【5/6大会】「ミルコ・クロコップは伝説」ソルディッチが明かす2人の関係
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア、26)がここまでたどりつけたのは、祖国のMMAとキックボクシングのヒーローであるミルコ・クロコップ(48)の導きのおかげもあったかもしれない。
ソルディッチは5月6日 (土) の「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」に出場。クロコップの栄光の足跡を追い続けることだろう。
幼い頃から大ファンだったというクロコップにちなみ、自身のリングネームを”ロボコップ”にしたというソルディッチは、祖国のヒーローを模範とし、常に高いレベルで戦えると信じてきた。
ONE初の米国大会「ONE Fight Night 10」でゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)とウェルター級MMAマッチで対戦する際は、まさにこのことを証明するつもりだ。
ソルディッチはクロコップについてこう話している。
「彼がMMAに参戦しはじめた2001年から、誰と対戦したか全員知っている。自分の村のみんながクロコップのようになりたがっていた。自分は大ファンだった。今でもファンだ」
「好きな試合はいくつもあるが、一番はヴァンダレイ・シウバ戦だ。彼が左ハイキックを放ったときは、自分にとって歴史的瞬間だった。この試合を見た人全員にとってもそうだったと思う」
クロコップは、K-1 WORLD GPとPRIDE無差別級グランプリのチャンピオンで、2競技の頂点に立った。しかし、これほどの成功を収めながらも今も謙虚な姿勢を保っている。
この点を尊敬するソルディッチは、地に足をつけて礼儀正しく振る舞いつつも、試合ではクロコップ同様に常に危険な存在であろうと努めている。
ソルディッチはこう話している。
「彼はとても規律正しく、トラッシュ・トークをするタイプではない」
「戦いでは常に冷静で、どんな打撃でも大ダメージを与える。けれども、左キックはすごく強力だった。そいつを食らったらもう終わりなんだから」
クロコップとの出会い「夢がかなった」
ロベルト・ソルディッチは、ONEチャンピオンシップと契約する以前にも複数階級のチャンピオンになり祖国クロアチアで格闘家として知られていた。
この成功がミルコ・クロコップの目に留まり、一緒にトレーニングをするよう数年前に招待されたという。
「彼には2019年か2020年に会った。自分はすでに何度か試合で勝って、ベルトも獲得していた。そしてついに会えるのが本当に楽しみだった。試合の前や後にも電話をかけてきてくれた。自分にとってとても大事なことだった」
「夢がかなったんだ! 本当にそう言える。言葉じゃ説明できない。クロコップが電話をかけてきてくれたんだ。本当に信じられなかった」
クロコップはエキスパートしてのアドバイスを祖国の次世代の格闘家に惜しげもなく与えた。
これらの助言は格闘技キャリアの前進で役立ったとソルディッチは明かす。だが、ハードヒッターがひしめくONEウェルター級MMAのランキングを上り詰めるにあたり、何を教えられたかは秘密にしておきたいようだ。
「この男はレジェンドなんだ。そしていつも自分にアドバイスをくれようとする」
「(もらったアドバイスで一番良かったものは)秘密だ。彼はすばらしいコツをたくさん知っているし、彼からは多くの経験を得た。自分たちは本当に似ていると思う。2人ともサウスポーだし、同じように動く。けれども、彼が何を言ってくれたかはあまり教えられない。いいアドバイスをくれたとだけしか言えない」