ONEアスリートのKO数ランキング
ONEチャンピオンシップは世界で最もエキサイティングなアクション満載の格闘技イベントとして知られるが、参戦しているKOアーティストの数を考えればそれも意外ではない。
様々な戦闘スタイルを取り入れ、小さめのグローブも使用可能という条件で競い合うことができるONEアスリートは、フィニッシュの手段も選び放題だ。以下に紹介するのは、それを最大限に活用し、他にはないパフォーマンスを披露してきた格闘家たちだ。
=5: ケビン・ベリンゴン – 6 KO
KOアーティストのランキングで5位に並んだのは、ONEのベテラン選手3名だ。
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)の打撃の巧みさは、ウーシューの経験によるものだ。ベリンゴンはその打撃力で2012年10月、ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)をパンチの連打によりノックアウトしたのを皮切りに、最高レベルのパフォーマンスで勝利を手にし続けた。
ベリンゴンの技で良く知られているのは、おそらく必殺技として繰り出される素晴らしいキックだろう。だが、多くの対戦相手を陥落させてきたのは猛烈なスピードのパンチだ。ノックアウトした相手にはトニ・タウル(フィンランド)や、第1ラウンドで決着のついたリース・マクラーレン(オーストラリア)も含まれる。
だが、元ONEバンタム級世界王者ベリンゴンの最も有名なKO勝ちは、2018年4月、彼の故郷フィリピンで開催された「ONE: HEROES OF HONOR」で、激しいスピニングバックキックでアンドリュー・リオン(米国)をリングの向こうまで吹き飛ばした試合だろう。
=5: デェダムロン– 6 KO
何度もルンピニー世界王者に輝いたデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)の総合格闘技戦でのKO勝ちのほとんどは、当然だが、ムエタイの技によるものだ。
デェダムロンのこれまでの勝利のうち、5試合は鮮やかな膝蹴りによるものだ。41歳とはいえ、まだまだクリンチを仕掛けるには危険な相手だと証明してみせた。
=5: アウンラ・ンサン – 6 KO
ONEに参戦した時のアウンラ・ンサン(ミャンマー)は、どちらかといえばサブミッションのスペシャリストだった。だが、米国・フロリダ州の格闘技ジム「Hard Knocks 365」のコーチ、ハリー・ホーフトとの出会いがンサンを真のKOアーティストへと変えた。
アウンラ・ンサンは直近5回の出場で、すべて鮮やかなKO勝ち。その中で、ONEライトヘビー級世界タイトルを新たに勝ち取り、初防衛を決め、3度ミドル級の世界王座を防衛した。
KO連勝記録のはじまりはアレクサンドル・マチャド(ブラジル)を破ったハイキックだったが、その後の試合では拳にものをいわせてきた。一番印象に残るフィニッシュは2018年のベストノックアウトに輝いた長谷川賢との試合かもしれない。だが、最も彼のパワーを見せつけたのは、2019年10月の両国大会「ONE:CENTURY 世紀」第2部でのONEヘビー級世界王者のブランドン・ベラ(フィリピン)を相手に、ライトヘビー級タイトルの防衛を果たした際の、ノックアウトだろう。
=3: プー・トー– 7 KO
プー・トー(ミャンマー)はいつもONEのケージ「ザ・サークル」から立ち去るのを急いでいるようだ。
これまで戦った総合格闘技プロ試合は1試合を除き、すべて第1ラウンドで終了した。ミャンマーの国技ラウェイで磨かれた、恐れ知らずの積極的な攻めによるものだ。
=3: マーティン・ニューイェン – 7 KO
プー・トーとKO数で並んだのは、ONEフェザー級世界王者マーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)だ。だが、ニューイェンは自分はストライクのスペシャリストではないと語る。
自身はオールラウンドの攻撃を得意とするアスリートだと主張するが、ニューイェンはグラップラーとして格闘技を始めたおかげでノックアウトを決めるだけのパワーを持つ。フェザー級の王者として過去4年間君臨し続け、マラット・ガフロフ(ロシア)からタイトルを奪った試合や、対ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)相手のタイトル防衛戦など、記憶に残るフィニッシュを披露してきた。
脅威のパンチ力は体格で勝る相手にも効果があることを見せつけたのは、2017年ONEライト級世界タイトル戦だった。
#1: アミール・カーン – 8 KO
#1: クリスチャン・リー – 8 KO
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