国技館で開かれる「ONE:CENTURY 世紀」の第1部で、ONEライト級世界グランプリ(WGP)決勝を争う。
アサラナリエフはもともと、エディ・アルバレス(米国)と戦う予定だったが、アルバレスが負傷により欠場。試合日まであと2週間というタイミングで、リーがアルバレスの代役を務めることになったのだ。
WGPトーナメントに自身も参戦したフォラヤンは、アサラナリエフに分があると見ている。
「決勝のためにトレーニング合宿をしっかりやってきただろうから、その分が有利に働くだろう。自分に言えるのはそのくらいだ」
準備時間は別にしても、アサラナリエフがもっと危険なものを持っているとも分かっている。それは彼の両手だ。
「彼が有利なのは、体格とパワー。誇張しているわけではない。アサラナリエフはライト級の実力者たちをフィニッシュで破ってきているから」
フォラヤンのコメントは正しい。アサラナリエフは総合格闘技で8勝1敗という華麗な記録を残している。さらに信じがたいのは、100%というフィニッシュ率だ。
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アサラナリエフは2014年2月にプロデビューして以来、期待の新星と見なされてきた。
本当のスターダムにのし上がったのは2018年9月「ONE:CONQUEST OF HEROES」で、ロシアの強敵ティモフィー・ナシューヒンをノックアウトした時だ。
マッチメイカーはこの勝利を受けて、アサラナリエフをONEライト級WGPに組み入れることにした。そしてアサラナリエフはトーナメントで、ONEで最も愛されているヒーロー2人を、あっという間に倒してみせたのだった。
今年2月「ONE:CALL TO GREATNESS」のトーナメント準々決勝でエブ・ティン(マレーシア・ニュージーランド)をたった25秒でノックアウト。今年5月「ONE:ENTER THE DRAGON」の準決勝でも第1ラウンドでアミール・カーン(シンガポール)をノックアウトで下した。
そしてアサラナリエフは今、ONEライト級WGP決勝戦で、現ONEライト級王者のリーと対峙しようとしている。
アサラナリエフはこのトーナメントで、全ての相手をフィニッシュで倒してきた。プロでのその他の対戦相手も全て、ノックアウトかサブミッションで勝ってきた。だがフォラヤンは、リーを甘く見ないほうがいいとアドバイスする。
リーは「ONE:ENTER THE DRAGON 」で、階級を上げてライト級で、日本の格闘技のアイコン青木真也と対戦。見事に青木を下してONEライト級世界タイトルを獲得し、世界に衝撃を与えていた。
「リーは世界チャンピオンになるまでにいろいろ経験している。ストライキングとグラウンドを組み合わせて攻撃できる。だがアサラナリエフのパワーに対応する必要がある」とフォラヤンは説明する。
「これは総合格闘技で何が起こってもおかしくない。だからはっきりした優勝候補というものはない」
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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。