【11/9大会】メクセンが語る母との絆「自分のことを信じていてくれた」
アニッサ・メクセン(アルジェリア / フランス)は、現在の自身があるのは、母親の応援のおかげだと言う。
メクセンは、11月9日(土)の「ONE 169: Malykhin vs. Reug Reug」で、ジャッキー・ブンタン(米国)と初代ONE女子ストロー級キックボクシング世界王座をかけて激突する。
メクセンはこれまでにもプロ選手として驚異的な成功を収めてきたが、これは母親がいつでも自身の味方をしてくれるという信頼感があったためと説明する。
キックボクシングとムエタイの世界チャンピオンに7度輝き、今回のタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる試合でONEの世界タイトルを獲得してキャリアを締めくくることを目指すいまでもその思いは変わらない。
メクセンはONEチャンピオンシップにこう話している。
「自分の母は、自分の母だ。無償の愛を与えてくれる。心が広く、自分にとってとても大切な存在で、いつも自分の心の中にいる」
「母は自分が最初に出会った人間。最初に愛した人間だ。子供の頃は何でもしてもらった。一言で言うと、本当に素晴らしい人間だ」
「彼女は何でも備えているし、優しい。望み得る最高の母親だ。母は本当に完璧なので、これ以上どうやって言葉にしていいかわからない」
若い女性にとって一般的なキャリアではないにもかかわらず、メクセンがファイターになると決意した際にも、母親は無償の愛を示した。
母親がその道を勧めたわけではないが、娘の希望がわかっていたので、頂点を目指すメクセンを支え続けたという。
メクセンはこう振り返っている。
「母は自分のことを誇りに思ってくれているが、キャリアの選択について押し付けられたことはない。どうしてかって? 母は自分がこの道に進むのを恐れていたと思うけれど、自分のことを信じていてくれた。自分のことを信じてくれて、いつも最善を尽くしてくれた」
模範となれるなら「素晴らしいこと」
アニッサ・メクセンにとって母親は重要な存在であり続けている。同様に、メクセンは自身が次世代に影響を与える立場であることも理解している。
若者は尊敬する人物の特徴を模倣するものだ。このため、メクセンは自身の行動を通じて模範を示したいという。
「自分は良い人間であろうとしている。そして、チャンピオンになるという目標を目指している。それだけだ」
「たくさん若い人たちに会うことがあるが、自分は彼らにインスピレーションを与えることができるとわかっている。けれども、それが自分の目標ではない。ただ良い人間でありたいというだけ。そのことで多くの若い女性にインスピレーションを与えることができるなら、自分はちゃんと仕事をしたということだ」
自身が良い影響を広めることは最終目標ではないとはいえ、メクセンは満足感を感じていると言う。
多くのファンのことや、これまで自身が女子格闘技で切り開いてきた道のりを振り返ると、それは当然のことだろう。
メクセンはこうコメントしている。
「自分のことを誇りに思っている。けれども、誰かにすごい、って言われたらちょっと信じられない感じもする。最初から自分のためにやっていたことだから。けれども、もし誰かにインスピレーションを与えることができるのであれば、それは素晴らしいことだ」