ロッタン、DJとキックで対戦「喜んで受け入れる」
ONEフライ級世界王座に挑戦したDJことデメトリアス・ジョンソン(米国)は、ONEスーパーシリーズのキックボクシングへの転向を仄めかした。
世界中のファンは、12度総合格闘技の世界王者に輝いたジョンソンを相手にできるフライ級のストライカーは誰かと、推測を始めている。
多くの名前が出てきているが、あるアスリートが偉大な総合格闘家と、キックでの対戦を望んでいる。ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)だ。
「喜んで(対戦を)受け入れたい」と、ロッタンは話した。「でも、それはONEの決定次第だ。個人的には、自分のようなファイターにとって、良い経験になるので、偉大なファイターと対戦したいと思っている」
世界で最も危険なムエタイ・ファイターの一人として名を馳せるロッタンは最近、自身もキックボクシング・デビューを果たしたばかり。
今年2月の「ONE: FISTS OF FURY」でONEのニューカマーのタギール・カリロフ(ロシア)にスプリット判定で勝利した。
その時は、ムエタイの武器を脇に置いて、蹴りとパンチだけに頼らなくてはならず、結果的に僅差での勝利となった。
しかし、ジョンソンとの対戦では、状況は大きく異なる。ジョンソンは、これまでの対戦相手とはまったく異なるスキルを持ったアスリートで、テイクダウンの達人だ。
「彼はスピードの面で優位だ。勝つためにベストを尽くす。彼はフットワークがいいので、ノックアウトできるとは言えない」と、ロッタンは認める。
ロッタンはキックボクシングのルールでジョンソンをKOできるかはわからないが、勝てると考えているようだ。実は、ロッタンは対決が叶えば、役に立つかもしれない要素に気付いている。
「彼の試合を見たことがある。技術があってスピードがあるファイターだ。だが、以前の試合や(アドリアーノ・モラエスとの試合で)彼の弱点が見えた」
「対戦相手が彼のゲームプランを攻略できれば、あの時のような結末になるだろう」
ジョンソンは、今年4月の「ONE on TNT I」で、ONEフライ級世界チャンピオンのモラエスと対戦。立ち上がろうとしたジョンソンは、モラエスのヒザを食らってノックアウトされた。
もちろん、キックボクシングは総合格闘技とは全く異なるルールであり、グラウンドにいる相手へのヒザ蹴りは禁止されている。
いずれにしても、ジョンソンとONEのケージ「サークル」で対戦する場合、ロッタンは圧倒的なONE世界チャンピオンになることを助けた強みを生かしてくることだろう。
「自分の方がボクシングの経験が長いので、彼よりも有利だ」と、ロッタンは付け加えた。
Read more: タイトル戦主張のアルバレス、バウシュトとナシューヒンが反論